表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラグナロクブレイカー  作者: 闇夜野 カラス
始まりの章
6/211

譲り受けた鎧

 目の前の死霊騎士(スケルトンナイト)達の、騎士としての姿勢に感じ入ったシグルドは、素直に謝罪した。


「異国の騎士に失礼した。許されよ。」


 そう言って、ゆっくりと一礼した。


『ほう・・・貴公も騎士か?』

「元、だがな・・・。」

『そうか・・・。』

「では!始めるか!」


 そう言って、シグルドは魔導装甲(マギアームス)を起動させた。

 剣の柄頭(つかがしら)に付けられた宝玉が光を放ち、シグルドの全身を呪文を(かたど)った光が覆っていく、そして光が鎧の形に収束する。

 光が消えると、魔導装甲(マギアームス)に身を包んだシグルドが立っていた。

 その装着時間は、正に(まばた)きをする間程の時間である。

 その姿を見た死霊騎士(スケルトンナイト)達に、動揺が走った。


『!!?』


 死霊騎士(スケルトンナイト)達は、その姿を見て動揺しているようだったが、構うことなくシグルドは名乗りを挙げる。


「元ミズガルズ親衛騎士団団長シグルド!」

『・・・ヴァルムンク近衛騎士団衛士ヴィーザル!』

『同じくアルベリヒだ。立会人を務めさせていただくが、一つ聞きたいことがある、よろしいか?』


 シグルドは、怪訝に思ったが答えることにした。


「なにか?」

『貴公のその鎧は、誰かに譲り受けたものか?それとも戦場でうばったものか?』


 随分と、不思議な問いかけである。まるで鎧の持ち主が誰なのか、知っているような口ぶりだ。


「養父から譲り受けたものだ。もう死んじまったがな。」

『養父の名は?』


 今度はヴィーザルと名乗った死霊騎士(スケルトンナイト)が真剣な雰囲気で聞いてきた。


「おかしなことを聞くな・・・別に構わないが、ただの鍛冶屋の親父(オヤジ)で、名はレギンと言う」


 その名を聞くと、死霊騎士(スケルトンナイト)達は同時に天を仰いだ。


『その名前・・・そうか・・・あの方は務めを果たしたのだな・・・。』

『そうであるとするならば、この者こそが!』

『・・・だからこそ確かめねばならない!私に敗れるようでは、この奥にいる御方には到底及ばぬ!』

「あーそろそろいいか?」


 突然白熱して口論を始めた死霊騎士(スケルトンナイト)達に、シグルドは水を注した。


『・・・そうであったな。』


 言われて死霊騎士(スケルトンナイト)達も、仕切りなおすことにした。

 正門の前は、広場になっている。

 そこで、シグルドとヴィーザルは互いに、構えあった。

 シグルドは正眼に構え、ヴィーザルは刺突の構えで腰を落とした。

 アルベリヒと名乗った死霊騎士(スケルトンナイト)が右手を挙げて宣言した。


『いざ!尋常に勝負!!!』


 そして、その右手が振り下ろされると同時に、二人は決闘を開始した。

 やっと決闘シーンに突入できる。文章かくのって難しいですね。

 騎士の名前を変えました。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ