まっすぐ
まっすぐに。まっすぐに。
ばかみたいにまっすぐにいきたいとおもった。
小さい頃は、皆がケンカなく暮らせればいいと思った。先生に怒られるのも、怒られてる子を見るのも怖くて怖くて仕方なかった。
少しかぶれた私は、褒められることを望んだ。とりあえず適当に水準までもってったら、そこから何かを抉り出して、日の目を浴びせようとした。
何かを失くした私は、誇れるままに生きたいと思った。自分に後悔がないことが一番の強くなる為の近道だと思った。偽装なんてぜず、自分に嘘もつかず、周りには一番の親切をあげた。
でも、何かが違うような気がした。
なんか苦しかった。なんか悲しかった。
周りに私が何かしたところで、周りが私に何かくれるのだろうか?
そんなことを考えてる自分も嫌になった。
だって
嘘をつくと辛かった
正直にすると損もあるけど
それより偽の得を貰う方が嫌だった
親切にすると笑ってくれる人がいた
優しいね、って言ってくれる人がいた
そしたらみんなに優しくしたくて
とっておきの私でいたくて
いつのまにか別な人が、私の目先に立っていた。
——私の知らない、私だった。
本物はいつもよわむしで、なきむしだった。
でも
気づいてくれる人が、いた。
支えてくれる人が、いた。
手をつないでくれる人が、いた。
だから、歩きだせる。なんて抽象的だけど。
みんなの歌のなかでも
声を、変えたいと思った。
歌い方を、変えたいと思った。
私を、変えたいと思った。
またばかみたいにまっすぐに生きて。
ときどき損して、みんなで笑って。
また疲れちゃう? そんなことないさ。
手の平に残る体温は偽物じゃない。
また、歌いたいと思った。




