表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望のキッズ携帯  作者: 白瀬隆
キッズ長崎に来る!
6/30

心眼

院長はなかなかに物腰が柔らかな五十歳くらいの男だった。そしてクリニックもなかなかに繁盛していた。ここまで書くと、良い院長の素敵なクリニックと聞こえるかもしれないが、ここはなかなかに凄い。


まず、歯なんて見えないんだから削っちゃえというマインドを持っている。レントゲンで見えない小さい虫歯を心の目で見つけるのが一つ目の俺の仕事だ。あとはガンガンいくのみで、もともと何もないところなので程よいサイズに削って詰めたら終わりだ。


ここで注意してほしいことがある。このクリニックの場合だけかもしれないが、特に自己負担額0円の患者さんはとことん削る。院長いわく、削ったほうが喜ばれるとのことだ。だからそういう社会保障を受けている人は、安易に歯医者を信じない方がいい。


俺の二つ目の職場もなかなかだったことが伝わったかもしれない。ここで俺は対処不能なレベルの人数で患者を割り当てられ、朝の九時から夜の九時まで休むことなく健康な歯を削り続けた。半年後、うつ病が再発して仕事を辞めた。良心の呵責と過労が原因だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ