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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者と再始動 九月目

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偽善者と大会予選 その03



≪これで、予選の部は終了となります。皆様大変お疲れ様でした。なお、これから――≫



 アナウンスが、全会場で戦闘が終了したことを報告している。


 参加証は既に自分の場所での予選が終了した際に回収された。

 そのためなんだか解放感を感じ、うーんと背中をグッと上げて、背伸びをしてしまう。


 あれからティンスとの死闘を続けている内に、舞台から選手が落とされていき……気がつけば予選は終わっていた。


 俺と同じ集団から突破したのは、ティンスとさっきの男とその他で説明した女だ。

 ランサーとメタラルは残念なことに、男に落とされてしまっていたよ。


 今は会場内の通路を適当に彷徨っている。

 ほら、なんか暇なときって、歩いていたくなるだろ?


 そうしていると、再び念話が繋がる。



「ハァ……、疲れたな」


《アンタは避けてただけじゃないか》


「(いやいや、チャルの八面六臂の大活躍の証拠を隠滅してたんだぞ。すぐに済ませるかと思いきや、だいぶ遊んでただろ。そのせいで、どれだけ修正に力を籠めなきゃいけなくなったんだか……)」


《私が普通にやったら、全員纏めて退場だったんじゃないか。だからこそ、ああやって選別までしたんだろ?》


「いや、もっとこうな……」



 幻覚に耐性のある奴に、幻覚をかけるのって難しいんだぞ。


 そんな奴が会場にたくさんいて、全てに同じイメージを見せる……難しいにもほどがあるじゃないか。


 そうして頭脳労働をした後に、今度は命懸けの鬼ごっこだよ……ティンスの奴め、俺に死ねとでも言いたいのかな?



「ま、それは良いとして……良いスキルは取れたか?」


《バッチリさね。一度でもスキルを使った奴から、落としていた甲斐があるってもんだ》


「……本当、器用だよな」



 彼女の【固有】スキルである【臨模】は、ある意味で模倣系スキルの中でも、かなり上位に位置するスキルとなっている。


 大きく分けて、【臨模】でのスキルコピーの方法は二つ――視るか、なぞるかだ。 


 もともと臨模には、現物を見ながら書くと言う意味と、薄く重ねてなぞると言う意味が存在する……まあ、書道用の言葉だな。


 そのため【臨模】もまた、同様の方法でスキルがコピーできる。

 ただし、自分で視たスキルを初回は再現しなければならないのがネックな部分だ。


 普通の者にとっては、いきなり知らない球技をやらされるようなものであり、失敗するのが当然なのだが……。

 チャルは生まれついて持っていた才能と勘で、その条件を満たしていた。



「――ま、天才ってことだよな」


《……その一言で纏められるのは、少し癪に障るね》


「天が与えた才能では無いと。かと言って、それが努力だけで備わってものでも無いし、どう説明したらいいか分からないんだよ」


《アンタも不明だしな》


「……ど、努力の天才、それだって努力を重ねる続けるだけの意志があることを証明しているし、本当に才の無い奴なんてのは極稀にしかいないんだよ」



 それこそ、ある意味で主人公よりも誕生する確率が低いよな。


 主人公は求められれば出現するだろうが、無能を求める世界はいつの世にも無いだろうし……。



《……なら、アンタにはどんな才能があるんだい?》


「ん? 俺の才能はだな…………あれ?」



 俺の、俺の才能?

 自分で言うと妙にこそばゆいのは置いておくとして、よくよく考えたら存在するのか?


 武術の適性は無かったし、魔法のイメージ力が素晴らしいというわけでも無い。

 不器用だから、優れた技能があるということでも無い。


 いや、たしかに一つだけ心当たりはあるんだが……それをハッキリと断言するのは、正直嫌なんだよなー。



「ま、その話は別の機会にするとして、今は闘技大会に専念しないとな」


《ヲイ、あからさま過ぎるだろ》


「なら訊くけど、俺の――{感情}によって手に入れた力以外で、俺の才能ってあるか?」


《………………ああ、たしかに今は闘技大会に集中するべきだったな。悪い悪い》



 うん、そうなんだけど……おかしいな、目から何か熱いものが――。



「……グスン。それでチャル、次に俺はどうすれば良いんだっけか?」


《抽選会があるんだったと思うよ。というかそれ、参加証を取られた時に言われてたじゃないかい》


「あれ、そうだっけか?」



 精神疲労が半端じゃ無かったからな。

 適当な受け答えをしていた気がするよ。


 にしても抽選会かー。

 太った魔人が一緒に居てくれたなら、凶運な俺でも良いトーナメントの場所が確保できるのにな。




 それからトーナメントの抽選が行われた。

 周りには同じく予選を突破した者や、本線からの出場者が居て……って、ヲイ。



「(どうして、どうしてお前がいるんだ――ジョジ……じゃなかった、アマル!)」


《あ、お久しぶりですね。あの召喚事故以来でしたかと》



 ここで今更な情報を。

 この大会、参加者は祈念者だけでなく自由人も含まれる。


 まあ、自由人も混ぜれば後からイベントを起こしやすいしな。


 しかし、なぜアマルがここに――




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