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Ib~奇妙な美術館とイヴ~

作者: 亜鉛饅頭

どうも!亜鉛饅頭です!今回の作品が初投稿です!初投稿なので、なにか工夫した方がいいとか、アドバイスを頂けたら嬉しい限りです。また、それを参考にして次回作を書こうと思っています。ちなみに、ネタバレ要素が若干ありますので、ゲームクリア後の閲覧がいいと思います!まあでも原作と結構違う所あるんで気にしないでください。まあこんな長い前書きは無しにして、楽しんでください!

Ib

~奇妙な美術館とイヴ~

作 亜鉛饅頭 原作kouri

ある美術館でのある日の展覧会のことイヴとその両親はそこへ来ていた。ワイズ・ゲルテナ展だ。

母「イヴ、ちゃんとハンカチは持ってきた?誕生日にあげたやつ。」

イヴはこの間12歳の誕生日を迎えたばかりだ。(原作→9歳)

父「受付を済ませてしまおうか。」

母「?イヴ、先に行きたいの?仕方ないわね。」

イヴは、一人で美術館を見ることにした。少し進むと大きな絵があった。「絵空自の絵」と書いてあった。その途端美術館の照明が消えかけていた。両親の所へ戻ろうとした。しかし、美術館には誰の姿もなく、一部の絵からは、鳴き声や、咳が聞こえ、目が動いていたりと不気味だった。エントランスへ戻った途端電気が消えた。扉を開けようとしても開かなかった。気味が悪くなって出口を急ぎ足で探していたら床に書かれた絵画のフェンスが開いていた。そこには文字が書かれていた。「おいでよイヴ」そう書かれていた。その絵画に走って入った。すると、地下を見つけた。そこには真っ赤なバラが活けてあった。それを取った。そして、扉を見つけた。中に入るとそこにはモナリザに似た絵画がありその目の前には鍵があった。鍵を取って扉を出ると、壁や床にか え せ の三文字がいくつも書かれていた。

イヴ「!?な…なにこれ!?」

そしてそこを抜けると、入ってきた階段が消えていた。

イヴ「…もう…進むしかないのね…」

鍵がかかった扉を開けた。するとそこから先は奇妙な場所だった。「はしに注意」と書かれた看板があった。それを無視して進んだ。すると、壁から黒い手が出てきてバラの花びらをちぎった。

イヴ「っ!!!痛っ!!!痛い痛い!!!」

花びらをちぎられた瞬間、身体中に痛みが走った。どうやら、バラの花びらと自分は一心同体ということだ。花びらは残り4枚。あと4枚ちぎられたら死ぬかもしれない。端をよけて歩き出した。その先に花瓶があった。バラを活けるとバラの花びらは5枚になった。これで花びらを回復できる。しかし、花瓶の水はなくなってしまった。ほかの場所にもあるかもしれない。そして振り返ると扉があったので開けた。そこは、二手に分かれていた。右側の扉を開けると、男性が倒れていた。話しかけても反応しなかった。さっきの部屋に戻って左の部屋を探索すると、小部屋を見つけた。中に入ると、青いバラの花びらをちぎる、絵から飛び出している青い服の女が襲い掛かってきた。しかし、その攻撃を避け、青いバラを取ってそこにあった花瓶に活けて、逃げた。すると、男性が倒れていた部屋から音が聞こえた。

?「いてててて…」

さっきの男性の声かも…急いで、扉を開ける。

?「!?またさっきの奴!?もうあんたにあげる物はな…ってあなた美術館にいた人よね?そうよね!よかった他にも人がいたなんて…私はギャリー。あなたは?」

イヴ「私はイヴ。よかったずっと不安だったから…」

ギャリー「そう…イヴね。素敵な名前ね。困ったことがあったら色々聞いてもいいわよ。」

イヴ「じゃ、じゃあ一緒に居てくれるの!?」

ギャリー「当り前よ!まだイヴ小学生でしょ?なら大人が守らないと。読めない漢字も読んであげるからね。あ、それ私のバラ。え?取り返してくれたの?ありがとね。ああ、道理で身体の痛みが消えうせたわけだ。よし、じゃあこの美術館から脱出しましょうか。行くわよイヴ!」

イヴは嬉しくて飛び上がった。

?「はぁ…はぁ…早く…誰か来て…」

ギャリーは、出発した瞬間にしりもちをついた。イヴはそれを見て笑顔になっていた。だって、絵が唾を吐いただけでびっくりして、しりもちをついたから。思えばイヴはここ数時間の間、笑うことはなかった。ギャリーが倒れていた先には扉があった。扉を開けると、扉と頭のない人形があるだけの部屋だった。頭のない人形の作品がさっきあった。「無個性」という作品名だった。そんなことはどうでもいい。人形が扉を塞いでいて先に進めなかったから。

ギャリー「この人形邪魔ね。うんしょっと。これで進めるわよ。」

イヴ「ありがとう。…!?そういえば私、携帯電話持ってたんだった!…繋がるかな?」

ギャリー「まあ試してみましょう。…。ごめん、私スマートフォンの使い方わかんなかった…」

イヴ「いいよ、私がやるから。…。インターネットは繋がってるけど、電話も、メールもダメみたい。」

その時、イヴに異変が起きた。イヴは、床に倒れた。意識がなかった。

ギャリー「!!??イヴ!?ねえイヴ!?しっかりして!」

…黄色い髪の毛の女の子…黄色いバラ…死者…パレットナイフ…絵画…脱出…

イヴは意識を取り戻した。

イヴ「…。ここはどこ?」

ギャリー「よかった…あなたは意識を失っていたんだよ。ここは、あなたがさっき倒れた場所。大丈夫?勢いよく倒れてたけど…って話してる場合じゃないよ。早く先に進もう!」

ドアを開けると、黄色い髪の女の子が現れた。

?「いてててて…!あなたは、人間?そうだよね!よかった!他にも人がいた!」

ギャリー「あなたも美術館に居たんだね!私はギャリー。この子はイヴ。あなたは?」

?「私は、メアリー。みんなもバラ持ってるんだね!私のは黄色いバラなの!へ~ギャリーは青いバラで、イヴは赤いバラなんだね!」

イヴ「メアリーは、何歳?私は12歳だけど…」

メアリー「私?私も12歳だよ!同い年だね!これからも仲良くしてね!」

メアリーが仲間に加わってより楽しくなった。メアリーと出会った部屋には扉しかなかった。扉を開けると絵画と、扉が二つに、ノートと羽ペンが置いてあるだけの部屋だった。

ギャリー「このノートとペン、何に使うのかしら?…。遺書でも書こうかしら。」

イヴは、何やら悲しげな表情をしていた。

ギャリー「じょ…冗談よイヴ!ほら、もしもの時のためだし…ねっ?」

イヴはほっとしていた。ノートが置いてあるところに扉があったが鍵がかかっていた。

メアリー「仕方がないから違う方の扉の中に入ろうよ。」

違う扉に入るとウサギの絵画と置物がある可愛らしい部屋だった。緑のウサギの置物を調べると鍵が張り付いていた。鍵を取って部屋から出ると、廊下の絵画に異変が起きた。絵画の中から蔓が伸びてきて襲い掛かってきた。

ギャリー、メアリー「イヴ、危ないからそこどいた方がいいよ…!!イヴ、危ない!」

ギャリーがイヴを押す。すると、蔓は硬直して、イヴ、メアリーとギャリーで別れてしまった。

ギャリー「ありゃりゃ、これは壊せないな。イヴは、鍵持ってるでしょ?だからそっち行って石壊せそうな道具持ってきて?」

イヴ「わかった。メアリーと二人で探してくるね。」

イヴはギャリーに別れを告げると鍵のかかってた部屋に入った。ダンボールや人形が大量に置いてあった。ダンボールを調べると、ナイフが見つかった。

メアリー「これはパレットナイフね。これであの石削れるかなあ?」

イヴ「頑張ればいつか削れるんじゃない?」

メアリー「あはははは!冗談だよ、冗談!削れないでしょ!まあ一応持っておこう。…!ハンマーがここにあるよ、イヴ!」

急いでハンマーを持って部屋から出て石化した蔓を壊す。

ギャリー「ありがとね!イヴもメアリーもよくできました!よし、先に進もう!」

ハンマーがあった部屋に入ると、扉があったのに気付いた。扉を開けると、メアリーが前に出てナイフをこっちに突き出す。

メアリー「ねえ、ギャリーあなた私の正体気付いてるんでしょ?わかってるよ。この!」

メアリーの腕をギャリーが掴もうとした。しかし、メアリーはそれを避け、ナイフをギャリーの腕に刺す。しかしその攻撃で不意を衝いて腕をギャリーが掴み、強烈なビンタを繰り出す。メアリーは、倒れて動かなくなった。メアリーのバラをよく見ると造花だった。

ギャリー「…あとで話すよ。先に進もう…」

気が付くと、イヴは幼い子がクレヨンで描いたような場所に立っていた。目の前には家があった。中に入ると、おもちゃ箱と書かれた底の見えない箱のようなものがあった。よく見ようとしたら、後ろから、誰かに押された。振り返ると、メアリーがそこで立っていた。

ギャリー、イヴ「…!うわああああああああああああ…!」

イヴは気が付いたら、花びらが一枚しかない赤いバラを持っていた。ギャリーも気が付いた。

ギャリー「ててて…うっ!腕が!」

イヴ「大丈夫!?ほら!私のハンカチ使って!」

ギャリー「ありがとう!」

ハンカチを差し出した。すると周りのマネキンの頭たちが追いかけてきた。ダッシュして、攻撃を華麗に避け、茨に囲まれた階段を見つけた。ギャリーからライターを貸してもらい、茨を燃やして中に入ると「メアリー」と書かれた絵画があった。すると後ろからメアリーが走ってきた。

メアリー「…その絵から…離れて!!」

すると床に亀裂が走った。…もうこの絵をどうにかするしかない。イヴはそう悟った。メアリーはナイフを突き出して超人的なスピードで走ってきた。

イヴ「この絵を燃やすしかない!ギャリー!そこどいて!」

ギャリー「わかった!でも急いで!」

イヴはライターを取り出すと、絵にライターを近づけ、点火した。

メアリー「えっ?嘘?嫌だ!死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!」

そういって、メアリーの身体は朽ち果てた。…哀れな最期だった。イヴは落ち着いた。

イヴ「じゃあね…メアリー…」

そういって、メアリーのバラを手に取り、じっと見つめた後にバッグの中にしまった。

イヴ「…よし!メアリーの為に脱出しよう!」

ギャリー「…よし。じゃあ頑張ろう!」

メアリーの絵が置いてあった部屋を後にした。階段を下りると、マネキンの頭があったはずの部屋が、ゲルテナ展の会場の美術館に戻っていた。しかし、人はいなく、部屋が全体的に黒かった。

イヴ「最初に、この奇妙な美術館に入る原因になったデカい絵画を探そう!何か脱出の手掛かりになるものがあるかも知れないし…」

ギャリー「そうしよう。確か美術館の2Fにデカい絵画があったはず!」

そう言って、階段を駆け上がって急ぎ足でその絵画を探した。しかし、案外すぐに見つかった。絵画の下にプレートが張り付けられていた。「それでもあなたは飛び込むの?」そう書いてあった。すると、絵画の額が、消えた。中にギャリーが飛び込んだ。

ギャリー「!やっぱりこの中、もともと居た美術館だよ!ほらイヴ、引っ張ってあげる。」

?「イヴ!やっと見つけた!も~心配してたんだから。」

聞き覚えのある声だ。その声の持ち主は、イヴの母だった。

母「イヴ!知らない人について行っちゃダメっていったでしょ!ほらイヴお父さん待ってるわよ。」

ギャリー「イヴのお母さん!?こんな所に居るはずない!イヴ!騙されちゃダメよ!ほら、こっち!」

母「イヴ、知らない人のこと信じちゃダメよ!さあこっち!」

ギャリー、母「イヴ!早くしなさい!!」

その時イヴの脳内にある言葉が響いた。「それでもあなたは飛び込むの?」考えるより先に身体が動いていた。イヴはギャリーの方へ走っていた。自分でも驚いていた。そして、絵画に向かって飛ぶ。すると目の前が真っ白になった。次の瞬間、元の美術館に戻ってきた。しかし、イヴはさっきまで繰り広げられてきた冒険の記憶がなかった。ギャリーやメアリーのことも忘れていた。イヴは1Fのバラの彫刻を見に行った。すると彼女の記憶にはもういないギャリーがいた。

ギャリー「ん?お嬢ちゃんこの彫刻を見たいの?すごいよね、ゲルテナって。こんな彫刻作れるなんて。おっと、もうこんな時間。じゃあ楽しんでねお嬢ちゃん。…ってハンカチ落しちゃった。ん?「Ib」?まさか…あっ!」

血の付いたハンカチを見ると、「Ib」と刺繍してあることに気付く。すると、失われていた記憶が戻った。

ギャリー「あなたはイヴ?イヴね!よかった!無事脱出できたのね!今は時間がないから今度話しましょう。はい、私の電話番号。じゃあまたね!」

ギャリーは走って去って行った。その時、かすかにメアリーの声が聞こえた。

メアリー「…復讐…してやる…。」

そういって、メアリーの声は聞こえなくなった。イヴは、震えた。「また、あの場所でまた同じことを繰り返さなきゃいけない」そう悟ったが、ギャリーに会えた嬉しさでそれがかき消された。しかし、何かが影でうごめいていることはイヴもうすうす気付いていた。しかし、これが後に死者を出すことは、まだ誰も気付いていない。

-To be continued-

楽しんで頂けましたか?評価などをお願いします!では、またいつか!

2015年4月30日亜鉛饅頭

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