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"彼"シリーズ

布団の中にいる"彼"

作者: 海漣

「おおきなあくび」


布団の中から私に微笑む"彼"

テレビではニュースキャスターが明日の天気を告げている

今年一番の冷え込みらしい


「雪降らなきゃいいけど」

「ゆき?」

「明日バイトだから早めに出ようかな」

「...」

テレビと照明を消して"彼"がいる布団に入る


「...なんじにいえでるの?」

拗ねた声に思わず笑ってしまう


「バイト終わったら早く帰ってくるから」

"彼"を優しく撫でてやる


「...やくそくだからね」

そう言うと"彼"は大きな腕で私を抱きしめた

石鹸のいい香りがする



「「おやすみなさい」」




"彼"="いつも一緒に寝ているタオルケット"


私の想像だと癒し系歳上お兄ちゃん

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