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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
第〇二章 過去は可変と簒奪し嗤う

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02-13 武具創造【希望】

2018/10/04 修正されました



「……ふむ、結構美味しいな」


 作った植物を『狂愛包丁』の(料理:家庭)スキルで調理し、少し毒味してみた。

 家庭料理しか作れないが、そもそも皮むきすらできない俺にしては驚きの品だ。


現実(リアル)じゃ、まったく料理ができないヤツでもできるようになるのか。VRMMOの可能性って凄いもんだ」


 家庭科の技能が皆無で、実技テストが0点の経験すらある俺だ。

 包丁を握る機会もほとんどなく、料理もしたことがない──なのに、今俺の前には自身の手で作りだされた料理が並んでいる。


「しかも旨い。スキルレベルが分からないのは残念だけど、DEXは無限だしなー」


 どれくらいのスキルレベルがあれば、この料理が作れるのかが気になるが……あくまで【生産神】による補正だろう。

 料理の際の手つきも、まるで俺じゃないかのように行われていたし。


「米が無いのが非常に遺憾だが、家庭料理の定義も確認できたな──この定義の仕方、問題ありだ」


 もしかしたら、こっちの世界の人は違うのかもしれない。

 だが稀に、豪華な料理が一般家庭に出てくる俺たち日本人にとって、家庭料理とは高級食材さえ無ければなんでもありだった。


「というか、貴族とか高級料理店であるような大きな皿にポツンと一品、ってよりもこっちの方がいいな。(料理:宮廷)とかがあっても習得する必要は無いか」


 ウサギ肉でハンバーグ、なんてこともできるのだからこれ以上は要らない。

 いずれ米を手に入れることができたら、いろいろな具材を詰め込んだおにぎりでも持っていくことにしよう。


「だが、これで分かったな。とりあえず安全に食べられることは」


 調理の際に、毒抜きなどの工程が無かったのでそれは確定だ。

 創作物では起きがちなトラブル──実は内包する魔力が異常だった、魔物化して暴走するなどの問題は無かったし、安心して食べさせることができる。


「まずは農業担当の奴らに連絡して、それから料理担当の方へ連絡か……よし、リョクに任せておこう」


 あれからリョクが激しく働いてくれるようになったし、少しばかり仕事をプレゼントしてやろう。

 疲労軽減系のスキルを付与した装飾具の用意もある……疲労困憊になった際に渡して復活させるってことで。





 リョクに連絡をしてから、再び修練場でイメージを固めだす。

 慣れてはきているが、それでもイメージ自体を蔑ろにしてはロクなモノが想像できないだろう。


 今さらだが、創造というモノを甘く見て舐めていたのだと感じた。

 だからここまで、練習もせずにやってきたのだ……創造の練習って、現実じゃ絶対にやらないだろうけど。


「だからこそ、今回はこうなったわけだ」


 創造したアイテムをさっそく調べる──


---------------------------------------------------------

思装の腹帯 製作者:メルス


聖武具:【希望】 自己進化型

RANK:X 耐久値:∞


今代の【希望】所持者が創りだした腹帯

想念を現実に変え、運命を覆すことができる

所持者自身が他者の運命に組み込まれることはなく、他者の想いに沿った行動を行う際は目的達成に補正が入る

また、この腹帯は意思を宿しており、攻撃や主以外の者を拒絶する


装備スキル

(自我ノ芽)(概念具現)(創造発露)(進停自在)

(奔放横恣)(理想羽織)(分岐成長)(?)……

---------------------------------------------------------


 簡易的なモノではあるが、あらゆるモノが創造できる武具としてみた。

 今は封印されているスキルがあって、本体となる【希望】のレベルが低いから真価を発揮できないが……ある意味一番強力な聖具はこれだろう。


「『状態異常:運命』とかがあれば、わざわざこういうことをしなくても良かったんだけどなー。まあ、策はどれだけあっても困らないからいいんだけど」


 ちなみに効果は、自分の意思に沿った行動ができない──いわゆるイベントシーンみたいな状況に陥るというものだ。

 謎だらけのグランドクエスト際にそんな展開になっても困るので、予め対策しておくわけである。


「さっそく実験だ……そいやっ!」


 魔力はある程度回復したので、創造がこれで行えるのかを試してみる。

 頭の中で創りたいアイテムを強くイメージし、魔力を対価としてそれを生みだす。


「……うーん、やっぱり失敗か」


 スライムをイメージしてみたのだ……生物の創造は早すぎたようだ。

 構造をちゃんと理解していないのからか、それともまた別の理由なのか。


「ならこれっと……ああ、できるのか」


 次に試したのはリンゴ。

 赤くて甘い果実を、味までイメージして創造してみると──それは突然ポンッと軽快な音と共に生みだされた。


「うん、味もちゃんと再現されてる」


 シャリっという感じまで忠実に創造できているし、生き物でなければちゃんと可能であるらしい。


「あとは武具とかを創造してみて、性能がどうなっているかを試すだけか……現実じゃできないことって、本当に楽しいな」


 乖離しすぎているので、つい現実で試してしまいました……みたいなことは無いだろうし、たくさん試してみよう。

 ──そういえばリンゴ、どういう原理で創造されたんだろう?



ベルト○○○いうあるキャラをベースにアイデアをごちゃ混ぜにしたため、ベルト型の聖具となっていました

修正後は少し意味が分からなくなっておりますが、あまり気にしないでください

便利なベルト、これぐらいの解釈で構いません

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