雨朝
朝から雨だ
いつも自転車で登校するけど、今日はバスだ
バス停までゆったりと歩く
沢山の教科書が入った鞄が肩に食い込む
心も体も重い
バスは遅れてやってきた
静かな車中でふっと窓の外を見ると
虹の足が見えた
でも、見えたのは虹の足だけだった
それでも僕は嬉しくなった
皆気づいていない僕だけの秘密
バスから降りた僕の足元のみずたまりは
モノクロの空と僕の秘密が映っていた
心も体も少し軽い
スキップしてる心と沢山の教科書が入った鞄を抱えて
いつもと同じ学校に
いつもとちょっと違う僕は向かった