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赤い月

作者: 昼月キオリ
掲載日:2025/11/05


A集団とB集団は信仰する神様が違う為に抗争を始めていた。

かなみは自分の所属するB集団を守る為にA集団を何人も銃で打った。


洞穴に逃げ込んだA集団を天井に張り付いて上から散弾銃で一斉に惨殺したのだ。

そのB集団の頭となるのがかなみだった。


みこはその相手集団の一員である。

つまり、二人は敵対する者同士なのだ。


それをみこは知らなかった。


子どもの頃から親友として仲良しだった二人。

みこはかなみが同じ集団だと勘違いをしていた。

かなみはみことの関係を壊したくなくてそのことを秘密にしていた。


惨殺し終えたかなみにみこが近付く。


みこ「え、どうしてかなみがここにいるの

?他の皆んなは?」

かなみ「あの洞穴の中にいるよ」

みこ「そっか、じゃあ助けに行かなきゃ!」

かなみ「無駄だよ」

みこ「無駄って、仲間なんだから早く行かなきゃでしょ?」


かなみ「だって、私が殺したから」


かなみの目から光が消える。


みこ「え?何言ってるのかなみ、冗談は辞めてよ」


かなみ「冗談なんかじゃない、私、実はB集団の一員なんだ」

みこ「え?・・・何それ聞いてないよ!」

かなみ「うん、ずっと黙ってたからね」


ごめん、みこ。


みこ「何で?私!かなみのことずっと信じてたのに!」


喚くみこにかなみは冷淡に返す。


かなみ「勝手に信じて勝手に落胆してんじゃねーよ、めんどくせぇな」


かなみはわざと悪者のフリをした。

もうこれ以上、彼女に未練を残させない為に。

彼女は精一杯悪者になるように徹した。


みこの仲間を殺してしまったことに心は痛んだ。

それでも自分の仲間を守る為に敵を殺したことに悔いはなかった。


みこ「はあ!?何それ最低!!」


ほなみ「あんた達、何勝手に盛り上がってんのー?」


その時、みこの横からC集団の一員ほなみが現れた。


ほなみ「私〜、かなみに話あるんだよね、

てか、みこ邪魔」


ドンっ!


みこはほなみに突き飛ばされ、階段から落ちそうになる。


みこ「きゃ!?」


かなみ「!!みーこ!!」


かなみは咄嗟にみこの腕を引っ張り遠心力で自分が投げ出された。


みこ「かなみ!!」


みこが叫ぶ。


ガシャーン!!


かなみは階段下の荷物置き場に落ちた。

下は倉庫のような部屋だ。


ほなみ「きゃは!!やりぃ!」


ほなみは階段を一気に駆け降りた。


ほなみ「死んだかな〜?」


しかし、そこにかなみの姿は見えない。

その代わりに煙が立っていた。


ほなみ「ちょ、いないじゃん、あいつどこ行ったのよ」


ガサっ!!


その時、ダンボール箱の間からかなみが出てきてほなみの頬を殴った。


ゴッ!!


ほなみ「かはっ!!」


ほなみが後ろに吹き飛ばされて転がった。


かなみ「ばぁーか、このくらいで死ぬかよ」


みこは階段の上からその様子を見下ろしていた。

手すりを掴んだままホッとため息を吐く。


みこ「ほっ・・・」


タッタッタ。


みこはかなみを数秒見つめると唇をぎゅっと噛み、走り去って行った。


かなみがコキコキと首の骨を鳴らす。


かなみ「さてと、タイマンしようか」


その言葉にほなみは立ち上がるとクスリと口角を上げた。

冷たく熱い夜は終わりの鐘を鳴らすことなく続いていた。


"その"音が鳴る時はどちらかが赤く染まった時だ。


みこが夜の街を駆け抜ける。

ふと立ち止まり、空を見上げると赤い月がこちらを覗き込んでいた。


みこ「不気味ね」


そう呟き、みこはまた走り出した。

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