55/71
【07】焼け残った日記⑥
久し振りの日記となる。
プラレッティによれば、“血被り姫”の子は流れてしまったのだという。噂によれば水子は豚頭であったとされるが真偽のほどは定かではない。“全能の魔女”も病に臥せり、長らく人前に姿を見せていない。
我が領内でも例の豚頭病が確認されたらしい。
サマラが闇に堕ちる事がなければ、そんな病など立ちどころに癒された事だろう。しかし、民は愚かにも、そんな彼女を過去に置き去りにして、仮初めの平和を謳歌していた。
これは天罰だ。
聖女が闇に堕ちるのを止める事ができなかった、聖女を守る事のできなかった、愚か者たちへの罰なのだ。




