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ラグナロクブレイカー  作者: 闇夜野 カラス
試練の旅の章
34/211

姉妹

 再び封石が元の姿に戻り、大聖堂を包んでいた光は収まった。


「おお!」

「なんと、麗しい!」

 

 薔薇十字聖騎士団の団員達は、口々にシュベルトライテを讃えていた。

 ブリュンヒルデは腕を組み、うむうむなどと頷いていたが。


「そうだ。俺が君を封印から解いた。」

「ほう・・・。」


 シュベルトライテは、興味深そうに、ジークフリートを見やった。

 と、そこへ声を掛けた者がいた。


「ライテ!!久方ぶりだな!!」


 ブリュンヒルデは、そう言いながら、シュベルトライテに抱きついた。


「あ、姉上?すでに、封印から解かれて御出ででしたか。」

「うむ!本当に久しぶりだ。会いたかったぞ!」


 と言いながら、頬ずりまでしているブリュンヒルデに、シュベルトライテはたじたじである。

 こうした姿は、本当に普通の姉妹のようである。


「と、とにかく!私の主となるためには、私に認められねばならないということも知っていますか?」

 

 シュベルトライテは、ブリュンヒルデを引き剥がし、ジークフリートに尋ねた。

 いけずじゃのうなどと言っているブリュンヒルデをよそに、ジークフリートは、ゆっくりと首を縦に振った。


「勿論だ。そのために、ここにくるまでに、ヒルデに散々しごかれたからな。」


 よく生きていたものだと、ジークフリートは思い返してゾッとした。


「なるほど・・・覚悟は十分できているようですね。」


 シュベルトライテは、刀の切っ先を突きつけてきた。


「私の試練は、これです。私に勝つことができたのなら、貴方を主と認めましょう。」


 ブリュンヒルデの予想と、全く同じである。

 ジークフリートは、今更ながら、ブリュンヒルデには、敵わないと思った。


「分かったよ。ただここではエイル猊下や皆に迷惑が掛かる。どこかいい場所はないか?エルルーン殿。」


 全員の目が、エルルーンに向いた。

 いきなり話を振られたエルルーンは、少しではあるが、気押されながら答えた。


「私達の使っている練兵場なら、十分な広さがありますが・・・。」

「そこで構わない。では行こうか。」


 シュベルトライテを促し、大聖堂から移動しようとしたジークフリートに、ブリュンヒルデが声を掛けた。


「主殿、私とエイルは話がある。練兵場には、主殿とライテで行ってくれ。立会人は、この者どもに任せる。」


 と言って、騎士団の団員達を示し、エルルーン達にこう言った。


「そなたたちも、至高の武というものを、一度は目にしておくべきだろ?」


 その言葉に、薔薇十字聖騎士団の乙女たちは、一気に盛り上がった。



 第二の試練そして、ヒルデとエイルの話とは・・・。カラスです。

 ゴールデンウィーク、皆さんどこかにお出かけですか?

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