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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者と天下無双 五月目

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偽善者とユニーク その04

あまり戦闘描写は上手くないというか、

戦闘した事がない人が書けるのは、

DQXでの少しの経験ぐらいです。

……順位落ち始めました。




第四世界 天魔迷宮 第三層 闘技場



『さぁ、今回もやって来ました。我らが主、メルス様による試合のお時間が! 司会は私、鬼人のホウライが務めさせて頂きます』



 俺達は控室から出ると、そこで待っていた者達の指示に従った。そして現在、それぞれの入場口に移動し、その場で待機している。

 そして、待機中に実況が聞こえて来たと言う訳だ。

 ホウライは、前回も司会をやっていた娘である。前回同様盛り上げてくれそうだな。



『今回はゲストを呼んでいます――こちらの方々です!』


『うむ、解説担当のフェニだ』


『同じく、解説担当のリョクだ』


『二人は、メルス様の眷属の方々です。今回は特別に依頼して、実況と解説を担当して貰いました』



 ち、ちょっと二人ともー。なんでそんなことやってるのさー!!



(「いや、二人とも本当に何やってるの?!」)


《すまんなご主人、必死に頼む姿に感動して……つい引き受けてしまった》


《我も似たような理由だな》


(「……まぁ。別に良いけどさ。だけど、俺のスキルをあんまりバラさないでくれよ」)


《分かっているとも》《承知している》



 そう言ってくれるのなら、良いとするか。

 二人と念話している間も話は進んでいた。



『――では、まずは挑戦者の入場です。東より現れるは若き二人の乙女達。極光を纏い、悪しき者達を断罪していくユウちゃんと、メルス様も愛用する【思考詠唱】の元祖にして本家、いつかメルス様にギャフンと言わせたいアルカちゃんです。いやー可愛いですね。

 実況のフェニさんはこの二人を見てどう思いますか?』


『ご主人、この二人は例の候補なのか? それならば我も挨拶に行かねばならないのだが』


(「……違うぞ!!」)



 違うからね。眷属にはしていいと思っているけど、プレイヤーはあっちの候補にはいれる予定は今のところ無いぞ。

 ――誘ってはいけない。

 プレイヤーには、AFO外に在るべき場所があるのだから。



『――準備ができたようですね。では、お二人さんどうぞ!!』



 シュゴーという音と共に、辺りが暗くなっていき、俺の反対側の方が少し明るくなっていった。俺が現在いる場所は、闘技場と門で隔てられているのだが、暗さぐらいなら分かる。きっと今、入場しているのだろう。周りから歓声が聞こえているのが分かる。



 少し待っていると、再びアナウンスが聞こえ始める。



『そして挑戦者を迎え撃つのは、我らの主メルス様です。最強にして最驚、何が起こるか分からない、稀代の奇術師(トリックスター)。果たして、今回はどのような戦いで私達を楽しませてくれるのか!』



 ……なんか、凄い盛り上げようだな。

 とりあえず負けた時を考えて、何か用意しておくか。そんな現実逃避も空しく、ホウライのアナウンスは続いていく。



『――では、メルス様の入場です!!』



 彼女がそう言うとこちら側の門が開き、煙がシュゴーッと出現した後にスポットライトが近くで踊り始めた。


(あぁ、さっきのシュゴーッてのはこれか)


 そんなどうでも良いことを考えながら、俺は戦闘フィールドへと進んで行く。



『おーっとメルス様、前回と装備が違っているぞー。お二人はあの装備をご存知ですか?』


『あれは、ご主人の本気装備だな。マントの下に着ているあの礼装。あれは前に見たから覚えている、あの礼装はご主人の特殊な仲間のスキルの一部をより扱いやすくなるようになる礼装だな』


『それにあの鉢金、見て分かるように鬼に関する装備だ。【鬼人王】としての権能を高めてくれる代物だと、主様に聞いたぞ』



 ……いきなり二つもバラされた。実際そうなんだけどな。

 "寵愛礼装"は、俺が指輪を渡したハーレムメンバーの力の一部を借り受け、服の中に宿せる。

 "鬼人王の鉢金"は、【鬼人王】のLvに+10の補正が入る、シンプルだが強力な装備品なのである。



『……これは、挑戦者にも良いハンデになったでしょうね。それでは、試合開始です!!』



グワーーーン


 今回も又、鐘の音と共に試合が始まった。

 しかし、最後ら辺は巻きでやってたな。俺は双銃を構え、二人の行動を待つ。



「どうしたー、攻撃してこないのかー?」



 軽く挑発してみた。

 こっそり"挑発の心得"を使いながら誘ってみるのだが……それでも、彼女達は全然動かない。だが、彼女達の中で強大な魔力が渦巻くのが分かる。


 そして、今魔力が解き放たれる。



『いっけー、"シャイニングレーザー"!!』


『喰らいなさい!!』



 巨大な光の柱と数百を超える魔法が俺に向かって飛んでくる。うーわっ、怖ー。俺は双銃のスキルを発動させて、対処する。



(――"魔弾生成・混沌""物喰弾生成")



 聖銃からは万物を飲み込む弾、魔銃からは物理現象を喰らう弾を撃ち出していく。だけど、ユウの魔法はデカすぎて消滅できず、アルカの魔法は多すぎて、全部消滅できない。 ならば――



(――(反射魔法)+(結界魔法)="反射結界")



 ――全てを撥ね返す!!

 <合成魔法>によって創り上げた、全ての魔法撥ね返す結界だ。

 にしても、本当に<合成魔法>は良い魔法だな。今までできなかった装備スキル同士の合成までできるようになった。さ、バッチ来い!

 そして今、魔力の雨が俺の元に届く――




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