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めんたりんぐ!!  作者: 星田 憩
何かのたまご【高2】
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探求

 妹とお店に行ったら親子だと勘違いされました。おい。


 親は薬だと思う。

「我々はよく効く毒を薬と呼ぶ」なんて言葉を耳にしました。


 摂取したらきっと毒になる。そっとぞっとする瞬間がときどき。自立を視野に入れ始めたからなのか、思春期なのかわからないんですけど。自分の予定をくまなく知られること。自分のテリトリーに入られること。なぜか嫌悪感を感じるんです。そろそろ1人の人としてみて欲しい。そういう要求の表れなのかもしれません。


 部活に行く時間と家にいる時間を削って、塾で勉強する時間を増やしたら、ばかみたいに体調よくなって。上下が少なくなる分、多少無機質な生活になりましたが、薬は飲まずに一週間過ごせました。どっちがいいのかはわからないけれど、部活だと気を遣って、家だと探られ続けて、疲れてしまうのかもしれません。ただ、祝日だった昨夜に一週間分ぐらいの心の動きがあって、夜が辛くなって。泣き疲れて日付変わった頃に眠りました。……また学校に行けませんでした。母が心配するのは、やっぱり成績のことで。もう苦笑するしかないんですけど。多少は、心配して欲しかったな、なんて。私のことも。でも結果として休むって選択肢を与えてくれて、気持ちを整理する猶予を与えてくれたってことは、考えてくれているのかな。


 昨日の夜から、朝にかけて、希死念慮っていうんですかね、なんか「しんじゃえ」とか「きえろ」みたいな声がずっと絶えなくて。三回ぐらいフラッと考えたりしちゃったので「あ、今日これだめだ」と。電車通学なので、線路とかいまは見たくないー。って感じです。明日は行けるかな。



私たちは理想をつくる。自分はここにしかいないのに。とり残された自分は意識を探す。


終わりが見えないから、私たちは終わりを求める。見えたら見えたで、怖がるくせに。


未来が見えないから、私たちは未来を求める。

見えたら見えたで、つまんなそうにするくせに。


見えない未来を描いて。予想通りにいかなくても、いっても。一歩先の未来を、終わりの見えないまま、ゆっくり歩いていく。

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