漫才「一休さん」
ツッコミ
「子供の頃、一休さんって言うアニメ好きやったなあ」
ボケ
「ああ、好き好き好き愛してるってオープニングの歌がエッチっぽくてドキドキしてたわ」
ツッコミ
「いや、一休さんも、さよちゃんもまだ子供やからね」
ボケ
「いやいや、近頃の子供は進んでるらしいから分からんよー」
ツッコミ
「室町時代や!めちゃくちゃ昔の話や!!」
ボケ
「あれってそんなに古い時代の話やったんか、なら大河ドラマとかで一休さんやったらいいのにな」
ツッコミ
「そうやなあ、なら俺らでちょっとやってみようか?」
ボケ
「よし俺が桔梗屋さんと将軍様やるわ」
ツッコミ
「え!?なら俺が一休さんでいいんやな!やったあ主役や!」
ボケ
「さあ一休さんはあの橋に書いた立て看板を見てどうするかな?」
ツッコミ
「あれ、橋の真ん中に看板が立てられてる、何々この橋渡るべからず、ん?」
「あの桔梗屋さーん、桔梗屋さーん」
ボケ
「なんですか?一休さん」
ツッコミ
「いや、この橋渡るべからずの橋の字が漢字で書いてありますよ」
ボケ
「そりゃ普通漢字で書いてありますでしょ」
ツッコミ
「でもそれでは…そうだ!子供が読めません!子供達が困ります!!」
ボケ
「ああ、なるほど、なら漢字の橋の横に振り仮名を書いておきましょう」
ツッコミ
「えー、えーと、えーと、ちょっと待て、これじゃあ一休さん負けてしまうやろ」
ボケ
「でも今で言う大会社の社長の桔梗屋さんが橋を平仮名で書くような凡ミスはせんやろ」
ツッコミ
「そりゃそうやけどやなあ、なら桔梗屋さんはもうええわ、今度は将軍様との、とんち対決のシーンや」
ボケ
「よいか一休、この屏風に描かれた虎を見事に退治してみよ」
ツッコミ
「はい、将軍様、それでは私めがこの縄で虎を縛り上げますので屏風から虎を追い出して下さい」
ボケ
「は?誰が手助けありとか言った?全部お前が1人でやれよ」
ツッコミ
「いや、虎を屏風から追い出して頂かないと…」
ボケ
「だから、お前が受けた仕事だろ、俺は依頼人、なんで依頼人に追い出せとか頼むの?」
ツッコミ
「いや、でも…」
ボケ
「でもじゃなくて!お前必殺仕事人の中村主水が依頼人に殺しの手伝いさせたの見たことあるか?」
ツッコミ
「ないですけど…」
ボケ
「お化けのポストに手紙を出した子供に、やっつけてやるからココまで妖怪を連れてこいよって言うゲゲゲの鬼太郎が見たいか?」
ツッコミ
「見たくないです」
ボケ
「なら1人で全部やれよ」
ツッコミ
「あ、はい、いや待て、待て、それじゃあ、また一休さんが負けてしまうやろ、虎を追い出して下さいまでは良しとしようや」
ボケ
「わかった、ならそれで行こう」
「よいか一休、この屏風に描かれた虎を見事に退治してみよ」
ツッコミ
「はい、将軍様、この縄で虎を縛りますので屏風から虎を追い出して下さい」
ボケ
「よし、ミスターマリックさーん!出番ですよー!虎を屏風から追い出して下さーい!」
ツッコミ
「待て!待てー!!待てーー!!それは本当に虎が出で来てしまうやろ!!」
ボケ
「でも一休のお前が追い出せって言うたんやろが!」
ツッコミ
「それでもなし、ミスターマリックはなし!!」
ボケ
「わかった、わかった、なら引田天功さーん!」
ツッコミ
「待て、待て、同じー!イリュージョン系はなしや」
ボケ
「わかった、なら一休や、このブラウン管に入ってる貞子を退治してみろ」
ツッコミ
「いや、待て、それもマジで出てくるやろ」
ボケ
「なら、このひょっこりはんを」
ツッコミ
「それなら子供の俺でもイケそうやけど虎はどうした!?」
ボケ
「ならこの大西ライオンを」
ツッコミ
「いや、ライオンと虎は違うやろ 」
ボケ
「わかった、タイガーマスクさーん、このクソガキをぶちのめして下さい!!」
ツッコミ
「もうそれはただの暴力や!!」
ボケ
「やかましいわ、いつもいつも小生意気な事ばかり言いやがって少し痛い目に合わさんと気がすまんわ!」
ツッコミ
「いや、でも、それはあんたがとんち対決をしようとか言うからやろ」
ボケ
「わかっとるわ、でも俺は天下の将軍やぞ、忖度の1つくらいせーや」
「だいたい子供のくせに偉そうにしやがって!!」
ツッコミ
「いやいや、その子供と毎回ガチでとんち対決とかしてる将軍の方がヤバすぎるやろ!!もうやめさせてもらうわ!!」