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めんたりんぐ!!  作者: 星田 憩
机の上に伏せて【中3】
26/79

まっすぐ

まっすぐに。まっすぐに。

ばかみたいにまっすぐにいきたいとおもった。


小さい頃は、皆がケンカなく暮らせればいいと思った。先生に怒られるのも、怒られてる子を見るのも怖くて怖くて仕方なかった。


少しかぶれた私は、褒められることを望んだ。とりあえず適当に水準までもってったら、そこから何かを抉り出して、日の目を浴びせようとした。


何かを失くした私は、誇れるままに生きたいと思った。自分に後悔がないことが一番の強くなる為の近道だと思った。偽装なんてぜず、自分に嘘もつかず、周りには一番の親切をあげた。


でも、何かが違うような気がした。


なんか苦しかった。なんか悲しかった。

周りに私が何かしたところで、周りが私に何かくれるのだろうか?


そんなことを考えてる自分も嫌になった。


だって


嘘をつくと辛かった

正直にすると損もあるけど

それより偽の得を貰う方が嫌だった


親切にすると笑ってくれる人がいた

優しいね、って言ってくれる人がいた


そしたらみんなに優しくしたくて

とっておきの私でいたくて


いつのまにか別な人が、私の目先に立っていた。


——私の知らない、私だった。



本物はいつもよわむしで、なきむしだった。


でも


気づいてくれる人が、いた。

支えてくれる人が、いた。

手をつないでくれる人が、いた。


だから、歩きだせる。なんて抽象的だけど。



みんなの歌のなかでも


声を、変えたいと思った。

歌い方を、変えたいと思った。



私を、変えたいと思った。


またばかみたいにまっすぐに生きて。


ときどき損して、みんなで笑って。


また疲れちゃう? そんなことないさ。

手の平に残る体温は偽物じゃない。



また、歌いたいと思った。

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