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めんたりんぐ!!  作者: 星田 憩
ほぼ男子校生活【高1】
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 それからしばらく経って、もう一度の通院です。


 電車乗って帰ろうとし、爆睡ののち、起きたら学校の駅でした。折り返してました。


「やっぱりここ最近、うつ傾向あったんだと思うよ」

まだ半分くらい寝てる私に先生はやんわり言う。


 君は人より気分の波が少し大きいだけ。気分の波があるのは皆と同じだよ。君は多分、楽しい時はとっても楽しむし、落ち込む時はとことん落ち込むだろ?


 はい、と苦笑。


 それでも君には、変わらず接してくれる友達も、あったかい家庭もあるだろ?

 君は幸せなんだよ。それを君はいま、気づきにくいだけなんだ。


 それと、女性としての魅力があることは素直に喜んでいい。恋愛ってのは一生懸命だからね。この年になってみろ〜「好きです」なんて言ったらどうなるかわかったもんじゃない。


 先生は笑う。


 何事も経験、なんだそうな。



 そういう人間関係を高校生っていうこの若さで学んでいると、将来の30〜40年付き合う仲間が変わってくる。全部背負いこむところは君の長所だ。


 優しくて、世話焼きで、熱くて。人に慕われるような。


 そんな君みたいな人達が将来、君の周りにたくさんいることになる。


 いっぱい揉まれておいで。それだけ未来の君は明るいよ。



———未来の私。


 明るく生きれてますか?

 羽化したけど羽が濡れてて飛べないみたいだねってお母さんと話した私は、まだ少しだけ苦しい。


 羽……うまく動かせてる?



 私はときどき、恩返ししたくなってしまう。いつも迷惑かけてもずっと側にいてくれてる仲間が迷ってるときに。悲しいときに。お手伝いがしたい。私は弱音を吐いいると、涙が止まらなくなって、混乱してきて、目の前の人さえも拒んでしまう。それでも、それでも、側にいてくれる仲間。だから、誰かが困ってたら、苦しんでる「私」を追いやって、冷静を装って接してしまう。


「それでも、君は逃げることを覚えた方がいい」先生は言った。


 なんでもかんでも背負い込もうとしちゃいけない。

 君の辞書に足しておいてほしい言葉があるんだ。


「しょうがない」って。


今日だけは、ごめんね。私もいっぱいいっぱいで。

でも、君のことは大切にに思ってるし、力になりたい。


って。


 そうやって自分の身を守りなさい。


 二週間頑張ってみて、不安があったらおいで。なかったら来なくてもいい。

 オーストラリア行くんだろ?


「少し世界を見といで」




「行ってきます」

そう、ありふれたSNSに打つ


 いつも迷惑かけて、相談に乗ってくれる仲間は応える。


「いってらっしゃい」「面白い話待ってるよ〜」

「頑張れ」「応援してる」


 なんで、こんなに泣きそうになるんだろう。


 いつも、いつも、本当にありがとう。


 飛行機を降りたら、そこは異国。

 捨てるものは何もなくて、底にはあったかい手。

 私には還る場所がある。


 心底楽しんでこよう。




———行ってきます。



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