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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者と飛ばされて終焉の島 中篇 七月目

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偽善者と報酬カタログ その01



夢現空間 居間



「……暇だな」



 台の上に置いたお菓子を食べながら、ふと呟く。

 ティルとの剣術修行も、リュシルとの研究も、アリ()との心理戦も今日は無いため、暇で暇で仕方がない。

 スーは養蜂、グーは情報解析……みんな何かをやっており、暇なのは俺と……今日の監視係だけだ。



『……暇だと思っても、吾にその感情を送ってくるな。折角やっていたゲームに支障が出るだろう』



 そう言ったのは、黒いローブに身を包んだ白髪の女性――ネロである。

 ネロは『Wifone』で、絶賛ゲーム中の身であった。

 グータラと台の上に首を乗せて、手を伸ばして端末を操作している。



「ふ~ん……何やってるんだ?」


『……桃○を少々な』


「へ~。調子に乗って買いまくったりするんじゃないぞ。本当に困った時に買えなくなるしな」


『……う、うむっ。そ、そうだな』



 画面を覗こうと肩がくっつくぐらいに近付くのだが、何やらしどろもどろになる。

 少しネロの様子がおかしい……が、まあいつものことだし、大丈夫か。

 多分、もうボンビーになってるんだな。



「あー、やっぱり暇~」


《そんな主様(マイマスター)に……朗報です!》


「(いや、なんでそんな通販臭い言い方をしてるんだよ……)」



 クエッとか鳴きそうな鳥のデザインが目印の、チョコの玉を食べ終えたそのとき、レンからの念話が届いた。



「(……で、何があったんだ?)」


《先に行われたダンジョンイベント。その報酬カタログが配布されました》


「(あー……でも、俺には関係無いだろう。今回頑張ったのは、プレイヤー組と現地組、双方の眷属だけなんだし)」


《しっかりとメールは確認していますか?》


「(……そういや前に、通知音消してたな)」



 久しぶりに『挑む者(プレイヤー)の指輪』から(メール)機能を使って確認してみると――



===============================

イベントへの参加ありがとうございます


ダンジョンイベントの報酬カタログ・参加賞・特別報酬を配布しました。


これからも、AFO世界をお楽しみください


===============================



《運営側も、主様がコンソールを持っていたことは把握しています。私たちがイベントに参加したことで、主様も参加したということになっているのでしょう。ですから、メールも届いたのだと思われます》


「(……この場合、誰がそんな粋な計らいをしてくれたのかが気になるな)」


《レイ様やシンク様では?》


「(そうだと……良いんだがな)」



 あの二人の名前を聞くのは久しぶりだ。

 また会って、話したいな……。



「(ま、とりあえずカタログを確認すれば良いのか?)」


《多分主様が選ぶものは御一つですので、前回同様、迷わず選ばれるのが良いかと》



 では私はこれで、と言われてレンとの念話は切れた。

 前回同様って……。

 


「……他の報酬から開けてくか」



 前と同じなら、順番も似たような感じにしないとな。

 まずは、参加賞を――



===============================

参加賞:ダンジョンイベントを開封しました


パワーアップポーション

ガードアップポーション

スピードアップポーション

インテリジェンスアップポーション

テクニカルアップポーション


×3を入手しました


ラックアップポーションを入手しました


===============================



 今回は状態異常を回復する物では無く、能力値を補正する物のようだ。

 補正は2分間、その能力値を20%アップさせるとの鑑定結果が出た。


 20%か……破格じゃね?

 うちの武具っ娘たちが使用したら……あ、LUC以外なら12万を超えちゃうわ。

 本当に、成長したな(ホロリ)。


 さて、次は特別報酬とやらを――



===============================

特別報酬:ダンジョンイベントを開封しました


職業結晶:【ダンジョンマスター】

ダンジョンコア(特典付き)を入手しました


===============================



「(レン。【ダンジョンマスター】の職業結晶とダンジョンコアが手に入った。すぐにそっちに送るから解析してくれ。どうせ俺には使えないし、代わりに有意義に使ってくれ)」


《了解しました》



 手に入れた結晶とコアを『Wifone』ですぐさま転送させると、○鉄をやっているネロへ話し掛ける。



「なあ、ネロ。今の俺が職業結晶を使って、職業になんらかの変化があると思うか?」


『……結晶とは、外部からその者の才能を活性化させる古代技術だ。あくまで才能を目覚めさせるだけであって、習得や転職には別の処理が必要となる。メルスの邪縛は水晶が反応を起こさないようにしてあるのだろう? それならば、結果は変わらないと思うぞ』



 ……つまり、やっぱり無理だと。

 やはり、俺は無職のままなのか。



『……メルス、そう悲しまないでくれ。吾にまでその影響が来る、折角決算が1位だったのに、全然喜べないではないか』


「おっと、悪かったな」



 俺の悲しみは、桃◯の優勝と相殺されるぐらいにちっぽけなものだったんだな。



『吾個人としても、メルスが悲しむのは嫌になってしまったからな。本当に困ったなら、しっかり相談してくれ』


「お前も成長したな~。他の奴の気持ちを汲み取れるようになったんだし」


『……他の奴は知らん。吾はただ、メルスのことが心配なだけだ』



 ……何なのだろうか。

 マッドサイエンティスト(骨)のクセに、このツンデレ力53万ぐらいありそうな発言は。

 俺がツンデレのみを愛するツンデレ愛好家だったら、速攻で堕ちてたかもしれないな。



「そっか、ありがとうな。ネロ」


『……吾は特に何もしてないぞ』



 頭を撫でてやってるのだが、ローブの上からのため、どういう反応を取ったかは分からなかった。




ツンデレ(ぢから)53万と言われて、何のネタか分かる人はいるんでしょうか?

あ、戦闘力じゃありませんよ。

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私の戦闘力はー53万です!
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