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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者と飛ばされて終焉の島 前篇 六月目

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偽善者と状況確認 その06

大半が今のままでは意味分からない話です

それと、今回もだいぶご都合主義な話ですが、そっとしてください。



《……これは、指輪でしょうか》


「あぁ、これは"武道の指輪"と言って、俺の眷属が持つ武術スキルのほぼ全てを扱えるようになる指輪だ」



 俺は取り出したアイテム――赤い宝石が光る指輪――を見せながらそう説明する。



「本当だったら、新しい武術スキルを少しだけ学んでから、それスキルリストに入れて習得って流れを作る為に創ったんだが……まさか運営がここまでするとは考えて無くてな。

 この指輪の他にも"魔道の指輪"、"身体の指輪"、"技能の指輪"、"自余の指輪"を用意してはあるんだが、権能スキルはそもそも眷属に回せなかったからな。これじゃあ全ては使えないだろう? ……ってあれ? スー、一体どうしたんだ?」



 俺は"収納空間"から緑、肌、金、黒色の輝きを放つ指輪を取り出す。

 これらは昔掘り出した宝石を加工して作ったのだが、色毎に補正が掛かるステータスが異なっていたので、それぞれの色と合うようなスキル系統のスキルを共有できる指輪に加工して付けてみた。

 もし、権能スキルが共有できたなら神鉄鉱石でも付けてみようかなと思っていたんだが無理だったしな。

 しかし、スーは躊躇うように指をもじもじしながら俺に何かを言おうとしている。そして、遂に口を開く。



『メルス……それ、もう全部』


「……? いや、だから権能スキルの分の指輪が用意できなかったんだって」



 俺だって完璧に準備したかったよ。だけど権能スキルは神のスキル……。他人に使わせることはできなかったんだ。



《メルス様、そもそも普通のプレイヤーは権能スキルは持っていません。武術・魔法・技能・その他のスキルを復元できるだけで十分かと思われます》


「……いや、別にそれらを復元する気は今は無いぞ。俺が復元したいのは……こっちだ」



 そう言って、今度は天使と悪魔の意匠を凝らした指輪を取り出す。



「神鉄鋼石から創り上げた俺の最高傑作、"原罪の指輪"と"仁義の指輪"だ。それぞれに俺の持つ<大罪>と<美徳>スキルが封印してある。

 二つを嵌めることによって<正義>も発動可能になる仕組みもあるんだが……そういえばこれも、俺専用の神器なのかもな」


『マスターがこれを創ってるのを知った時はビックリしたよ。まさか<大罪>と<美徳>、それに<正義>を封じ込める程の神器を創り上げてたんだから。だけど、これがあればこれらの復元ができそうだね』



 グーもそう認めてくれたし、多分行けるのだろうが、不安もある。



「アン、もし{感情}を復元したら:封印:はどうなる? 突然{感情}なんて強力なスキルを中から復元したら、他のスキルに対する封印が堅固になるんじゃないか?」


《……それでメルス様は、復元するスキルを制限されたのですか?》


「まぁ、そうだな。それに、{感情}には成長速度が向上するスキルもあるから、先にそっちを復元した方が良いと思ってな」


《ですが、恐らく夢幻スキルを復元するとなると、運営が直接干渉してくるのではないでしょうか?》


「アンの力で何とか出来るんじゃないか?それを防いだ???が創りだした種族なんだし。……まぁ最悪の状況を予想した保険は用意してあるし、大丈夫だろ。あ、恐らくまた倒れると思うからよろしく」


『……ん、任せて』



 スーの返事を聞いて安心してから、俺は三つ(・・)の指輪を嵌めてから、一番凡庸性のある能力を使ってみる――



「――"不可視の手(見えざる手)"」



 何処かで使われてそうな名前だが、ルビは俺が付けた物なので公式じゃないぞ。

 "不可視の手"は【怠惰】の能力の一つで、俺がコントロールできる手を発生できる能力だ。それ発動させたことによって、俺の背中から通常サイズの不可視の手、両手に巨人サイズの不可視の手が発生する。……よし、成功した。

 ここからが本番だ。俺はそう考えながら"不可視の手"を解除する――



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(適応)が発動されました


【怠惰】の定着化を実行します


……失敗しました


過去の経験に、【怠惰】を確認


経験よりスキルの復元を試みます


……失敗しました


……外部装備:"原罪の指輪"。"仁義の指輪"に【怠惰】のスキル、また同等の経験を持つスキルを確認しました

経験と外部装備よりスキルの復元・再統合を試みます


……現在の処理能力では復元に失敗する可能性があります。

成功率を高める為、個体名:"メルス"の意識を遮断し作業を続行します


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「……やっぱり、か。スー、頼ん、だぞ」


バタンッ


 そう告げてると、俺の意識は何かが倒れる音と、地面に打ち付けられる衝撃と共に、闇へと包まれていった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

……<大罪>の復元に成功しました


……<美徳>の復元に成功しました


……<正義>の復元に成功しました


<大罪>、<美徳>、<正義>を基点に{感情}の復元を試みます


~ERROR~


運営からの再封印処置が始められました


呪い:(運営の邪縛)を付与


……外部装備:"逆襲の指輪"の能力

"(Niti)への(ad)抗い(Deum)"が発動

干渉元への抗いを行います



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


???


《……ィッ! あの野郎、俺の神核に傷をつけやがった。ふざけんじゃねえぞ!!》


《へぇ、面白い子もいるのね。それがあの異端の子なの?》


《……あぁ、そうだよ。俺の用意した王都のイベントを完全に台無しにしやがったあのプレイヤーがそいつだよ》


《確か……"メルス"って子よね。でも、だからってあそこに転移させたのは不味かったんじゃないの?》


《チッ、知るかよ。お前も知ってるだろ。あの野郎は、俺らすら知らないナニカを持っている危険な奴だって》


《だからって……職業を全部空にして、全スキルを封印。しかも成長速度をギリギリまで落として状態異常に罹りやすくするのはやりすぎよ。彼はもう死んだら終わりなのよ》


《なぁレテイス。あの野郎、プレイヤーのままだった時から、一度も死んだこと無いって言ったら信じるか?》


《……信じるわよ。真実と義侠を司る、シーバラスの言うことはね。だけど彼、アレの欠片を持った人間とも人族とも戦ったのよね? なんでこっちの世界に来て2か月程度のプレイヤーが、偽者とはいえ神に勝てたのかしら》


《知るかよ、どうせあいつが嬉々として調べてるだろうさ》


《あの子は本当に調べるのが好きだしね。

 ……それで、シーバはどうして怒ってたの? 確か、神核がどうこう言ってたけど》


《……ッ! あの野郎、どうやら:封印:を外そうと何かしてるみたいだったからよ。もう少し縛ろうと思って、邪縛を付与したんだ。そしたらあの野郎、神氣を辿って俺の神核に神殺しの力をぶつけやがった》


《へぇ、やるじゃない。

 元々■■■から加護を貰ってたみたいだしね。これであの子が調べる事が増えたわね》


《俺はあの野郎の所為で、もう邪縛による監視もできなくなっちまった。後はあいつに任せて、俺は神核を癒すことにするわ》


《そう、気を付けてね……それにしてもどうやったら神核を傷付けるような力を籠めれるのかしら》




だいぶ雑な復活方法でしたが、他にやりようが見つかりませんでした。

元々{感情}は経験を共有するスキルとなっていたので、これで良かったかと。

……すいません、調子にのってました。


三つめの指輪の説明は後日?

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怠惰…見えざる手…知ってる気がするんデスね…
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