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街道(1)(更新済み)

時は少し遡り、都市の外に逃げ込んだ3人・・・・

王都外壁の外には闇夜と静寂が広がり、月明かりは無く雲の隙間から星が僅かに見える。周りの輪郭が辛うじて見える程度の視界であり、ゆっくり歩く程度には問題ないだろう。


都市外れの草原の周囲に人影は皆無だった。未だ俺たちが都市外に脱出したことが判明していないのだろうか追手が来る気配も無い。

一時的に難を脱するが、しかし問題は山積みである。俺達は知らない土地にいるのだ。しかも人を平気で殺す敵がいる。加えて相手はどうやら高い権力者であるらしいことが問題である。

俺達が草原まで来て一段落していると、少女が辺りを見渡し険しい表情を浮かべる。


「これがゲームの世界と酷似しているのなら、少々厄介な事になるわね。」


突然の少女の呟きに、これ以上厄介な出来ごとなどあるのだろうかと思う。しかし、彼女が何を言っていたのか直ぐに気づくことになる。


「あぁそうか、忘れていたな。今度は奴らか・・・」


 ここは恐らく日本では無いだろう。むしろ異世界の可能性が高い。であるならば当然奴らもいるはずである。

そう---『魔物』である。

俺達より未だ離れているが、暗闇の中、赤い目が光っているのが視認出来た。

しかし俺達の知る世界に似ているのなら本来、兵士達により都市周辺の危険な魔物は定期的に討伐されているはずだ。さらに近くにいるのは魔物は弱小であるはずだ。

むしろ、そう願うしかないのが現状である。


「ここが俺達が知っている様な世界なら、こちらから仕掛けなければ平気だろう。まぁ墓が近くにあったら最悪だけどな。ここまで来たら、さすがに目立つ武具を装備してもいいだろう。ただ・・・」


「どうかしたの?装備ってまさか、ジョブレベルかしら?」


「あぁ、俺たちは初期のジョブしか選択していないはずだ。それに合ったレベル武具しか使えないはず。それに、俺は武具をゲーム内で直ぐに購入する予定だったからな、素材と高レベル防具ばかりしかもっていないんだ。低レベルのものもあるが売却用で使い物になるかどうか。」


話しながら俺はポケットから、木の枝を切り取った様な杖を取り出す。


「あら、だからそんな初期装備なのかしら?一応、初期課金はしているようだけれども。だったら、私達用の武具もないのね。」


そう言った俺たちは既にフードを脱ぎ俺のポケットに戻していた。俺は鼠色の布のような簡素な服の上から、魔道士用の少し上等で真っ黒いローブを羽織っていた。


「あったら既に渡しているさ。出し惜しみしている瞬間なんて無かっただろう?あまりにレベルの低い武具は即換金していたからな。」


俺がそう言うのに対して、同じく服の上から質素なロープを羽織った少女が聞き返してくる。


「そう・・・もしかして、傘もないのかしら?」


「傘?そんなものでいいのか?」


俺はその言葉に固まる。別に『傘』を武器にすることは珍しいことでない。ゲーム世界内では、全てのキャラクターが装備可能な武具も幅広くあった。例えばショベルやツルハシ、中には椅子なんていうのもあった。しかし基本的に専用武器でないため攻撃力などは弱く、普通はどうしても武器が無い時に使われる非常用である。

だからだろう、彼女が度々傘を使用していたことが少し不思議でもあった。

俺は少しだけ思案すると、ポケットから赤い傘を取り出し「これでいいのか?」と彼女に渡す。

彼女は驚いた顔で、それをマジマジと見ながら感触を確認する。


「あら驚いたわ、本当は冗談半分で言ったのだけれども、それもこれ【初級アイテム】でも上等な部類よね。よくこんなもの持っていたわね。普通持っていないものよ。」


その傘は普通の消耗アイテムと違い、連続使用の為に丈夫に出来ている。先端は槍と同等に鋭く尖っており、傘の皮は低級魔物の皮で出来ている。初期のジョブで装備できる最上級のものでありレベルの低い魔物ならこれで十分戦える品物である。ただ、それでも普通は戦闘に使用などしない。

俺は傘の感触を確かめているルリへ、ちょっと引きつった笑顔で答える。


「まぁ、昔必要だった奴がいたんだ。今では必需品という訳でもないし、ルリは使えるのか?」


「えぇ、普通のオブジェクト扱いでだけれども。まぁ・・・私、傘が何となく好きなのよ。ありがとう、いつか必ずこの恩は返すわ。」


そして、近くで静かに俺たちのやり取りを何故か微笑みながら眺めていた執事に問う。


「あんたはどうするんだ?どうやら、その服自体がかなり初期課金しているレア物に見えるんだが、ステッキが専用武器なのか?それとも他に必要なものがあるのか?」


そうは言ったものの、初期ジョブで【専用武器】の発生は無いはずである。ただの冗談であった。


「ええ、そうですな、まぁ、私にはこれで十分でございましょう。」


執事はステッキを手でクルクル回しながら答える。

本人がそういうのであれば、そういう事にしておこう。何か困ったことがあったらきっと自ら言ってくるだろう。さて問題はもう一つある。


「残るはスキルポイントか。そもそも存在事態するのか?」


「魔法やアイテムが存在するのなら可能性は高いんじゃないの。ただ、それってどのように割り振ればいいのかしら?」


ルリの言葉に俺の顔はかなり引きつった。

ゲーム内では画面上で数値やスキルを選択しポイントを割り振っていた。しかし、今の俺たちの目前にそんな画面は存在しない。スキルポイントはジョブを増やしていくために必要不可欠な要素である。例えばポイントを剣術に割り振れば、長剣や短剣などが開放されていき、【剣士】や【騎士】などになっていく。


「そうだな~・・・・」


「・・・・・・」


「お嬢様もコウ様も分からないのであれば一時保留になさってはいかがでしょうか。その内情報が集まれば分かる機会もありましょう。まずは先を目指してはいかがでしょうか?」


俺達は互いにその言葉に頷き、夜の闇を静かに抜けていった。

1ページ執筆するのに・・・直しながらでも4時間掛かるのって・・・本当だよ(´;д;`)・・・このペースでクライマックスまで突っ走れれば良いけど・・・きっと・・・つまずくな、私も主人公達も・・・(´;ω;`)・・・そして、多少文章が雑でも、あまりひと目に付いていないからいいかなと・・結構思ってる(´ヘ`;)さらにここまで、伏線が多数張られているが・・・回収車が故障する可能性大・・・

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