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ラグナロクブレイカー  作者: 闇夜野 カラス
大闘技祭の章 破
99/211

女性部門決勝開始

 最後の予選で、ヴェオウルフが両断した一つ目巨人(サイクロプス)の死体が片付けられ、洗浄の魔法が掛けられた武舞台(ステージ)の上に、ジークフリート達予選を突破した闘士達が上がって来た。

 そして、武舞台(ステージ)の上に八つの宝箱(トレジャーボックス)が並べられた。

 ガルガンチュアは、闘士達が武舞台(ステージ)の上に上がったのを見計らい、声を張り上げた。


「よくぞ予選を勝ち上がった!では闘士諸君!コレと思う箱の前に立つがよい!」


 ジークフリートは、横目でヴェオウルフを(うかが)いながら、箱の前に立った。

 

(出来れば、ヴェオウルフの爺さんとはあまり関わりたくないが、闘うことになるだろうな、実際。)


 老いたりとはいえ、その実力に(いささ)かの衰えも見せない戦いぶりを見せ付けられたばかりである。

 よほどのことがない限り、ヴェオウルフがジークフリートの対戦相手となるのは明白だった。


(せめて、フェルナンデスかゴライアスと当たって、潰し合ってくれればいいんだがな。)


 そう願いながら、ジークフリートは箱を開けた。

 中には、黄色に塗られた斧が入っていた。

 ジークフリートは、対戦相手となる自分と同じ武器を持つ者を探した。

 すると、同じく黄色の斧を持ったゴライアスと目が合った。

 ニヤリと笑うゴライアスに、同じく笑顔を見せつつ、ジークフリートは思った。


(やはり、試練の運命からは、逃れられんか。さて、他は?)


 ガルガンチュアが立ち上がり、宣言した。


「それでは!男性部門の決勝トーナメントの組み合わせを発表する!」


 その宣言に合わせ、闘技場の上空に、魔法で投影された映像が浮かび上がった。


(おいおい。試練にも程があるだろ。)


 決勝のAブロックにヴェオウルフの名があった。

 自分はBブロックであるが、ゴライアス、フェルナンデスの両名と当たる組み合わせである。

 この強者三人を続けて倒さねば、ガルガンチュアに挑むことは出来ないのである。

 そんなジークフリートの思惑を他所に、闘技祭は進んでいく。


「それでは!男性部門の予選はここまでとし、今日のメインイベントを開催しよう!女性部門の決勝戦である!」

「「「「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!」」」」


 観客達の歓声を聞きながら、ジークフリート達は退出した。

 ヴェオウルフと話そうと思ったが、今はブリュンヒルデの事の方が優先であったジークフリートは、急いで西門まで走って行った。

 その後ろ姿を眺めながら、ヴェオウルフは苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

 すでに、ブリュンヒルデとリンドブルムの入場は始まっていた。


『それでは、西門から白銀の女騎士、ブリュンヒルデ殿の入場です。』


 入場したブリュンヒルデは、まだ神鎧甲(モノケロス)(まと)っていなかった。

 ドレスで着飾り、剣を鞘に納めたままの姿で入って来たのだ。

 観客達が不思議に思うなか、リンドブルムの入場が始まった。


『東門より、我等がヴィーグリーズの紅の戦姫、リンドブルム様の入場です!!』


 東門より、リンドブルムが入って来た。

 彼女もまた、赤いドレス姿のまま、武器も展開せずに入場してきた。

 どうやら、戦いは既に始まっていたようだ。

 互いの美しさを競うという戦いが。


 遂に、ブリュンヒルデとリンドブルムの闘いが始まります。

 そして、ジークフリートの試練の行方はどうなるのでしょうか?(笑)

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