表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者と精霊踊る育成イベント 十四月目

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

945/2526

偽善者と育成イベント中盤戦 その04

勤労感謝の日記念 祝日更新四話目です



 町の中央に魔法陣が設置され、そこから四つの分野に分かれた会場へ行けるようだ。

 期間ごとに向かう場所が異なり、記念すべき第一回目に行われるのは──



「知恵比べか……貴様、どうしても諦める気はないのか」


『おー!』


「……まあいい。そこまでの覚悟が貴様にあるというのであれば、俺は止めはしない」



 正直、ナースのこの選択にかなり驚いているんだが……あくまで活躍で驚かなければ意味が無いのでそこは花火事案ではない。

 魔法陣の近くにホログラムで説明が書かれているのだが、それを呼んでもなおナースは諦めようとしない──




===============================

第一競技:問答会(知恵比べ)


本選参加人数(予定):08名

予選参加人数(現在):134名


予選登録前に簡単なクイズがございます

それに正解できなかった場合、予選に参加できないことを予めご了承ください

競技の詳細は登録完了後にご説明します

===============================




 なっ、無理だろ?

 数百万単位でやっているゲームなのに、まだ百名ほどの登録しか行われていない時点でなんとなく結果が分かってしまう。


 軽い、と言われているクイズほど実は難しくなっているのは当然のことだ。

 選別のために行われる、(ふるい)のような問。

 いったいぜんたい、どうやったらナースが正解できると言うんだ。



  ◆   □   ◆   □   ◆



≪さぁ、問答会の本選へ勝ち進めるのはいったいどの子だ? 第一回チキチキ、世界横断ミラクルクイズ大会!≫



 いかにもパクっています、と言わんばかりのタイトルコールが行われている。

 問答会、という名称よりもこっちの方があとで使われる気がした。


 そんなことを思うのは俺だけではないようで、周りでもぶつぶつと何かを呟いている者たちが見受けられる。



≪実況は私、町の冒険者ギルドで受付嬢をやらせていただいております、『アウル』が行います。神々の使徒様より賜った重大なお役目、努めさせてもらいますよ!≫



 運営神の使いとあって、GMは使徒という扱いを自由民から受けている。

 リオンもレイたちをそう認識していたし、扱い自体は悪くないので気にはしていない。


 ただ、現在進行形で狂っている運営神がレイたちに変な命令を与えなければいいなー、ぐらいには思ってる。

 もしそうなったら、全力で救出に向かう所存でござる。



≪おっと、皆様からのお声をいただきましたよ。はい、そろそろ始めましょう──選手、入場です!≫



 ゴゴゴゴゴッ! とドアが開く重たい音が会場の中に響いていく。

 ゆっくりと地面を引き摺っていき──垂直になるまで開いたドアから、次々と参加選手が現れる。



『けいやくしゃー!』


「……うむ」



 ナースもまた、そこから現れる。

 ふわふわとした球体が、周りの賢そうな奴らに混ざっている光景は少しシュールだ。

 ──そう、なぜか正解したんだよ。



「奇跡って、本当にあるんだな」



 俺もすべて、ナース任せで参加させるような非道なことをする気はなかった。

 今回だけと<千思万考>──の中の能力である【思慮分別】を使い、適当に厳選した知識や問題をナースに伝えて解かせてみたのだ。


 もう、この話のオチが分かるだろう?

 答え方を教えていたものばかり、予選前のクイズで出てきた。

 当然、ナースは分かっているので正答を口から放ち──今に至るということだ。



「お蔭様で、俺の方も情報が纏まったからいいんだけどさ。正直、頭が混乱してたし」



 記録用に{夢現記憶}は常時機能しているんだが、溜め込んだ記憶を上手く整理できないのが俺のポンコツスペックな頭脳だ。

 定期的にスッキリしておかないと、処理能力の落ちた演算装置のようになってしまう。


 一度【思慮分別】を使ったことで、頭の中は綺麗スッキリ纏められた。

 最適化とクリーンアップを行ったあとのように、思考がスムーズに行われていく。



「だからこそ、疑問なんだよな。どうして、そこまで上手く嵌まったのか」



 こちらに向けて見ていてアピールをする、俺の契約精霊ナース。

 お世辞にも知恵がある、とはいえないのだが……それは当然で、まだ生まれてから数日しか経過していない。


 周りの参加者を調べて視れば、どいつもこいつもインテリジェンスが高そうな知的な者ばかり。

 ほんの一部、ナースと同じようなパターンで予選に入れた頭の軽そうな奴は指の数に収まるほどしかいない。



「さすがにここで、嫌がらせのようにナースが入れるように仕組んだ、なんて陰謀論を提示する気はないが……盗聴はされてたか? 真実を見抜くスキルであって、未来を当てるスキルじゃないんだよな」



 某死神名探偵のような推理力があるわけでもないし、たまたまだったのなら別にそれでも構わない。

 ただ、運よく予選に潜りこめたナースなんだが、それが幸せだったのか……俺には判断できないんだよ。



≪──以上が、ルールとなります。参加選手は所定の位置に着き、問に解いてください。その正解数に応じて本選への出場権を得られるかどうかが決まりますからね≫



 どうにか繕ったナースの知識だが、知恵を問われればどうにもならない。

 プレイヤーが干渉することは許されず、外部からの魔法やスキルの発動がこの会場では禁止されている。


 結局、ナース自身の知恵でこの状況を打破しなければならなかった。

 何度も言うが、生後数日のもともとは自我が無かった精霊が、である。



≪それでは──解答開始!≫



 それはひどく、イジメのような話だろう。




次回からは通常更新となります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ