アルバイトはやらない奴には分からない事がある
今回は二次小説ではなくオリジナルを書きました。前々から書いていたものを投稿したので良かったら読んでみてください。
ちなみにハーメルンでは艦これssを書いているのでそちらもドゾー(*゜-゜)っ
名前は一緒です。
「にゃー」
1匹の猫は、ご主人の部屋に入り起床合図を出しに来た模様。
今日も朝からみゃーの鳴き声であの人を起こしに来たにゃ〜。部屋がいつもながら汚くてなんか臭うにゃ。よく言えばフローラルだにゃ。
「うるさいなー」
いつも二度寝するんですにゃ、こいつは。でも何回も鳴いてると・・・・どうなるかわかったもんじゃないにゃ。
「にゃーーー!!」
「はいはい、起きますよ」
やっと起きたご主人は銀の髪の毛をぐしゃぐしゃとやりながら、だりぃとかいいながらとぼとぼと歩いて大広間に言ってしまいました。それにしてもイケメンで働かないのは一部の人たちに対して失礼な気もするにゃー。
猫は心の中で。
「にゃー」
みゃーもお腹が減ったにゃー。今日は確かゴールデン缶だったはずにゃ、凄く足取りが軽いにゃ!
事実の猫飯はゴル缶ではなく毎度の魚の煮干ということは猫でも知らなかった。
☆☆☆☆☆
時はXXXX年、現在俺はこの全世界、最大都市の星城王都の中心から少し外れた所にあるいかにもふるさとのような雰囲気のシェアハウスで生きています。働いていないことを除けば。ニートじゃない、無職なだけ。
星城王都は現在、最大武装力を保有し、数ある都市の頂点を極めるほどの多くの生産力を誇っている。
ここには、幻獣と呼ばれる王都指定の特別討伐隊の精鋭達から下っ端までいろんなランクが集まっている。一般的にはランクというのは低い順からB,A,Sの三つに分かれている。
そのような所からの、ある男の任務を応援していって欲しいと思う限りだ。
目を開くと一筋の光が重いまぶたの隙間から差し込み、意識が目覚めに近づく。意識が少し朦朧とするが今の状態の情報が一気に脳から流れ込んでくる。
まだ眠い、、、てか、それにしても猫がうるさいよ。猫め、朝ごはんこっそり少なくしてやる。
「くぅぅぅ〜」
起きたばかりの青年は大きく欠伸をとった。
「あ〜あ、いいところだったのに」
首、背中、いろんな体の部位がボキボキと鳴り部屋に響く。外から聞こえる鳥の声が少し聞こえなくなるぐらいの大きさの音に自分の調子が窺えた。
一通り鳴らし終え、首を回し歩き出す。
・・・くそ、ゲームのやりすぎとはいえそろそろ飯を与えてくれないと死んでしまう体質にってことに気づいているのかね、あの人は。
「今度からは、だがしかしもやってるし、菓子を10、20個用意しとくかな」
そんなことを考えていると、
「おお、ようやく起きたかこのクソガキ」
視線を奥にやるとおそらく頭がチャームポイントの老人が見えた。今日もお眩しい限りで。
「へいへい、起きましたよアブラハゲ」
青年は目線を頭から変えずに挨拶をすました。
いつもながら一人用のソファに座っている老人に挨拶を済ます。
てか、おっさん起きるの早いな。
この人は俺の保護者(仮)でいわゆるPTAだ。頭皮にはダメージがあり言わずともハゲだ。それと〜、うーん、普通の服に普通の背。新聞読んでるくらいか?あ、あと食いもん製造機。
「殺すぞ、毎回あだ名変えやがって」
「すいませんね、ゴリラハゲ」
と言いながらも青年は目線を手元の持ち物に向けている。
やべ、電子機器の画面開きっぱなしだったわ。THA寝落ちだな。
「しばくぞ」
「だから誤ってるでしょ、プッチンハゲ」
そう言いながら青年は近づきそっと近づきあまりない毛の頭を擦る。
いつも思ってたけど、うん。
ないな、色々と。
「ちっ、もういい、こっから出てけ」
「え?、いや〜それはできませんよ、うちの猫もあんなに懐いてるのに、ほら、にゃ〜ん?」
「(ジトーーー)」
おい猫よ、なんだその俺の存在自体すら軽蔑している目は。
「あの猫はお前が飼ってるわけじゃないだろ」
ハゲとニートが、話しているうちに一人の女性が大広間にひょこっと顔を出してきた。
見た目は誰もが20歳台と言えるぐらい美麗で若く見える…らしい。まあ、俺とオッサンには鬼にしか見えないんだが、幻か?
「そんなに怒ってるとまた血圧上がっちゃいますよガルディアさん」
その女性から、こっちに歩み寄りながら澄み切った声でそう言った。
「ミ、ミストか」
老人は飛び跳ねるように返事をした。
(うわ、ミストさん居たんだ、ちょっとタイミングまずったな)
しかも、おっさん声が上ずったぞ。ビビりすぎだぞ、あと俺も。
「ほら、手伝わないと朝ごはん無しですよ、クオンさんもですよ?」
「はいはい、分かってますって」
あのおっさんも食器を取りに行ったので、特にやることもな無かった俺はミストさんにパンを取ってくるように頼まれた。
「俺の日常がこんなに楽に続けばいいのに」
言うつもりはなかったがポロッと、思っていることを口に出してしまったのも束の間。ミストさんから有り得ない言葉が発せられた。
そう、《《あの言葉》》からこれからの生活は変わり始めてしまう。
「あの、その事なんですけど…」
「え?」
「は?」
考えもしなかった言葉に、おっさんも何も答えられない反応の俺を猫はただ冷たい、いや、また軽蔑しているだけであろう目線を送るだけであった。
「俺まじで働くの?」
by.クオン
「本当は出ていって欲しいものだがな」
by.ガルディア
「私は、、、、、、別に誰が野垂れ死しようと構いませんから」フフッ
by.ミスト
「怖い、怖いよミストさん」
by.クオン
「じゃあ、働いて、下さいね」
by.ミスト
「そんな怖い笑顔で言わないで、俺死ぬよ?」
by.クオン
「死ね」
by.ガルディア
「お前がな」
by.クオン
「なっ、なな」
by.ガルディア
「では、次回もお楽しみに」
by.クオン