国境沿洞窟内(5)
「はぁっはぁっはぁ・・・」
「ユーリア、大丈夫か?」
「えぇ、それよりも今は少しでも遠くに逃げなくては。それにルリさんだって顔色一つ変えずに頑張っていますもの。」
その言葉を聞きながら、ルリは少し悪いと思う。ルリが疲れづらいのはレベルやスキルの補正を受けているからだろう。
実際にルリはこの世界に来てから疲れづらくなったと感じる。単に体力が付いた言えばそれまでだが、日本にいた頃も運動をしたことがあるが、ここに来てからの急速な変化は初めての体験である。
「そうね。お互い頑張りましょう。この坑道を抜ければきっと隣国へ出るわ。そうすれば私たちは一安心だわ。」
「その時は一緒にお茶でもして楽しみませんか?」
お茶か・・・こちらに来て何日が経っただろうか。お茶を楽しむ時間も余裕も無かったなぁとルリは思う。
そして3人でお茶を飲む姿を想像すると少し笑が漏れた。
「えぇ良い考えね。お誘い感謝するわ。」
もしそれが叶うのなら出来るだけ贅沢な茶葉とお菓子を用意したいと決意するルリであった。
「んっ!?何か音がしなかったか?」
「音?そういえば何か聞こえてくるわ。もしかしてさっきの魔物が追ってきたのかしら?」
確かに彼女らの言うとおり後方から地鳴りのような音がする。でも、さっきの声と同じかといえば違うような気もする。
だが、確実にその音が大きくなり、こちらに迫り来るのが分かる。
「・・・なんか嫌な予感がするわね。2人共急いで!」
3人は得たいの知れない不気味な音に追われながら必死に先を急いだ。
空気を、地面を擦るような独特の音は、見知らぬ魔物だろうか?
しかし、どこかで聞いたような音でもある。
そして後ろを見たルリは余りに信じられない音の正体に驚き眼を丸くする。
「嘘・・・・なんで山脈の坑道で洪水が起こるのよっ!!」
余りの現実味の無い状況であるが、確実にそれはこちらに迫ってくる。
このタイミングで、この山脈に洪水。余りにいろいろとタイミングが良すぎるようだ。
(まさか、誰かがこれを起こしたの?一体誰が?)
「な、なんですのあれ!」
「ユーリア早く走って!!逃げるのですっ!!」
「ダメっ!とても逃げ切れないわ!皆、息を大きく吸ってちょうだい!!!」
ルリが叫んだ直後、大量の水が一瞬で彼女らを飲み込んだのだった。
洪水の衝撃に耐え成すがまま水流に流されていく中、ルリは思う。
(本当にクソゲーねっ!)
ふっふっふ・・・打ち切りだと思っただろうが・・・なにげに続くのだ(`・ω・´)
因みに前回でPV1000が超えているらしい・・・




