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第5話 新兵器について

武器とは人間になくてはならないもの、と私は考えています。

俺達は現在、これからの計画の概要を紙にまとめている。

何故まとめているのかと言うと、先程終了した計画の説明が側近貴族達からの補足説明、提案が多々入り、非常にグダグダとしてしまい、俺の計画を他の者達に正確に説明する為に行っている。その量はかなり多く、皆必死になって纏めている最中だ。


しかし、俺は既に終了してしまい、後は側近貴族達が終了するのを待っている状態だ。正直言って暇だ。

見た所、彼らが終わるまでもう少し掛かりそうなので、その間先程の説明の事を思い返すことにした。




常備軍の設立を話した後、俺は新兵器について説明した。

歴史書によるとこの世界での主力兵器は剣や弓を中心とした近接系武器と初歩的な遠距離系武器が殆どだ。例外として列強の常備軍には攻城用の投石機や破城槌等も有るようだが、その程度だ。

と言うのも、俺が導入する兵器は「銃火器」だからだ。

銃とは非常に素晴らしい兵器だ。大量に揃えて掻き集めた農民に配備しただけでも統制が取れていれば正面から騎士団を葬り去れるほどの物だ。

これ程の高威力を持って居る兵器を使わない手はない。

しかし、これには欠点もある。

それは製造、量産に高い技術力が必要だからだ。また、本体の製造と何より弾丸の製造に大量の金属、そして火薬が必要だ。

だが、俺、いや俺達はこの問題を完全に克服している。

と言うのも、金属のみならず多数の物資をあの時アリスから貰った能力でほぼ無限に調達する事が出来る。これは実験で証明済みだ。この能力のレートは戦略物資である金属、食料などは俺の魔力の1%で10万トン、非戦略物資であれば1%で1000万トンも創る事が出来る。

わーお、チートだ。

まぁ、その代わりと言うかなんというか、地球の製品でこの世界にない物は非常にレートが高かった。先ほど見本に博物館でみた事のある火縄銃と取りあえずの目標であるボルトアクション式単発小銃の『モシン・ナガンM1891/30』と言う帝政ロシアで開発された小銃の改良型を創ったのだが、2丁で俺の魔力の6割も持っていかれた。


さて、この銃火器配備計画だが、まずは大公家の抱える鍛冶師に火縄銃の製造方法を覚えさせる。その間に工場を建設し、志願の鍛冶師を集めて大公家の鍛冶師に集まった鍛冶師へと製法を教えて量産する。

技術力についてだが、鍛冶師と繋がりのあるアリアによればヴィルヴァリア人の鍛冶師はヴィルヴァリア地域で職に就けない鍛冶師が他国に渡ってその国で名を上げる事はよくある事だそうで、地域内で職に就ける鍛冶師の造る製品はとても精密で特に調度品などは他国とは比べ物にならないくらいの出来だそうだ。

つまり、技術力には何ら問題ないと言う事だ。

そして火薬だがこれは統一暦前の8人の勇者が花火を見たいが為に製造し広まった為、火縄銃で使う黒色火薬についても入手は容易だと言う事だ。

火縄銃の製造に関してはこれで問題ないが目標のモシン・ナガンは黒色火薬では無く、ニトロセルロースやニトログリセリンなどを原料とする無煙火薬を使うため開発しなければならない。この銃、モシン・ナガンシリーズは1800年代のロシアで開発、製造が出来た小銃であり、1891年から製造され、ベトナム戦争時まで改良されつつ使い続けられたベストセラー小銃だ。そして、製造を目指すモシン・ナガンM1891/30は1930年設計であは有るものの、機械部や基本的構造は1891年設計のM1891型と同じであるが、照準を決める距離表尺がM1891型はロシアのアルシン単位であるため、この世界で使われていて、俺も分かりやすいメートル表示されたM1891/30型にした。

そして、アリアによると大公家の魔術師に解析させ錬金術師に製造させれば良いのではないこと言うので、取りあえずはそれで行くことにした。また、同銃で使用される弾丸はベルダン式雷管が付いており火縄銃よりも数段構造が難しい為、火縄銃が造れるようになった鍛冶師の中から数人を抽出して解析班を編成し製造ノウハウを得させるつもりだ。

そしてその後は狙撃用のスコープなどの製造も目指している。


銃についてはこれ位だがもう一つやらなければいけないことが有るのだ。


私は銃についてはかじった程度なので間違っているかもしれません。

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