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第1話 五年後とお披露目パーティー

一章です。

この章では主に内政をしていきます。

直接的圧力による外交もあると思います。


俺がアリスの言う第二号管理世界へと転生して五年の月日が経過した。


俺は始め、転生してすぐに行動を開始しようと考えていたが転生直後にある事を失念していたことに気が付いた。

そう、転生と言う事は、赤子から始めなければいけなかったのだ。


これはまったくの予想外だった。

俺は転生など望んでいなかったが、起こってしまったものは仕方が無い。人間の適応能力とは存外高いものだ、となんとか自分を納得させた。


俺は三歳まで外部からの情報の遮断された部屋で少数の限られた人間との接触だけで過さざるを得なくなったが、言語がなぜか日本語であったため、そんな状況でも彼らの会話などから分かった事もある。


その情報の中でも一番重要なのが俺の地位だ。分かった事の中には先ず、この世界の発展具合であり、それは地球で言う中世辺り、王政と貴族階級による支配で成り立っている専制君主的封建国家が蔓延る世界だった。

そんな世界で俺の持つ新たな能力は比較的上位の貴族階級に居なくては狙われ、利用されるだけであり、簡単に他人に話すことなど出来ない。そのため、出自によって俺はこの世界での能力の使用を極端に制限しなければならない。


しかし、この後ろ盾が有るか否かと言う賭け、それに俺は勝った。


俺の周りで話をする大人達の話によれば、俺の生まれた家庭は中央諸国と言う文化、経済、軍事などが大きく発達した、この世界全ての中心である国家群の東に存在するローゼンベルク大公国を治めるローゼンベルク家であり、俺は長男だそうだ。つまり次期大公に最も近いともいえる。と言うよりもほぼ決定事項であった。

これなら外部からの接触が無かった事もうなずける。


そしてこの大公国だが、地球の地理的にはロシア連邦のサンクトペテルブルクを首都に、フィンランド南部、バルト三国辺りを領地としている。

そして、どうやら話によるとここより東に位置する広大な土地を治めるロセア帝国の衛星国家らしい。

ロセア帝国……地球で言うロシアの事だな、完全に……


そんな事より、このロセア帝国は我が国周辺の公国も勢力圏に入れている様だ。

国についてはこれ位しか分からなかったが、歴史書を読めば問題ない。

また、年号や時間の流れについても分かった。

時間は数え方も一日、一年の長さも地球と変わらず、年号は現在「統一暦二八六四年」なのだそうだ。これは西暦と同じような物と見て良いだろう。

そして俺の名前だが、正式名称は分からなかったが、俺を「ヴァミリア」と呼んで来るので恐らくそれが俺の名前だろう。

また、父の名は「アレクロード」、母の名は「アリシア」と言うようだ。

俺は情報を元に大まかな計画を立てた。




更に三年が過ぎその後の二年は家の図書室に籠った。

歴史書を読み漁り、中央諸国各国の情報を調べて行った。

その二年の内に、俺には二人の弟が出来た。

次男で1歳のリック。

三男で0歳のレスト。

どちらもかわいい弟として面倒を見ようと思うが、いまは自分の事が最優先だ。


そんな事が有りながら、俺は今日誕生日祝いと同時に『お披露目パーティー』なる物が開かれた。このパーティーは国内外の貴族が出席し、恙なく行われた。

そして、このパーティーで俺の正式な名が決定した。

俺の正式な名前、


「ヴァミリア・アレクロード・ヴィルヴィリア・フォン・ローゼンベルク」


発表された瞬間に大きな拍手が起き、次々に真摯な曇り一つ無い激励の言葉を掛けられた。

これに俺は驚いた。地球の中世欧州諸国なら醜い権力争いによる互いに裏で行われる落とし合いが起きそうだが……

それで歴史書で読んだのだが、どうも我が大公国をはじめとする周辺公国を構成する民族は元々団結力が高くあらゆる面で優れているようで昔は一つの王国として栄えていたが、その優秀さ故に各国が仮想敵国と認定し、一千年前の周辺国家のよる同時攻撃で王国は分割さたため、非常に他民族を嫌っており、それが国内での団結力の上昇に繋がっている様だ。


その様な事があったがこのパーティーも終わりに近づいた頃、このパーティーで最も重要なイベントが始まる。

それは、『俺の側近貴族』選びだ。


次回もよろしくお願いいたします。

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