早退希望
ほんとにだめな時は、眠いとかそれ以前に身体が動かなくて起きれないんです。
夢の中ではやっぱり母と喧嘩してて、それを起こしたのも出勤間際の母の
「今日学校行くの?」
多少苛立ってたけど、心配してくれてるのもわかってる。夕方に仲直りしました。
数十分後に「決断するなら今のうちだぞ」なんて父が覗きにきました。お父さんはいつもこっそり見守ってくれてる。
「ほんとにだめそうだったら早退するから」
不安気に頷く父を見て、私はのろのろ支度して学校に向かいました。
昇降口入ってすぐのドアを開けて「帰りたいです」と言う私に、とりあえず出欠はとってきなーの声。
ふらふらと戻ってきた保健室。黒い寝台に座って恒例の人生相談。
早退をせがむ私と、それを否定する先生。一連の会話の後に、先生は言った。
「ねぇ。中学校卒業までに貴方に望むことがあるんだけど言っていい?」
その時既にだいぶ堕ちてた私は声が出なかった。何を望まれても、応えられない。
「あんた遠いとこからこの街の中学校に来て、辛いことあって。それだけでいいの?
助けてくれる友達とか先生とか。ほら、M(例の彼女さん)とか。たくさん助けてもらったでしょ?
そうやって優しいひとに出会えたこととか、ここに来てよかったな、って思って卒業して欲しいの。まぁ、苦しくさせちゃったのもここかもしれなかったけど。それでも成長したのもここでしょう?」
私が言葉にすると押し付けがましく聞こえてしまうけれど。とってもあったかく響いてきました。




