表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【更新不定期化】AllFreeOnline~才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します~  作者: 山田 武
偽善者と三つの旅路 十五月目

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1039/2526

偽善者と自己紹介 その25



 夢現空間 居間



 先日、魔道具の製作を試してみた。

 少し仕様に問題があったものの、映像越しに使用者に使い心地を確認しながらやった結果──とりあえずのプロトタイプを生みだすことに成功する。


 ちなみにそのときに分かったのだが、彼女のスキルが発動しない場合を確認できた。

 映像越し……の中でも機械のみで作った映像中継装置であれば、彼女のスキルが発動しなかったのだ。


 そこから察するに、彼女のスキルは魔力を通すことで発動するものなのだろう。

 魔道具版の映像中継を試したら、そっちはバッチリ発動して怖がらせてしまった。


 とりあえず機械仕掛けのアイテムで誤魔化し、その具合で完全版を作成する予定だ。

 その際に交渉もしたが、アイテムが完成したなら仕事をしてくれると約束してくれた。



「──とまあ、そんな感じだ。もう少しメンタルケアをしてからだが、悪意から国を守ってくれるようになるだろう」


「メルスなら、コピーしたスキルを適性のある人に配ることもできるんでしょ? それに魔道具も……その娘にそういう仕事をやらせる必要があるの?」


「出来る仕事をやる、そうやって何かをしないと人は堕落する……俺の世界だと、それができない奴が多かったからな」



 しいて言うなら、一定の領域を守護する警備員になっていたけどな。

 こっちの世界の者にとって、日本は楽園のような場所だ……平民として扱われる者であれば、こっちでの貴族と同等に振る舞えるのだから。



「ところで、まだ怖いか?」


「メルスの国は大丈夫。けど、外は……」


「大陸は違うし、今は多種多様な種族が居るからな。祈念者とでも偽装しておけば、気にされないと思うぞ」


「……うん」



 少々暗くしてしまったか。

 言葉を交わせる生物恐怖症でもある彼女にとって、外は自分を傷つける世界だ。

 眷属といっしょに行動すれば、いちおうの振る舞いはできるようだが……。



「ここはあれか? 治ったらデートをしようとか言うのがハーレムっぽいかもな」


「メルス、それ言ったら台無し」


「まあ、台無しでもなんでも、安心してほしいんだよ。それに、連れていくだけなら俺でもできるだろ」



 幸いにして、暇人なうえに分裂までできるような肉体の持ち主だ。

 どうでもいいことはそちらに任せ、本体が眷属との退廃した生活を送ることもできる。


 ──ただ、それなら分体の数を増やさないといけないな。



「さぁ、それじゃあ始めましょうか! 第二十五回質問タイムのお時間です! 今回のゲストはこちらのお方、勇者であり魔王であるミシェルさんでございます!」


「よろしく」


「はい、シンプルなお返事ありがとうございます! そういった感じで、スラスラと質問にもご解答してもらいたですね」


「頑張る」



 心を開いた相手には、ミシェルはそこまで物怖じしないのだ。

 少なくとも、そういった対象に世界の者たちはなってくれた……それを聞いた時は嬉しかったよ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「問01:あなたの名前は?」


「ミシェル=レーヴェ。けど、知らなかったときはマリーって呼ばれてた」


「そういえば、なんでだ?」


「孤児院の人が、そう呼んだから」



「問02:性別、出身地、生年月日は?」


「性別は女、出身は人族の国? 生年月日は分からない」



「問03:自分の身体特徴を描写してください」


「ポニーテール? に纏めた朱色? の髪と青い瞳。あとは……額の巻角」


「可愛いと思うんだがな」


「……けど、そう言ってくれる人は誰もいなかったから」



「問04:あなたの職業は?」


「【光迅魔王】。勇者の力が使える魔王? みたいな職業だった」


「<勇魔王者>の効果だっけ?」


「うん。すべての勇者と魔王になれる。強くなるために、まずはそれに就いてみた」



「問05:自分の性格をできるだけ客観的に描写してください」


「……生物不信?」


「少しずつ治ってるんだから、百歩譲って人見知りとかにしておけよ」



「問06:あなたの趣味、特技は?」


「特技……人の悪意が見抜ける?」


「そう、だな。それが必要とされない国をいつか造りたいものだ」



「問07:座右の銘は?」


「人を呪わば穴二つ? 私が悪いと言う人族も魔族も、纏めて呪われればいい」


「……まあ、偽善者の仕事が増えるから別に構わないが」



「問08:自分の長所・短所は?」


「さっきの、悪意が分かること。逃げられるようになったけど、信じられなくなった」



「問09:好き・嫌いなもの/ことは?」


「好きなのも嫌いなのも人。友達は……みんな、好きになれたと思う……」



「問10:ストレスの解消法は?」


「ストレス……感じすぎて、もう分かんなくなった」


「ああ、うん。落ち着く時はどんな時だ?」


「なら……誰かと話している時」



「問11:尊敬している人は?」


「メルスもだけど、ティルもかな? 人の悪意が最初から分かっていたのに、それでも私みたいにならなかったから」



「問12:何かこだわりがあるもの/ことがあるならどうぞ」


「ない、かな? こだわりを持っていたら、生きてられなかったし」



「問13:この世で一番大切なものは?」


「友達や家族」



「問14:あなたの信念は?」


「私を信じてくれたみんなを、私と同じような目には合わせない」



「問15:癖があったら教えてください」


「……食べ物に毒が無いか、時々気になる」



「問16:ボケですか? ツッコミですか?」


「ツッコミ、だと思う」



「問17:一番嬉しかったことは?」


「救われた時……は何があったか正直分からなかったし、眷属のみんなと仲良く話せたときかも」



「問18:一番困ったことは?」


「初めて友達を作ろうとしたとき……」



「問19:お酒、飲めますか? また、もし好きなお酒の銘柄があればそれもどうぞ」


「……飲ませてくれない」


「お酒はもっと大きくなったらな」



「問20:自分を動物に例えると?」


「ウォンバット、だっけ? それ」


「説明しよう、臆病な動物である」


「誰に向けての説明?」


「そりゃあ、見ている視聴者だな」



「問21:あだ名、もしくは『陰で自分はこう呼ばれてるらしい』というのがあればどうぞ」


「接したいと思わない相手には、マリーのまま通している」



「問22:自分の中で反省しなければならない行動があればどうぞ」


「ない。私は、悪くない」


「そう……だな」



「問23:あなたの野望、もしくは夢について一言」


「自分の父親と母親を探す。居たなら一発ぐらい殴る、そうじゃないなら……まだ決めてないけど何かする」



「問24:自分の人生、どう思いますか?」


「……分からない、まだ何も」


「人生は長いし、ゆっくりと探せばいいさ」



「問25:戻ってやり直したい過去があればどうぞ」


「どうなんだろう? 隠れて過ごしたかったわけでもないし、これも人生をどうしたいか分からないから不明」



「問26:あと一週間で世界が無くなるとしたらどうしますか?」


「友達や家族と過ごす」



「問27:何か悩み事はありますか?」


「どうやったら友達ももっと仲良くなれるのか、それが分からない」


「……こればっかりは、どうしようもな。いろんな奴に訊いてみな」



「問28:死にたいと思ったことはありますか?」


「ある、たくさん」



「問29:生まれ変わるなら何に(どんな人に)なりたい?」


「普通? 普通ってなんだろう? でも、それだとみんなに会えなかったし……」



「問30:理想の死に方があればどうぞ」


「誰かが見ていてほしい。私には、いっしょに居てくれた誰かがいたって……そんな思い出が欲しい」



「問31:何でもいいし誰にでもいいので、何か言いたいことがあればどうぞ」


「父親、母親のバカ野郎。理由があるのは未だとなんとなく分かるけど、もっといい思い出とか残してよ!」



「問32:最後に何か一言」


「……いつか見つけるんだから。家族や友達のこと、メルスのこともいっぱいいっぱい伝えるんだから」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「はい、カット! ……見つかるといいな」


「……うん」



 最悪、魂魄さえ無事なら対話はできる。

 そうでなくとも、過去に居た場所さえ分かれば何があったか判明するだろう。


 ──殴れるかどうか、そこは微妙だがな。




次回はちょっとした日常をお届けします

なお、両親云々はその話を書くときに決めます


p.s.

修正話──更新しました

注目するのは邪教信者の詠唱シーン

どこかで聞いたことのあるような無限のアレっぽいのを詠っています

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ