街道(3)
俺たちは出来るだけ早く遠くに王城から離れる為、一晩徹夜で街道を駆け抜けた。何度か戦闘になり休憩を挟んだが、食料と回復薬の在庫が多いことが幸いした。
朝日が出始めると、俺たちは人目を避けるため街道を外し、草むらの中を進んだ。そして昼近くに、草原の中に廃棄されたのか、小さな物置小屋のような家屋を見つけた。壁や屋根には所々小さな隙間があったが十分使えそうであった。さらに今はとにかく眠かった。恐らくだが体力ゲージに限界が来ているのだろう。俺はポケットから野営用の寝袋を3つ出し並べた。
「流石に限界のようだな。見張りは交代でいいとして、3時間ぐらいづつでいいか?」
「そうね・・・一人あたり6時間計算くらいかしら?いいと思うわよ。」
「では私から見張りをしましょうか?」
優しく気を使う執事に対し俺は答えた。
「いや、俺が先に見張りをするよ。出来ればその次に見張りをお願いしていいですか?」
「そうですか、分かりましたぞ。ではコウ様にお任せします。時間が来れば気兼ねなく起こして下さい。」
「・・・そう、では私が最後ね。寝ている間に変なことしないでね。」
彼女は和やかに言い残し寝袋に入って行く。疲れていたのだろう、直ぐに小さな寝息がしてきた。その横では一切微動だしない様に執事が寝ている。この二人の関係は不明だが信頼が強いことは感じている。だからこそ、安心して横になれるように先に並んで寝てもらったのだ。
俺はそんな二人の姿を少し羨ましく感じながらも楽しそうに眺めてしまう。こんな風に誰かと一緒に何かをしたのは随分久しぶりで新鮮だった。俺も二人の関係のように、誰かが付いていて欲しいと何度も願ったことがあった。しかし現実では上手くいかない。結果その願望をネットに求めたのだ。
その後は何も起こらず無事、夕方を迎えた。そして前日と同じように夜は街道を進み昼間は人目を避けた。かなり強行行軍であり、野宿をすることもあった。しかし食料はポケットにあり、戦闘経験も知識として豊富にあったおかげで、かなりの距離をたった3日で突破したのだった。
そして、そこで俺たちはある小さな町へと辿り着いたのだった。
3日で・・・・9ページアップした・・・まだ1週間も経っていないのだ(´;д;`)疲れた・・・主人公達と同じくらい走ってるな・・・だからこそ主人公に同情するよ・・・あぁ(´;ω;`)辛い・・・・でも・・・読者が少ないと(←1名)やりたい放題だから気が楽だな(`・ω・´)!きっと、主人公の性別を後で逆転して直しても誰にもバレないんじゃないかとか・・・・正直思ってる(;´Д`A