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ラグナロクブレイカー  作者: 闇夜野 カラス
大闘技祭の章 序
85/211

一日目終了

 闘技場(コロッセオ)から出て来たジークフリートと、ブリュンヒルデをディートリヒ達と、シュベルトライテとジークルーネが迎えた。


「お疲れさまでした、ブリュンヒルデ様。明日はいよいよ本選ですね。」

「うむ!今から楽しみでしかたないぞ!」


 楽しくて仕方ない様子で、ブリュンヒルデが答えた。


「ご主人様の予選は女性部門の後ですから、明後日ということになりますね。」


 この後の予定の書かれた文字盤を見て、ジークルーネがジークフリートに尋ねた。


「そうだな。でもヒルデの応援のほうが先だ。」


 ジークフリートは、ブリュンヒルデに向きなおると、リンドブルムのことについて聞いた。


「ヒルデ、リンドブルムのやつになんでそこまで構うんだ?」

「それは、主殿には言う訳にはいかないな!まあ、任せておいてくれ!悪いようにはせん!」


 ブリュンヒルデがそう言う以上、彼女には何か見所があるのだろう。

 そう思い、ジークフリートは、それ以上の追求を止めた。

 シュベルトライテとジークルーネは、顔を見合わせ苦笑した。


「しかし、凄い人混みだな。いったい何事だ?」

「賭博場が、開かれたんだろ。優勝すると思う選手に、金を賭けるんだよ。賭け率は、過去の実績から決るらしいから、ヒルデに賭けるとかなり儲かるんじゃないか?」


 ジークフリートのその言葉に、ディートリヒが申し訳なさそうに言った。


「実は、既にブリュンヒルデ様に賭けました。しかも、今回の儲けの全部を・・・。」

「おま!!!!」


 ジークフリートは、ディートリヒのその言葉に、呆れを通り越して絶句した。


「うむ!期待しておくがよい!」

「はい!ブリュンヒルデ様!」


 ハハハと笑い合う二人を他所に、ジークフリートはアリシアに注意した。


「アリシア、いいのか?全額とかないだろ普通。」


 その言葉に、アリシアはニコリと微笑みながら答えた。


「実は、私も賛成しました。勝てる可能性のほうが高いですからね。それに、今後の活動資金も必要ですから。」

「ええ~。(汗)」


 ディートリヒ夫妻の思い切ったその行動に、ジークフリートは、これでいいのかと、頭を抱えたくなったが、既に事はなされた後である。

 もうどうとでもなれと、流れに任せることにした。

 大事の前の小事である。

 自分の成すべきことは、ガルガンチュアに闘いを挑み、勝つことなのだ。

 しかし、それでも言わずにはいられなかった。


「俺の時は、賭けるのは止めておいてくれよ!」


 こうして、大闘技祭の一日目は、過ぎていった。

 

 大闘技祭の章、長くなりそうなので、三部にわけます。

 序、破、急の三部で行きます。エヴァに習ってではありませんが(笑)

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