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散紅新緑

作者: 武田和生

新緑と青空()みたる幼生はあるいは妖精はどこへ消えたかどこかで会おう



乱れ飛ぶ色燃えあがる蛾のごとく地獄の(ほむら)に集う我が身か



苦しみて苦しみぬいてそらになる心は月となりにけるかも



道に迷い不安を(いだ)きつ戻れずに孤独に耐える月は語らず



透きとおる涙で磨く魂をいかになすべきひび()る日まで



聞けよ聞け、我の心の断末魔闇を切り裂き()ずる光よ



無骨なる意志をつらぬく岩峰のその頂に建てる命を



水さけぶ水ほとばしる龍神の白き鱗のたくましき背を見る



ありえないありえるはずなどありはしない夢ならさめよ夢からさめよ



かなしみに(くれない)は散るさざんかの静かに萌えて …… 生きております



西行法師の短歌は字余りが多いように見受けられますが、一首めは字余りならぬ、意図的な句余りです。

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