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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者と精霊踊る育成イベント 十四月目

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偽善者と育成イベント序盤戦 その06



『……、…………-?』


「これか? これは(念話)スキル結晶、取り込んだ相手に無理やり(念話)を習得させるアイテムだ」


『…………、………………-?』


「器がある程度成熟した今であれば、受け入れることができるだろう」



 嫌がる素振りを見せ、もがくナースにスキル結晶を近づける。

 魔力の扱いにかなり長けてしまったため、スキルとしてはまだ得ていないはずなのに結界を構築してスキル結晶を拒絶した。



『……だー!』


「上手く弾いたな。だが、甘い」



 わざわざ目に見える形で、スキルを習得する感覚を教えてやりたかったんだが……こっちの方が拒絶も少ないし、器にも影響がないだろう。

 手を精霊に干渉できるようにしてから──【謙譲】を用いてスキルを譲渡した。



『~~~~!?』


「必要の無いタイミングで、申請を取らねばいけなかったではないか。まったく、俺に迷惑をかけるな」


『なにするのー! ……んー、あれー?』


 不鮮明だったナースの意思が、明確に伝わるようになる。

 いや、俺はもともと:言之葉:でそれが理解できたんだが、それをOFFにした状態でも分かるようになっただけだ。


「それが念話の感覚だ。これからは重宝するだろうから、しっかりと覚えておくんだな」


『はーい』


「休憩はこれで充分だな。上級精霊に進化するのであれば、もう少し厳しい相手でなければ無理だろう……場所を変えるぞ」


『えー? ここじゃないー?』



 そういやナースは、ずっと泉で漂ってたんだっけ?

 これまでも、森の切り開かれた場所での戦闘しかしてこなかったわけだし……外界が新鮮なんだろう。



「ナース、貴様はどんな世界……といっても理解できぬか。契約精霊である貴様が無知であれば、同様に俺が無知だと思われる。それは癪だ、非常に癪だ。だから貴様には、少しでも賢くなってもらう?」


『えー……』


「自然の輝きであれば、すでに貴様もその身で味わっているだろう。だがそれは、世界にとってほんの一部でしかない。太陽は等しく万物を照らし、天地はどこまでも広がる。自然の守り人である貴様には、精霊王や聖霊に等しい知識が必要だ」


『えーーー……』



 物凄く嫌そうにしているのだが、上級精霊の進化条件などもあるのでしっかりと学んでもらわなければ。

 中級精霊でありながら、未だに丸い形を維持し続けるナースを連れて移動する。



「見れば分かる。世界とは……こうあるべきものだと」


『…………』


「無属性である貴様は、どの属性の精霊よりもこれを強く感じ取れるだろう。染まらぬ魔力は世界全域に広がり、その一つ一つが貴様の糧となるのだからな」


『すごーい……すごーい!』



 森を出ると、陽光が全身を照りつける。

 木々が視界から無くなる代わりに、果てしない世界がナースの目に留まった。



「いずれ上級となるために、貴様は選ばなければならない。自分が何を守るために、いったいどうあるべきか」


『どういうことー?』


「上級精霊は、何かを守護する。火精霊であれば火山、水精霊であれば湖。風精霊と土精霊は守護する範囲が広すぎるが、無精霊もまたそうしてどこかの守護に就く……それができないかったからこそ、王となる者も生まれていないのだがな」



 創作物でもよくあるだろう? 特定の場所に住まう、強大な精霊……って設定。

 AFOの場合、上級精霊は特定の環境を自身の守護領域として定めている。


 守護する場所に集うエネルギーを外部バッテリーとして使うことができ、自在に引きだすことが可能だ。

 ……聖霊は例外なんだが、そこはカットしておこう。



「無属性は領域を掴みづらい。空気や重力は見ることもできず、純なる魔力など精霊の干渉を逆に拒む。まあ、いきなり王としてそのすべてを掌握するのであれば可能だが」


『…………ぷしゅー』


「限界か。まあ、今は深い理解をせずとも良い。貴様には、ある場所を守護してもらいたい。それこそが……貴様に求めるものだ」


『どんなとこー?』



 純粋な質問だ。

 俺は予め伝えた──誰も見たことがない、新たな道であると。

 そしてそれが、その問いに対する答えだ。



「……今の貴様には、まだ早い。中級としての器が満たされた時、貴様をそこへ案内してやろう。だから今は──学びの時だ」


『けちー』


「次は周りとの違いを知れ。知恵を持たない愚物との戦闘ではなく、知恵ある者たちがどのようにして魔力を使うか。今の俺では説明できないことが多い。見て学べ」


『はーい』



 プレイヤーたちは使役した存在(見た範囲では魔物だけ)を戦わせ、ソイツに経験を積ませている。

 補助魔法をかけているプレイヤーも居るにはいるが、その大半がただ弱らせた状態で嬲り殺しにしているだけだ。



『いってきまーす!』


「うむ、行ってくるがよい」



 PK行為をさせるわけではないからな。

 魔力と同化する、または拒絶することで成立する隠蔽方法をナースには伝えてある。

 誰にもバレないように、周辺を調査することぐらい容易いわけだ。



「上級精霊への進化。通常の方法は、さっき挙げたように守護すべき領域の選択。だが、裏技は存在する……というか、じゃないと成れないし」



 その一つとして、導きが存在する。

 独自のルートへ分岐させることで、理から外れた選択を取らせることができる。

 トリガーさえあれば、上級精霊へと行くこともできる……さて、ゆっくり待ちますか。




風精霊と土精霊は風の強いところや豊饒な地を好みますね

とある樹の聖霊は植物園に置かれた樹や『偽・世界樹』を好んでもいます

(※精霊ごとに好き嫌いが存在するため、あらゆる精霊にこの考えが通じるとは限りません)


p.s.

Wi-Fiが直ったと思って一週間経ちましたが、7/7と入れてツイートしたそのすぐ後にまた症状が起きました

翌日である今も、時折発生しています……何をどうしたら、完治するんでしょうね(溜息)

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