オムレツの作り方
友だちと料理
今日はタバタの家に来た。
料理を教えてくれるらしい。
ありがとう、タバタ。
「オムレツ作ろっか」
「ムズそう」
「たまご割って?」
「はい」
たまごを両手で割る。ぐしゃ。
「だめじゃん」
「だめだわ」
「かしてみ?」
ボウルを奪われた。タバタは片手で平らなとこでたまごにヒビを入れた。
そして片手で、小指と薬指側と、人差し指と中指側に力を分散させている。
せん断をかけるイメージ、つまりたまごの殻が上下でねじれていく。
「おお」
「じゃ混ぜて」
「はい」
手動で混ぜる。泡だて器みたいなやつ。マラカスっぽい。遊んでるとタバタに睨まれる。泡だて器をボウルに突っ込む。
「たまごって切るようにすんのよ」
「こう?」
「違う、こう」
「こう?」
「あー。それでいいや」
タバタはフライパンを熱する。
それをボケーッと眺める。
タバタは油をひく。
菜箸で丸めたキッチンペーパーに含まれた油を塗り拡げていく。
それをボケーッと眺める。
「やる?」
「やろうと思ったけど終わったよね?」
「これはね、でもほらやりなよ」
フライパンを預けられた。
そこにたまごを流し込んでいく。じゅう。
「チーズ入れる?」
「どっちでもいい」
「どっちでもいいは一番ダメなヤツ」
「要らないっす」
半分に分けたたまごの残りにタバタはチーズをどっさり入れた。
「ねえ、焦げてる」
「じゃ火を弱めればいいじゃん」
「自分でやれと?」
「だって分かるじゃん」
タバタにフライパンをパスする。フライパンをコンロから遠ざける。なるほど火はそのままでも距離で。
「皿」
「ほい」
「ケチャップ」
「ほい」
キャベツの千切りの横にオムレツをのせる。
そこはタバタが担当。
オムレツにケチャップをでニコちゃんマークを描く。
それもタバタ担当。
「いや、やれよ」
「もういいかなって」
「なにもしてないじゃん」
「料理って大変だね」
フォークを棚から出してふたりで「いただきます」と合掌。
「チーズって合う?」
「うん。ふつーに」
「苦手なんだよね」
「じゃ聞くなよ」
友だちとつくると美味しい。
これなら手作りも悪くないな。
「次はなにやりたい?」
「そうだなあ。ビーフシチュー」
「ブーケガルニって知ってる?」
「なにそれ」
「まずはそこからだな」
タバタが良く分からんことを言うけど、楽しそう。
前回ハンバーグにパン粉入れ忘れたから、タバタも勉強してるんだろうな。
(了)
ポーチドエッグでも良かったけど、お湯沸かすのダルかった




