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【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
第〇四章 試練の魔王と堕ちる者たち

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04-56 撲滅イベント その34

加筆・修正しました(2020/12/29)



 ピンポンパンポーン


≪待たせたわね。現時点を以って、イベントの終了を宣言するわ……ようやく変な口調ともおさらばね。ったく、好きであんな口調をやってたわけじゃないんだから……あー、もう疲れたわよ!≫


≪結果から言えば、勝ったのはリア充グループね。まあでも、参加特典のポイントが二倍になるぐらいだから、そこまで大したものでもないわ。ちなみに逆だったら、五倍ぐらいは貰えていたらしいわね≫


≪イベント中での業績を評価して、祈念者にはポイントが付与されるわ。これまでにやってきたイベント同様、それを好きな景品と交換することができるわ。ただ、高ポイント報酬が、だいぶ増えたとだけ言っておくわよ≫


≪……ああ、そういえば余談だけど。指名手配していた例の祈念者は、誰にも倒されることなく残ったわ。明確な報告も無かったみたいだから、特別な報酬は無しってことね──私たちGMが、渡す予定だったんだけど≫


≪ここで、次回の公式イベントの予告をしておくように言われているわ。次のイベントはダンジョンもの、それがどういった内容になるかは祈念者の行動次第ね……詳細は後日、楽しみにしていなさい≫


  □   ◆   □   ◆   □


 始まりの町 噴水前


 イベントは幕を閉じた。

 GMのアナウンスがイベントの最後を飾ったのだが……その前にイアと会話をして、最後に別れた所で終わりとなったな。


 彼女との話し合いはいろいろと問われたり頼まれたりと、結構緊張する時間だった。

 だがまあ、最後には名前で呼び合う間柄になったよ……俺としては充実してたよ。


「しかしまあ、俺を狙って何になるのかね。今更だけど、報酬が気になってきたな」


 今回のイベントは俺がフェニへ指輪を渡したことで、ある意味発生したイベントだ。

 そのため、始まる前のアナウンスでも俺を狙うよう祈念者に指示が入っていた。


 彼らが望んだのは俺の死、もしくは俺という存在を暴くこと。

 どうやら、完全に俺だと知られていないのかもしれない。


「……って、始まる直前のアナウンスで俺のやったこと自体は分かっていたんだっけ? そこを同一人物がやったかどうかはバレていないのか? うーん、よく分からん」


 整理してみよう。

 今回探られたのは、自由民と交際を前提とした関係を構築した者──つまり……その、そういう関係になった俺だ。


 次にアナウンス内で言及された、イベントエリアを奪った者──これは俺が、現ルーンである十年前のネイロ王国エリアを転移させた件について。


 一人目と二人目が同一人物だとは、一度も言っていなかった。

 それはあえて隠しているのか、それとも分かっていないのか……そこが不明である。


「そもそも、祈念者の情報をどれだけ把握しているか知らないからな。いずれ、その点に関しては聞いておくとしよう……俺の大量のチートがバレていないことからして、詳細は知られていないんだろうけどさ」


 七つの<大罪>と七つの<美徳>。

 そして、<正義>を冠するスキルが内包された{感情}スキル。


 それらはそれぞれ、本来一人に付き一つのみ与えられるはずだったのだろう。

 それぞれのスキルが有する、成長速度を高めるチートスキルがそれを証明している。


 それら以外の成長補正を阻害しない仕掛けが施されていたが、まさかその最上級の補正チートが重複するとは想定されてはいなかったのだろう。


 大量の職業とスキルの影響で成長に逆補正が入っているにも関わらず、祈念者最高のレベル値保有は伊達じゃない。


 俺に関する情報を把握できるならば──レベルの一番高い奴、なんて方法ならすぐだ。

 知られていないからには、そこには何かしらの事情があるはず……助かったけどさ。


「結論、悩んでいたって仕方がない。何らかの方法で調べようか……頼んでおくか」


 これに関しては、グーやレンに任せても判明しないだろう。

 彼女たちは俺の周囲に関する情報から、答えを導き出している。


 そのため前提となる情報が欠けている現状で、正答を出すのは難しい。

 ならば、知っている者に……上層部に近しいお方に頼むのが一番だな。


《──ご主人》


「ん? フェニか……レミルの方は?」


《うむ、なかなかにデキる。これならば、すぐにでも我と同等になるだろう》


「死んだら強くなるフェニにか……そりゃあ凄い。それで、急にどうしたんだ?」


 突然、入ってきた念話による連絡。

 繋げたところ、フェニからのものだった。


 どうやら俺とセットで行った転移が、彼女たちにも影響を及ぼしたらしい。

 帰還する直前、二人を『天魔迷宮』に戻しておいたのだ。


 その結果、突然掴める気配の数が変わるので不自然に思ったらしい。

 レンから説明は受けたようだが、それでも連絡してくれたんだとか。


「──というわけだ。まあ、イベントエリアの迷宮は全部処理済み。バレることは無いだろうし、また放送で何かクレームを言われるようなことはないだろう」


《なるほど。では、問題は特にないということだったか。ご主人、ミント殿がご主人に会いたがっているぞ。会っているのか?》


「……いや、ずいぶんご無沙汰だな。もしかして、もう!」


《さてな。その答えは、ご主人自身で確かめてみるとよい》


 フェニは人化できるようになったので、ある程度行動に自由を与えていたのだ。

 ミントの方が先に召喚したのだが、種族的な問題のせいか……できないでいた。


 だが、このタイミングでそんなことを言うというのなら……うん、そういうことだな。


「了解した。俺は近い内に行く、そう伝えておいてくれないか?」


《うむ、心得た》


 そう応えて、フェニからの念話は切れた。

 うーんと伸びをするが、体が疲労しているのか逆に重くなる感覚がある。


 ……少しやりたいこともあったが、今日はもう止めることにしよう。

 転移で天空の城に帰還し、『堕落の布団』ことスーを呼びだす。


 ──[ログアウト(おやすみなさい)]っと。



──修正し、この話が今章最終話となります

そして、ここでストックが限界となりました


……いろいろと忙しくなりまして、全然先が出来ていません

通常更新の方はまだまだ問題ありませんので、先が気になる方はぜひともこのまま読み進めてください

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