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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
第〇二章 過去は可変と簒奪し嗤う

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02-40 ダンジョン作製 その04

加筆・修正しました(2019/04/23)



《──以上で終了となります。チュートリアル、お疲れ様でした》


《レンのお蔭だよ。仮とはいえ、だいぶコツが掴めてきた気がする》


 といった会話から分かるだろうが、チュートリアルはすべて終了している。


 あれからもいくつか指示を受け、コアを操作して迷宮を改変した。

 罠を設置したり、先ほど召喚した魔物を築いた階層の守護者にしたり、名前を付けたりと……結構やったな。


《階層守護者……大丈夫だよな?》


《迷宮はそれを否定しておりません。工夫を凝らし、侵入者を(コア)に近づけない──それこそが迷宮の主に求められる唯一の使命です》


《……まあ、それならそれでいいが》


 ミニマムサイズの魔物である極小虫──与えた名は『ミント』──を階層守護者に任命し、一階層のボスとなってもらった。

 ステータスは名付けと職を得たことによって強化され、加護も強まったぞ。


《私としては、それよりも例のスキルが気になるのですが……》


《説明した通りさ。俺が望んだことを実現するために生みだした、誰かがいないと意味のないスキルだよ》


《──[眷軍強化]、そのスキルは人の身にあまる可能性を秘めているでしょう》


 それこそが、過去の王都で手に入れた俺のSPすべてを(はた)いて手に入れたスキルだ。

 個有(オンリー)スキル、という名ばかりの名前を持つ他力本願の力である。


《そうであろうと、俺がすることは変わらない。偽善をして、誰かを救う。そのサイクルをずっと繰り返すだけだ。ただ、いつか守りたいものができたなら……この力が絶対に必要になる》


 効果はシンプル、眷族にした者とあらゆるものを共有できるようになること。

 まあ、まだ制限があるのか共有できるものは限られているんだが……俺が強化されることで、眷族も強化される。


《ミントもレンも、俺の眷族だ。絶対に殺させないよう、難攻不落の要塞でも造っていこうぜ》


《……頼もしいですね》


《ああ、任せておけ》


 眷族となったレンが宿る迷宮核(ダンジョンコア)には、俺の眷族の証──円九分割図(エニアグラム)モドキが刻まれ繋がりを示している。


 連絡を行う機能などはまだ無いが、俺が生みだしたスキルなので条件を満たせばたぶん手に入れられると思う。

 そして、いずれ転移でも身に着けて……危険になった眷族を救いに行けるようになったらいいな。



 閑話休題(いつかのみらい)



 迷宮の階層について少々の説明だ。

 洞窟に入るとすぐに転移の罠(自前)、厳重に鍵を施した大部屋に飛ばされる。

 もちろんそこはミントの居るボス部屋……などではなく、ただの密閉空間だ。


 扉を開けられなければ勝手に息絶え、ボス部屋だと錯覚した者は永遠に現れない階層守護者を待って死ぬ。


 開けられたとしても、ここよりも大きな部屋はないのでミントを探すのは一苦労……拠点にしようとすれば、時差式でトラップが作動する予定だ。


 奇跡的に、ミントの居る場所へ辿り着いたとしよう。

 そこは『魔封結界』という特殊なフィールド設定を行った場所で、魔力を体外に放出することができない。


 魔道具であれば可能だが、[眷軍強化]や迷宮スキルによって強化されたミントは並大抵の魔力では干渉を受け付けない。

 ──つまり、物理攻撃で小さなミントを狙う必要があるわけだ。


《本当、これって完璧じゃないか?》


《鍵の時点で通常の者は破綻しております。それは【生産神】であればこそできること。同様の格、または開錠に特化した力を持たなければ外すことはできないでしょう》


《どうせなら、松明を使って酸素をすぐに無くしてやりたかったんだが……それをやると逆手に取られる可能性があったからな。放置して餓死も追加してみたぞ》


《酸素を必要としない種族であろうと、牢獄として役に立ちますね》


 そう、それも考えていた。

 侵入者を幽閉しておけば、それだけでDPが稼げるのだからやっておくべきだろう。

 これが一層の話、これと同等の仕掛けを増築した二層と三層にも用意してあるぞ。


《──さて、ここまで話をしてきて、一つ気になることがある》


《……問題があったでしょうか?》


《一度として、レンに呼ばれていない》


《…………ハッ?》


 なぜだろう、とても空気が冷えてきた。

 迷宮の中は一定の温度で保たれているはずなんだけど……不思議だな。


《ほ、ほら! 円滑な人間関係は名前を呼び合うことからだって、どこかの誰かが言っていたような気がすると思うんだ!》


《つまり、確証は無いと》


《……すみませんでした。そうだな、レンが呼んでくれるぐらいの結果を見せてからの方がいいか》


《勝手に目的にされても困ります》


 なすすべなく、俺は四つん這いになる。

 嗚呼、俺はなんてことを……なんだかイケると不思議な高揚感があったんだが、イケるのではなく逝けただけだったか。


《…………主様(マイマスター)


《へっ?》


《そう、呼ばせていただきます》


《レ、レン。もう一回言ってくれよ》


 しかし、この後レンは沈黙を貫いた。

 ほんのり温かくなったコアから手を放し、大人しくこの場から引き下がる。


 ……マイマスターか、認めてもらえているようで何よりだ。

 頑張ればきっと、その功績に応じて何度でも呼んでくれるはずだ。


「やる気になる良いシステムだな……なんだか踊らされている気がするけど」


《気のせいです》


「そっか、ならいいや」


 レンもそう言っているし、最強の迷宮を築き上げよう……まだ誰も来ないけど!



ようやく出ました個有スキル!

ちなみにですが、眷属と表記していたものを眷族と直しているのには理由がございます

……まあ、先を読んでいればなんとなく理解できると思いますが

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