表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者と攻城戦イベント 二十三月目

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1568/2526

偽善者と自己紹介 その42



 夢現空間 居間



 そういえば、あれってギルドイベントだったなぁと今さら思う。

 完全にワンマン(+α)プレイだったし、ギルドとして活躍したこと……あったかな?


 思い出せるのは、ニィナや眷属たちが張り切って頑張っていたことばかり。

 あとは……そうだ、GMとこれで全員と出会ったことになることだな。


 成績はギルドで山分けというし、うちには優秀な奴らばっかり所属しているので、間違いなく好成績を叩き出す。



「リーダーとサブリーダーはアイツらに任せてあるから、俺が気づかれることはない。詳細を調べるならまだしも、一つひとつ調べるようなこともないだろう」


「そ、そうなのかな?」


「運営神って、あの世界すべてに手を伸ばしているみたいだし。細かい部分まで見ている暇がないんじゃないか? 昔ならともかく、今はリオンの分の仕事もやらないとダメなんだから大変だろう」



 邪神にブラック企業顔負けの作業を押し付けていたツケを、彼らは支払っている。

 前にやっていたことを聞いたんだが……内容よりも、その量にビックリしたっけ?


 祈念者と眷属であるアマルたちによって、少しずつ見つけていた大陸の数々。

 眷属の住んでいた大陸も少しずつ確認しており、現在は情報を把握してもらっている。



「そのうち、里帰りのために大陸を巡ることになるんだろうな……先に、橙色の世界を解放しておきたいな」


「け、けど……まだ、見つかってないんじゃなかったの?」


「全部の島を巡らないといけないんだよな。赤色は全部巡らなくても、とりあえず見つけられたからよかったけど」



 選ばれし者の証は、血族に継承される。

 そんな橙色の世界の法則性によって、種族ごとに選ばれし者が生まれるようになった。


 ……まあ逆に言えば、時間を惜しまずにすべて巡れば確実に見つかるからいいんだが。



「ではそろそろ始めよう──第四十二回クエスチョンタイム! 本日のゲストは彼女──ちょっぴりシャイなフーちゃんです!」


「よよ、よろしくお願いします!」


「はい、よくできました。質問は予め把握していると思いますので、突然な質問はそこまでありません。気楽にやってみてください」


「わ、分かりました……あぅ」



 ちょっぴりどころではないので、最悪逃亡する可能性が高い。

 というわけで、事前に覚えてきてもらった質問に答えてもらう形で。


 ──これまで四十一回も撮っているのだ、把握していて当然とも言えるけどさ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「問01:あなたの名前は?」


「ふ、フーでしゅ! ……あぅぅ」


「とりあえず落ち着こう……“再心調整(サデート)”、“冷静沈着(カーム)”、“精神安定(トランクライズ)”」


「──ありがとうございます」



「問02:性別、出身地、生年月日は?」


「女性、出身が存在と肉体どちらなのか分からないので、生年月日は解答できません」


「……キャラ崩壊してるな。もう少し調整するぞ──“再心調整”」



「問03:自分の身体特徴を描写してください」


「りゅ、竜人族なので、皮膚に鱗が付いている部分があります。い、色は虹色です!」


「……もう、大丈夫か?」


「は、はい……スー、ハー。たぶん、ですけど大丈夫です」



「問04:あなたの職業は?」


「<不殺聖女>です。なので、わたしは誰かを殺すことができません」


「その分、回復に絶大な補正が入るらしい。デメリットの分、メリットがあるんだな。ちなみに殺そうとすると『みねうち』になる」



「問05:自分の性格をできるだけ客観的に描写してください」


「……臆病で恥ずかしがり屋で、みんなの足ばかり引っ張っています」


「そんなことないぞ。一歩引いた考え方ができているし、違ったアイデアを提供してくれるじゃないか……って、俺が客観的な説明をしているな」



「問06:あなたの趣味、特技は?」


「と、特技は治療です。だ、誰にも負けないですから!」


「ああ、期待しているぞ。うちのヤツ、王とか賢者とか支配者は目指しているのに、聖女になった武具っ娘はフーとクロワだけだからな……あっちは異端者殲滅って感じだけど」



「問07:座右の銘は?」


「陰徳陽報。善いことは必ず報われる……といいなぁと思っています」



「問08:自分の長所・短所は?」


「長所は人を生かせることが上手いことで、短所はさっきの性格です」



「問09:好き・嫌いなもの/ことは?」


「好きなものはみんな、嫌いなものは……そのぉ、知らない人です」



「問10:ストレスの解消法は?」


「えぇっと……………………な、殴る?」


「ちなみに、どんな感じだ? ちょうどここに、サンドバッグがあるけど」


「これぐらい……かな?」


[※威力は弱かったけど、的確に穴を空けていました]



「問11:尊敬している人は?」


「みんな。わたしにはないものを、みんなは持っているから」


「逆にアイツらが持っていないものを、フーが持っていることも忘れるなよ」



「問12:何かこだわりがあるもの/ことがあるならどうぞ」


「な、治すときは絶対に傷が残らないようにしているよ」



「問13:この世で一番大切なものは?」


「家族のみんなだよ」



「問14:あなたの信念は?」


「みんなを守るためなら、死なない程度に誰も殴り倒します!」


「……おぉう」



「問15:癖があったら教えてください」


「ひ、人前に出ると、舌が上手く回らなくなること……かな?」


「まあ、完全にとは言わずとも、平時は普通に話せた方が便利だよな。念話もあるし、そうじゃない話し方もできるようにしようか」



「問16:ボケですか? ツッコミですか?」


「ツッコミ、だと思う」



「問17:一番嬉しかったことは?」


「あなたが……わたしを使ってくれたとき。武具としても、人材としても。どっちでも、わたしは嬉しかったです」



「問18:一番困ったことは?」


「この性格……かな? あなたが望んでくれたものだけど、やっぱり恥ずかしい……」


「あの頃は性格を模索していたからな。そのまま【憤怒】のイメージで激高されるより、今の性格の方が可愛らしいと思ったんだ。実際、可愛いからな」


「うぅ……」



「問19:お酒、飲めますか? また、もし好きなお酒の銘柄があればそれもどうぞ」


「呑める……けど、すぐに酔っちゃうよ? だからまだ、味わったことないよ」



「問20:自分を動物に例えると?」


「は、ハムスター?」


「……まあ、竜とは言いづらいか」



「問21:あだ名、もしくは『陰で自分はこう呼ばれてるらしい』というのがあればどうぞ」


「せ、聖女様って呼ばれてるよ。けど、なんだか含みがあるような……」


(『逆鱗聖女』って呼ばれてます。通常時はシャイだけど、条件を満たすと……なぁ?)



「問22:自分の中で反省しなければならない行動があればどうぞ」


「……ちょっと怒っちゃったとき、みんなが驚いちゃってたから、それだよ」


(ちなみにそれです。あと、大衆からするとかなりの好印象だったらしいぞ)



「問23:あなたの野望、もしくは夢について一言」


「ふ、普通に話せるようになって、みんなといっしょにあなたの役に立つこと」



「問24:自分の人生、どう思いますか?」


「あなたのために」


「……いいのか、それで?」


「あなたがそれでいいと言うのであれば」



「問25:戻ってやり直したい過去があればどうぞ」


「ううん、何も。わたしは、みんなよりも後悔することが無かったから」



「問26:あと一週間で世界が無くなるとしたらどうしますか?」


「ど、どうしよう……できることを、できるだけやると思うかな?」



「問27:何か悩み事はありますか?」


「どうすれば、今のわたしから脱却できるか分からない……こと」



「問28:死にたいと思ったことはありますか?」


「無いよ。む、むしろ、わたしはそうならないようにする方だと思う」



「問29:生まれ変わるなら何に(どんな人に)なりたい?」


「内気じゃないわたし!」


「……なんか、ごめんな」


「あ、あなたは悪くないから!」



「問30:理想の死に方があればどうぞ」


「聖女らしく、誰かのために……なんてことがない、老衰かな?」


「やっぱりそれが一番だよな。まあ、眷属は現状、不老スキルを使っているから、このままだと一生叶わない気がするけど」



「問31:何でもいいし誰にでもいいので、何か言いたいことがあればどうぞ」


「み、みんな! こんなわたしだけど、よ、よろしくお願いします!」



「問32:最後に何か一言」


「あっ、こっちもあった……えっと、お、お願いしましゅ!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「はい、カット! ……うん、噛んじゃったみたいだな」


「あぅぅ……」


「お疲れさまでした。可愛かったから、みんな文句はないと思うぞ」



 そもそも、文句を言う奴がいないからな。

 今なお、顔を真っ赤にするフーの姿は、間違いなく人々の癒しを感じさせるものだ。




というわけで、次回から少し小話が続きます

とは言っても二本立て──精霊と魔本に関わるお話です

なお、新章突入です


p.s.

実はチャットアプリと停導士が更新しております

まだ読んでいない方はぜひ……ブックマークをしていれば、分かるんですよ?(チラッ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ