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#1〜私立花乃女子高等学校〜

鶴浜「ここが、神の領域・・・私立花乃女子高等学校しりつはなのじょしこうとうがっこう。通称、花女はなじょ


鶴浜つるはま みなみ。高校2年の男子である。

ケガで欠場した110mハードルの女子生徒にもう一度走ってもらうために、花女に女子として転校してきた。

鶴浜は、身長159cm 体重55kgと少し大きめの女子として普通に通用する体形である。


これから、鶴浜のハーレム。夢の生活が始まる。    ・・・ハズだった・・・。






高橋「尚子、宿題終わってる?」


前田「まだ、おわってなーい」


田中「ねー、今日さフランスから転校生が来るんでしょう?」


清水「もしかして、白人金髪?」


山田「目が青い、とか?」



転校生が来ることにより、ハイテンションになった2年B組の生徒たち。

そのとき!!


「ガラガラガラ・・・。」


壊れかけのスライド式の出入り口のドアが開いた。



先生「は~い、席に着きなさい」


田中「先生、フレンチな転校生は?」


先生「今から紹介します。」


先生「・・・どうぞ」



恥ずかしがりながら鶴浜が教室に入ってきた。



清水「えっ~、日本人?」



先生が黒板に鶴浜の紹介を書いた。



先生「彼女の紹介をします。名前は、鶴浜 南さん。私立府蘭須学院しりつふらんすがくいんから来てくれました。では、鶴浜さん、一言お願いします」


鶴浜「南です。よろしくお願いします」


先生「じゃあ、今井さんの後ろの席があなたの席です」



クラスは38人すべて女子。しかも、花女といえば神奈川一の美女がそろいにそろった魅惑の女子校である。そんな女の子たちが、右にも左にも溢れるほどたくさんいる。

鶴浜は、あまりの興奮でそわそわしている。そんな鶴浜に、前田が声をかけた。



前田「南、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」


鶴浜「うっ、うん・・・」



興奮を抑えようと必死の鶴浜に、花女のオシャレ番長。田中たなか 玲奈れいなが鶴浜の身なりについて聞いてきた。



田中「なんで、もっとスカート上げないの?」



鶴浜は男なのに、パンツは女性のものをはいている。したがって、前から見えるとかなりモッコリしていた。



鶴浜「あー、府蘭須は、これぐらいが校則だったから・・・」


田中「花女は、スカート丈なんかに校則ないんだから、太ももまで上げても何も言われないよ。しかも、長いと男子から注目されないでしょう?」



いつも田中の親友で、第55回花女人気総選挙で1位に選ばれた、前田まえだ 尚子しょうこも話に入ってきた。



前田「多少のパンチラで男子の心をゲット!しないとね」


鶴浜「パンツって見られても恥ずかしくないの?」


田中「逆に恥ずかしいの?」


田中「まあ、生理のときは、ナプキンつけるから多少は恥ずかしいけど・・・」



鶴浜は周りを見渡した。



鶴浜「確かに、みんな太もも見えてる」



太ももを見てるだけで心拍数が上がった。



前田「でしょ?」



そのとき、鶴浜は思った。



鶴浜(・・・これって、〇〇したら終わり・・・?)


「キーン・コーン・カーン・コーン・・・」



授業が終わった。



田中「尚子、新しい服を買いに行こう?南もね」


前・鶴「うっ、うん」



3人は教室を出た。

そのときだった・・・。



西野「南・・・?」



鶴浜は顔を上げると、幼なじみの西野にしの 麻友まゆがいた。



西野「チョッと」



そういうと、西野は鶴浜の腕を掴み、2人とは逆の方に歩き出した。



鶴浜「ゴメン、先行ってて」



田中と前田は、顔を見合わせキョトンとしていた。





花女に中には噴水がありその前にベンチに西野と鶴浜がいた。

西野だけがそのベンチに座り、目の前でうつむいて立っている鶴浜に聞いた。



西野「どうして、男の南が化粧までして花女の制服を着てるわけ?」



口を尖らせて聞いた。



鶴浜「それは・・・その・・・色々ありまして・・・」



西野「ハッキリ、答えて!!」



鶴浜「麻友は相変わらず、可愛いねぇー」



話をそらそうとするが、西野には効かなかった。



西野「ふざけないで!!」



西野には、校舎から出てきた田中と前田が見えた。



西野「理由は、また今度聞く」



西野は立ち上がり50mくらい離れている田中と前田に大きく手を振った。



西野「田中さーん。南ここにいるよー」



田中と前田が気づいたのを見て、



西野「気づかれないことね」



っというと、帰って行った・・・。



田中とが鶴浜を大声で呼んだ。



田中「南、早く行くよー」


鶴浜「うっ、うん!」



鶴浜は何事もなかったかのように笑顔で2人のもとに走った。


                                       つづく

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