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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者と精霊踊る育成イベント 十四月目

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偽善者と育成イベント序盤戦 その13



「──さて、俺に訊きたいことがあるという話だったか? 許す、話すがいい」


『はなすがいー!』


「……まあ、別にいいわ」



 すみません、本当にすみません。

 イアが訊ねようとするその瞬間、俺の中から回復したナースが飛びだした。

 そのため、俺の口調はナースとの会話用のモノを強制されるため……こうなっている。



《あとでみんなに教えようかしら》


「(止めて、本当に止めて!)」


《可愛い子に良いところを見せようと男子って、みんなこんな感じなのかしら?》


「(し、知らないからな!)」



 ナースが盗聴できない秘匿回線による念話で状況は説明したので、先の台詞(セリフ)以上に俺の状況は理解してもらっていた。

 ナースは現在、イアにだけ見える状態でふわふわと漂っている。


 イアとしても、わざわざ俺の気を損ねて目的を達成することができなかった……というのは御免蒙るのだろう。

 俺の口調など含み笑いで一蹴して、さっさと本題に入った。



「アンタ、何に参加させる気?」


「武闘会しかなかろう。こやつのどこに、それ以外を成す技量がある」


「……そうね。けど、アンタの配下って何でもありだし」


『ふっふーん!』



 胸(?)を張っているナースはスルーとして、まあそれもそうなんだよな。

 ナースが純(属性)精霊や具現(属性)精霊にでもなっていれば、魔力で腕を出すことができた。


 虚空(属性)のように不安定な属性でなければ、すでに形も定まってたかもしれない。



「こやつには、特別な命がある。わざわざ別のことにかまけさせる理由はない。今は隠してはいるが……ナース」


『はーい!』



 返事と共に、ナースが隠蔽していた膨大な魔力を解放する。

 精霊たちに張ってもらった結界が流出を防ぐのだが……これは、自分で張った方が正解だったかな?



「っ……!?」


「ナース、もう止めろ」


『がーん!』


「いちいち言わずとも分かる。いいから止めろ、命令だ」



 驚くイアを尻目に、ナースの魔力を再び隠蔽させていく。

 いかにも言動がアレだから油断していたんだろうが、俺の魔力を注ぎまくっているのだから成長速度は半端ない。


 それに、さっきまでのダウンから回復してことでさらに魔力量は増大した。

 虚空属性を行使しようとした際も、これでより多く扱えるようになるだろう。



「どうだ、イア。それなりに使えるだろう」


「アルカちゃんより、魔力だけなら持っているんじゃないの?」


「アイツの今の魔力量なんて、俺は逐一把握していないから分からぬ。まあ、ナースの方が優れているのは自明の理だがな」


『だからなー!』



 ただ、アイツもいろいろ凄いよな。

 孵化した杖とか渡した魔本もあるし、闘えばまだアルカの方が強いだろう。



「まあ、魔力だけあってもあのアルカだ。今のコイツでは勝てないだろうが」


『えー!?』


「──だからこそ、このイベントなのだ。こやつを最強の聖霊とし、再びイベントの覇者となることこそ俺の目的。邪魔するのであれば、容赦はしない」


『しないー』



 要するに、『精霊マスターに俺はなる!』ということだな。

 せっかく最初の方に出てくる鳥ホ°ケモン的な精霊を、伝説級まで育て上げようとする夢の一大プロジェクト……邪魔するのであれば、周りは全部叩き潰す予定だ。



「しないわよ、別に。ただ、うちの子たちも参加するから当たったらお手柔らかにね」


「……それでもなお、足掻く気か」


「一部門一体なんて規制はあるけど、全部に参加はできるのよ。ナースちゃんは武闘会だけみたいだけど、こっちは全部門に参加する予定よ」


 育成イベントでは一人一体しか育成することができないが、裏を返せばそうでなければ何体でも用意できるということだ。

 今回のイベント、実は使役系職業を優遇するイベントなのかもしれない。



「そうか……武闘会では、優勝を諦めるのだな。一番苛烈な闘いが繰り広げられるであろう場所だ、ナース以外に優勝できる者など存在せぬ」


《ふふっ、せぬって……ぷっ》


「(わ、笑うなっ!)」


「ええ、そうでしょうね。けど、当たるとなれば別よ。経験を積むって意味でも、全力でいかせてもらうわ」



 わざわざ念話で告げてくるってことは……そんなに変だったのか?

 ナースの手前、それを今さら止めるわけにはいかないし……どうしようか。



「ああ、そうだ。イア、こちらからも訪ねておきたいことがあった」


「何かしら?」


「あいつら今何してる?」


「…………自分で訊きなさいよ」



 そう言って、イアは席を立つ。

 わざわざ訊くのが恥ずかしいというのもあり、彼女に訊ねてみたのだが……言い方が駄目だったのだろうか。



「まあ、よかろう。それより今、会話につきあってくれた礼だ──これをやろう」


「っと、何よこれ?」



 イアに渡したのは、いちおう育成屋としてやっていけそうなアイテムの一つ。

 リストバンドの形をした魔道具だ。



「『増力の帯(パワーギプス)』、例の神話をパクった育成アイテムだ。装備中、全能力値に補正がかかるしレベルアップしやすくなる」


「チートね、本当に」


「ああ、本当の意味でズルいアイテムだ。だが、反則では無い。嫌悪するのであれば構わぬが、そうでないなら育成中のモノにでも使うがよい……死なせずに済むぞ」


「……あ、ありがとう」



 急にそういう反応をさせると、こちらとしてもどういう反応をすればいいか分からなくなるなー。



「こちらこそ……ではな。行くぞ、ナース」


『ばいばーい!』


「え、ええ……また今度」



 混乱中のイアを置いて、俺たちは町の中をふらふらとしだす。

 ……俺もちょっと混乱してたんだよ。




何の神話をパクったんでしょうね? 主人公は【生産神】に就いた頃から再現しようとさまざまな神話についてお勉強していましたし、どれだけ唐突に神話をパチッとしたシリーズが出ても気になりません……ということにしてください

ちなみに、序盤戦では四つの祭りは始まりません

その先でお楽しみください、というやつです


p.s.

さぁ、課題を進めよう

再びWi-Fiがエラーを吐き出してストレスが少々溜まっておりますが、まあ配布されたレジュメや参考文献を使えばすぐに終わるでしょうし

ただ、昔テレビで大学は課題がネットからコピペされた文章なのか分かるツールを持っているとやってたのを見た気がするんですよね……実際、どうなんでしょう?

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