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魔界は今日も青空だ!  作者: 陶山松風
第七章 君と僕のバースデー
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プロローグ


――顔が熱い。


綿のような雪が降り、辺りがシンと静まり返る中、自分の顔が熱を放っている事に気付いた。

ただでさえ外の気温が氷点下で寒いから、自分の顔の熱さを強く感じる。

自分は今どんな表情をしているのだろうか、顔が赤くなっていないだろうか。

そんな、自分らしくない事を気にしてしまう。


心臓がドクンドクンとうるさいくらいに鳴っている。

自分が雪を踏み締める音が、聞こえないくらい大きく。

こんなに心臓がドキドキする事なんて、今まで一度も無かったのに。


……もう、いい加減に認めよう。

顔が熱くなって、心臓がドキドキ鳴り止まない理由なんて、一つしか無い。

まだ実感はないけれど、きっとこの感情の事を差すのだろう。

そう思うと、少しだけ心が軽くなった気がした。


……ああ、やっぱりそうなんだ。

この、温かい気持ちの正体は。

この、涙が零れてしまいそうな理由は。


コレは――恋なんだ。

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