表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望のキッズ携帯  作者: 白瀬隆
キッズ長崎に来る!
1/30

嫁の友達

嫁が遠方に住んでいる友達とビデオ通話をしている。神戸在住のその女は何やら悩んでいるようだ。聞き耳を立てると、二週間後の新学期から中一になる息子が、小学校の時から不登校なのだそうだ。一日家に引きこもり、ネトゲばかりしていると嘆いている。いっそPCを捨ててしまおうかと思うほどの時間、画面を睨んでいるらしい。


俺は翻訳家として在宅で仕事をしている。PCを睨む日々だ。同じように引きこもってPCを睨んでいるが、意味合いはかなり違う。まったく、ゲーム三昧なんてうらやましい限りだ。


ここのところ仕事が来ない俺は、ZOZOタウンのセール商品一覧を眺めながら話を聞いていた。やっとビームスの商品を全て見終えた。明日はジャーナルスタンダードだ。ネトゲなんてくだらないものに夢中になれる子供は、やはり愚かだ。


そうこうしている内に、大人の男の人の話も聞きたいという声が聞こえてきた。大人の男。俺の出番か。確かにタフでハードな俺の意見があれば、その少年を変えることができるかもしれない。威風堂々とビデオ通話に参加した。

「久しぶりー、ハロー」

嫁の友達からの挨拶だ。彼女は俺の4つ年上で42歳。今時ハローはないだろう。オバはんのハロー。このババア、メルカリに出品してやろうか。


そうは思いつつ、俺は大人の男だ。数々の現場をサバイブしてきている。こんなババアをメルカリに出品しても、送料でマイナスになることくらい分かっている。出だしから腹が立つが、話を聞くことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ