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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者なしの迷宮創壊 六月目

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偽善者なしのダンジョンイベント その07

生産チート(?)回です。

これって、装備チートかな?



 結局のところ、中には全員統一で揃えられた防具と、それぞれに合った武器があった。


「……(爪術)を取ったって言ったかしら? これ、完全にあのリストブレードよね?」


 ティンスが渡されたのは、オーロラのような輝きを放つ、リストブレードであった。


「私は……これ!」


 オブリがそう言って取り出したのは、持ち手の部分にデフォルメされた妖精たちの絵が描かれた短杖である。


「僕はこれだったよ……説明を読まないと、ただの失敗作だよね」


 ユウが持つ棒のような物は、レイピアのように手の甲を覆う湾曲した金属板が取り付けられている……が、柄(?)の先に刃が無く、武器としての意味を成さないものだ。


「私のはこれね。色々な魔法の情報が記されていたわ……イメージが浮かんでくる本だったから良かったけど、アイツの字がミミズみたいだったから、文字の方は全然読めなかったわ」


 アルカが言う通り、彼女の持つ本にはメルスが書き溜めた魔法に関する情報が大量に記載されている。

 ……凡人には理解不能な程に走り書きされているため、アルカが本に記された文字を理解するには、長い時間を有するであろう(メルス自身、字が汚いことを理解しているので、情報はイメージとして頭に入っていくような本に仕上げた)。


「私には……この指輪ね。従魔の言葉が分かるようになったわ」


 イアは帰還の指輪とは別に嵌めた、七角形の紋章が刻まれた指輪を見せてそう言う。

 直接的な戦闘力の向上にはならないが、従魔と対話できるようになるだけでも、攻撃方法の幅はかなり広がると思われる。


「俺にはこの指輪だ。一時的に【勇者】の能力を使えるようにしていただけたらしい」


 シャインが持つ指輪は、かつてのシャインの固有職である【勇者】の力を再現できるようにする魔道具だ。

 『再生の指輪』を元に作り上げらた代物であり、所有者の再生力も向上させるという優れものだ。



「――それで、これが全員同じ装備だよね」


「どうしてこんなに性能が良いのかしら」


 ユウとアルカは、自身が身に付けている軽鎧をコンコンと叩きながらそう話す。



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神鉄鉱オリハルコン()ライトアーマー 製作者:メルス


防具:軽鎧


RANK:S  耐久値500/500


神鉄鉱によって鍛え上げられた軽鎧

金属製による重量ペナルティを一切受けない

高い魔防性能や自己修復機能も持ち、装備者に安全を極限まで保障する


装備スキル

(装備者制限)(物魔激減)(破壊不可)(翼生成)

(制限解除:金属ペナルティ)(色彩変化:魔力)

(自己修復)(異常耐性)(快適調整)(結界生成)


///////////////////////////////////////////



 自分では全く使わない装備を他人に配ったようだが――これを一つ売るだけで、彼はこの世界において億万長者の仲間入りだろう。


 ただでさえ稀少な神鉄鉱石でできた軽鎧。

 それに付加された通常以上の装備スキルとその品質……さすが(生産神の加護)を持つ者である。


 だが、これだけとは誰も言っていない。


「……なんでこの靴、デザインが鯵ダスの方なのかしら。名前とマークが違ってるじゃない……可愛いから余計に腹が立つわ」


「うわー、これ欲しかった奴だ~!」


 ティンスとオブリは、鯵のマークが描かれた靴を見て、そう言う。



///////////////////////////////////////////


俊足の靴 製作者:メルス


防具:靴


RANK:S  耐久値500/500


誰よりも速く――をコンセプトに作られた靴

氣力を流すことで脚力を極限まで引き出せる

あらゆる障害による速度低下を防ぐ

足を使う行動大幅な補正が入る


装備スキル

(装備者制限)(脚力超化)(悪路走行)(韋駄天)

(自己修復)(色彩変化:魔力)(我唯一最速也)

(脚闘術:極)(移動術:極)(嵐脚)(瞬脚)


///////////////////////////////////////////



 ティンスの言う通り、名前とデザインが一致しない靴だが、それでも性能はピカイチである(六式使いが使えそうな技もスキルとして登録されているが、これはメルスが固有武技として登録したものである)。


「そして、最後にこの籠手……本当に大丈夫なのかしら……ごめんなさいね、他のプレイヤーさんたち」


「ご主人様のご命令とあらば、幾らでも取ってこようではないか!」


 腕に付けた銀色の籠手は、イアとシャインのやる気に火をつける防具だった。



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摸倣の籠手 製作者:メルス


防具:籠手


RANK:S  耐久値500/500


触れた対象が持つスキルを模倣する籠手

摸倣しようとするスキルによって、消費される(摸倣)の数が異なる

摸倣に成功した場合、そのスキルがLv1の状態で装備スキルに追加される

摸倣が失敗した場合も、成功時と同じ分の(摸倣)が消費される


装備スキル

(摸倣)(摸倣)(摸倣)(摸倣)(摸倣)(摸倣)


///////////////////////////////////////////



 メルスの持つ摸倣系の能力の内、接触による模倣を行うスキルを改善して作り上げられたこの籠手は、一定確率で相手のスキルをコピーすることを可能にした。

 メルスの運は凶運なためデータは取れていないが、眷属達ならばできるのでは? と思い、今回用意された防具だ(スキルが共有された眷属しかいない終焉の島では、使われることが無かった)。


 彼女たちに送られたメッセージに、『模倣できたスキルは籠手を(メルス)に送ることでスキル結晶にできる』と書かれていたため、二人はとても張り切っているのだ。



 ――それから暫く、装備を使った模擬戦などを行っている間に一段階目を行う時間が終了した。



===============================


メルス「……これでよし」


レミル『何をしているのですか?』


メルス「あ、いや、これはちょっと準備をだな……」


レミル『……ハァ。メルス様、説明を始めましょう』


メルス「そ、そうだな」


レミル『では……二つのパクリについて、説明をお願いします』


メルス「一つは……あの靴だよな? 結構便利になっただろ? (我唯一(だれより)最速也(はやく))なんて、俺のお薦めだぞ」


レミル『どんな効果なのですか?』


メルス「周囲の能力値が設定されている生物のAGI値より、自分のAGIが上なら、AGI値を10倍にできるんだ」


レミル『本当に最速ですね。……では、もう一つの方を』


メルス「どれのことだ? ブレードに杖に柄に本に指輪に……と、多すぎて分からん」


レミル『……摸倣(パクリ)の方ですよ』


メルス「あ、それか! そりゃあ単純にスキルが欲しいから用意しただけだぞ。今のAFOなら昔以上に固有スキルも多いだろうしな」


レミル『でも、どんなスキルが手に入るかがランダムでは……まさか』


メルス「(ギクッ)じ、次回もお楽しみに!」


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