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ラグナロクブレイカー  作者: 闇夜野 カラス
竜殺しの章
55/211

電撃戦

 ジークフリート一行は、巨大な扉の前に、転移させられていた。

 扉の前には、ここの守護者(ガーディアン)のものであろう、大きなゴーレムの残骸が残されていた。


「凄いな、どれほどの力をかければ、ここまでバラバラに破壊することが出来るんだ。」

「捕まれば、命は無いだろうな!速度(スピード)で撹乱するしかないだろう!」

「問題は、どの程度ドラゴンが、回復しているかですね。」


 三人は、それぞれの武器を取り出すと、ジークフリートは魔導装甲(マギアームス)、ブリュンヒルデとシュベルトライテは神鎧甲(モノケロス)を起動させた。

 更に、ジークフリートは、魔神化し、完全な戦闘状態に移行した。


「準備は、万全だな!主殿!では行くか!」


 ブリュンヒルデは、剣を振り上げると、大扉を切り裂いた。

 この大扉は、守護者を倒したものを認識して開くものだったので、やむなく破壊する方法を採ったのだ。

 これで、完全に気付かれた訳だが、臆することなく、三人は、女神の封石の間に飛び込んだ。

 その瞬間、ジークフリートの視界一杯に炎が広がった。

 炎竜ヴァルカンは、ジークフリート達が、部屋の外に居た時から、その存在を察知し炎の吐息(フレイムブレス)を準備していたのだ。

 だが、そのことを読んでいた者がいた。

 ブリュンヒルデだ。

 彼女は、二人の前へ出ると、盾を振り翳し、大地に叩きつけ叫んだ。


「守れ!守護の盾(スヴェル)よ!」


 盾に刻まれた刻印の術式が、ブリュンヒルデの言葉によって起動し、巨大な光の魔法陣となり、炎を阻んだ。


『ヌウ!小癪ナ真似ヲ!』


 そのブリュンヒルデの影から、ジークフリートとシュベルトライテの二人は跳び出した。

 二人は、左右に別れるとヴァルカンを挟撃した。

 ヴァルカンは、人間の武器などに、自分の竜麟は、貫くことは出来ないと、たかを括っていた。

 しかし、その思い上がりは、痛みをもって打ち砕かれた。

 ジークフリートの(グラム)も、シュベルトライテの双剣(シルドレイク)も、何の抵抗もなく、ヴァルカンの竜麟を切り裂いた。


『ギャアアアア!!オノレ!人間ゴトキガア!!』


 ヴァルカンは、狂ったように暴れたが、二人は、風に舞うように躱してゆく。

 そこへ、ブリュンヒルデが、突っ込んだ。


神聖剣(セイクリッドソード)!!」


 秘技が発動し、ブリュンヒルデの片手剣(ゼファリス)が虹を描いた。


 ズバン!ズズゥン!!


 その一撃は、ヴァルカンの翼を切り落とした。

 ヴァルカンは、その痛みに、またしても絶叫した。



 ヴァルカンさんフルボッコの巻!この三人が相手では無理もありません。

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