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めんたりんぐ!!  作者: 星田 憩
机の上に伏せて【中3】
39/79

3度目

先日、半年ぶりに通院してきました。

8月に貰ったときにはその量の多さに驚いた薬も少なくなってきていました。

私の制服の胸ポケットに入っている小さなポチ袋。その中に一番弱い精神緩和剤が入っています。


久しぶりなのに、お医者さんはあのときと何も変わらない穏やかさで。

「今日はどうしたの?」低すぎない優しい声。

あんなに泣けなくて、言葉にできなくて苦しかったくせに最初のひとことさえ嗚咽が混ざって。


鼻水を啜りだした私に「最近はスギ花粉がきてるからねぇ」なんて差し出される箱ティッシュ。

……引き寄せられるごみ箱。


部活が終わったときみたい。そんな言葉に始まった私の説明のあとに。

「そうかそうかぁ」語尾が上がる不思議な相槌。ときどき柔らかな沈黙を挟みながらぽつりぽつりと後から続けていく。


なんか……皆に迷惑かけてる気がして。私を助けてくれる友達とかもクラスにいたりするんですけど、別にその人達は「私を助けなきゃいけない」っていう義務があるわけじゃないし……。


「ほぅ。君は皆に迷惑をかけていると思うのか」言ったことの確認。もっさりと対話は続いていきます。


「君が落ち込んだときは何かしら人間関係で欠けてたり、満たされてないときなんだ。思い当たることとかある?」

特に引っかかることもなく首を傾げる私に、

「ここでは君の好きなことをいっていいんだぁ。どんなことでも話してみて?」


あー。と笑いを含みながら「最近、母がゲーム始めたんですよ」なんて話を。特に私には影響している感じはしなかったし、少し奔放な母だから仕方ないかな、くらいの気持ちでいた。

けれど存外にも、

「両親や恋人とか、そういった自分にとって特別な人と上手くいっていないとき人は、迷惑をかけているんじゃないか、とか人間関係に不安を感じやすいんだ」



「君、いま、人とくっついてる感じする?」


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