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朝のご挨拶

 異世界転移からの怒涛の1日を終えた次の日の朝。手早く朝食を済ませると、会長の音頭で会議が開かれた。

 今回からは眷属となったトルネオさんを加えての話し合いだ。彼には俺たちの正体を既に明かしている。異世界人だと知って歓喜の涙を流してたぞ。「ボクはなんて幸せなんだ、生きてて良かった~!」とも言ってたっけな。(←死んでますやん)


 5069DP→4820DP


 ちなみに上のが領主一家を含む朝食コストだ。捕虜の執事? アイツなら昨晩の鍋汁を美味そうにすすってたぞ。(←最低)


「というわけでだね、DPの確保は急務となるわけで、マジックアイテムの入手が目下の課題となりそうなのだ。時に小早川くんは珍しい石や宝石を見分けるのを得意としているだろう? 探索での成果を期待してるぞ」

「まぁ頑張らせてもらうよ。以前の領主の邸になら色々有りそうだしね」

「それなんですが……」


 ここでトルネオさんが口を挟んできた。


「領主様の邸にマジックアイテムの類いは無いと思いますよ?」

「む? それはなぜかな?」

「ご覧の通りここは辺境、鉱山の麓にあるだけで観光名所の無い町です。故に財政も元から厳しく、高価な品は多くありません。あの邸だって何代か引き継いでようやく建てたものだと聞いています」


 そりゃ期待できないわなぁ。


「ちなみにですが、ダンジョンに保管されている幾つかのマジックアイテムはボクが持参した品です」

「アレってトルネオさんのだったんだ」

「はい。遠出になるため身の安全をと思い魔法具を売っている店で購入したものですが、残念ながらライジングバレーには売ってはいませんね」


 考えてみりゃそうか、マジックアイテムがそこらに転がってたら苦労はしないもんな。


「あの~、ボクからも宜しいデスか? 1つ報告したい事が」

「何かな瓶底くん?」

「ダンジョンの拡張についてなんデスが、そのですね……これ以上拡張するには維持費がかかるみたいなんデスよ」

「なるほど、維持費か。してどのくらいかかるのかね?」

「それが……1日で1000ポイント……」

「「「1000ポイントォ!?」」」


 頭ん中が真っ黒――いや真っ白になる。そんな高コスト、どうやっても捻出できねぇ!


「つ、つまり何かね、しばらくは現状維持しか出来ない……と?」

「そうデスね。これまでは余った食器やダンジョンの不要な箇所を削ることでDPを捻出してたデスが、これ以上は難しいデス」

「むぅ……」

「もしくは昨日みたいに侵入者が押し寄せて来ない限りは……」



『警告致します。ダンジョンに侵入者あり、ダンジョンに侵入者あり、至急対処願います』



 おっと、ダンジョンコアによる警告だ。

 瓶底と加瀬が素早くハリアーフライの操縦席につく。(←専用のを作ったんやで)


「さぁて、ワイの出番やな! 侵入者どちらでっかと……」

「北ではないようデス。となると……」

「南……あ、居ったで、コイツらや!」


 壁に備え付けたスクリーンに映し出されたのは数100人にもなる軍隊。奴らは辺りを警戒しつつゆっくりと中央通りを北上しているところだった。

 これを見たトルネオさんはすぐに相手の正体に気付く。


「エルバドール帝国の軍隊です。我がレイノス王国とは敵対していますので、これは紛れもない侵略です」

「こりゃまた神がかり的なタイミングで攻めてきたもんだ」

「いいえ、恐らくは盗賊とグルだったのでしょう。先に盗賊をけしかけ、ボロボロになったところを攻め込むつもりだった。しかし皆さんの活躍により盗賊は撃退。何の報告も無いのに焦った帝国側が一晩明けて行動を起こした。こんなところでしょうか」


 というのがトルネオさんの予測。そんなタイミングで転移してきた俺たちも相当アレだけども。


「ともかく迎撃を行わねばならん。今奴らは領主の元邸を取り囲んでいる。なんとかこちらに誘導できないものか」

「でしたらボクが行きますよ。テキトーに暴れてやれば追ってくるでしょう」

「うむ。では頼んだぞ、トルネオくん」

「任せてください!」



★★★★★



「報告します。こちらの呼び掛けには応答しません。人の気配もありませんし、居るかどうかも怪しいです」

「ふむ……」


 部下からの報告に頭を悩ませている私はロニガン。エルバドール帝国はメルゴレス伯爵様の下で兵士長をしている者だ。

 本来ならメルゴレス様と共にライジングバレーの制圧作戦に乗り出しているところなのだが、肝心のメルゴレス様がどこにもいらっしゃらないのだ。まさか数人の護衛だけで町に入ったのではと、朝になってから行軍してみたのだが……


「ダメです、邸の中にも姿はありません」

「バカな。だとしたらどこに行ったというのだ。ハッ!? ま、まさか……」


 最悪の可能性が脳裏を過る。油断して町に入った際に盗賊もろとも殺された、その可能性は大いにあると。


「フッ、何かお探しかな? エルバドールの者たちよ」

「「「!?」」」


 声の方へ一斉に振り向く。そこには黒いローブ姿の怪しい青年が(たたず)んでいた。


「貴様……いったい何者だ?」

「何者? レイノス王国の人間からしてみれば、貴殿らに対して何者かと問いたいところですがね」


 ライジングバレーの生き残りか。ならば話が早い。


「メルゴレス様はどこだ?」

「メルゴレス? さぁ知りませんねぇ。私はただ愚かな侵入者を始末したまでですよ」

「なっ!? き、貴様ぁぁぁ!」


 確信した、メルゴレス様はこの男が殺したのだ!


「者共、その男を――」

「フッ、遅いですねぇ、トルネードシェイバー!」

「「「ひぎゃぁぁぁ!?」」」


 こ、この男、無詠唱で強力な魔法を! しかもそれだけで2、30人くらいが切り刻まれてしまった!


「や、奴に魔法を使わせるな、弓矢隊放てぇぇぇぇぇぇ!」


 シャシャシャシャ!


「おっと、数で押そうというのですね。まぁ賢明な判断だと言って差し上げましょう」


 青年は軽々とジャンプして屋根へと上がる。


「こ、この、逃げるのか!?」

「逃げるのではありません、戦略的撤退ですよ、では」

「ま、待て――ええぃ、何をボサッとしている、早く奴を追いかけるのだ!」

「「「ハッ!」」」


 (きびす)を返して屋根伝いに走る青年を地上から追いかける。メルゴレス様が殺されたのなら仇は取らねばならない!


「このまま逃がしてなるものか! 弓矢隊、走りながらでも奴を仕留めろ!」

「え? さすがにそれは……」

「早くしろぉぉぉ!」

「は、はいぃぃぃ! ゆ、弓矢隊、構えぇぇぇ――――射――ギャァァァァァァ!?」


 弓矢隊の1人が足を押さえて転げ回る。何か鋭利な物でも踏んづけたか、こんな時にマヌケな奴め!


「ンギャァァァ!? こ、こんなところに獣避けのトラップが!」

「痛ぇぇぇ、痛ぇよチキショウ!」


 しかし、踏んだのは1人だけではなく、あちこちで同様の悲鳴が上がる。


「何なんだこれは、いったいどうな――」


 バチンッ!


「グワァァァ!? ク、クッソォォォォォォ!」


 私としたことが、自分まで同じ被害に合ってしまうとは。これで自分を含めて約3割が足を引きずって歩く羽目に。


「クククク、楽しんでいただけてるようですねぇ?」

「こ、この野郎……」

「さぁどうします? 続けますか?  私はどちらでも構いませんよ」


 仇を前にして諦める? 答えはノーだ。


「絶対に逃さん!」

「そうですか、勇ましくて感心します。では少しだけチャンスをあげましょう」



 スタッ!



 地上に降りた? この男、どこまで我々をバカにしている!?

 いや、チャンスには違いない。ならば我々を甘く見たことを後悔させてやる、そう思った矢先だった。


「フフフフ、シャドーグラデーション!」



 シュイ――シュイ――シュイ――シュイ!



「な、何だと、コイツ5人に分裂を!」

「ええ、そういう魔法ですので。みごと本物を当てていただければお相手致しましょう。では」


 ザッ!


「た、隊長、どうしましょう!?」

「バカ者、追うしかなかろう! 小隊に分かれて追跡せよ!」

「りょ、了解です!」



【小隊Aの場合】



「バカめ、自ら行き止まりに入り込みやがった」

「ああ。この先は防壁、つまり袋のネズミだ!」

「覚悟しやが――れ?」


 だが例の男はどこにもいない。


「おかしい、確かにこっちに――」



 ドドドド……



「――ん? 何の音だ?」

「う、後ろだ、後ろから鉄砲水が!」

「嘘だろ!? なんだってこんな町中で洪水なんか――」

「ダメだ飲み込まれる!」

「「「うわぁぁぁぁぁぁ!」」」



【小隊Bの場合】



「チッ、路地裏で行き止まりかよ。あの野郎、どこ行きやがった?」

「こっちに来たのは間違いない。そこらに積んでる木箱や瓦礫を掻き分けるんだ!」

「ったくしゃ~ねぇ。――おいクソ野郎、さっさと出て来やが――」



 ガコン!



「「「うわぁぁぁ!?」」」

「な、落とし穴だと!?」

「こんな町中に罠が仕掛けられてるとは」

「ハッ、つっても子供騙しみてぇなもんだ。どうせ大した深さじゃ――」



 ガコン!



「――ねぇぇぇぇぇぇ!?」

「嘘だろ? 穴の底が見えなかったぞ」

「ここは危険だ、早く中央通りに戻――」



 ガコン!



「「「クッソ~~~~~~!」」」



【小隊Cの場合】



「あの野郎、屋根の上を易々と!」

「クッ……ん? おい見ろ、あそこから上がれそうだぞ!」

「っしゃあ! 俺たちも上がるぞ!」


 ゾロゾロと屋根の上を進んでいく兵士たち。しかし、それが間違いだったと気付いた時には遅かった。


「へへ、建物がなくなったなぁ? 屋根がなくて飛べませんってか?」

「年貢の納め時だ、覚悟しやがれ!」

「追い詰めりゃこっちの――――ヒィ!?」


 1人の兵士が悲鳴を上げるのと同時に足を滑らせた。その結果、滑るようにして地上に落下。しかも下には剣山が生えており、落ちた兵士は串刺しに……


「ギャァァァァァァ!」

「な、何だ、どうして剣山が!」

「ヤバいぞおい、よく見りゃこの辺り一面が剣山だらけになってやがる!」


 そう、中央から大きく外れたこの辺りは剣山で埋め尽くされていたのだ。いや、それだけではない。足元が妙に滑り安く加工されており、少しでも足を取られると……


「うぉっとと――ヒギァァァァァァ!」

「たた、助けてくれ、足が滑ってこのままじゃ落っこち――うわぁぁぁぁぁぁ!」

「ダ、ダメだ、踏み込むと足が滑るぅぅぅぅぅぅ――――グギェェェ!」



【小隊Dの場合】



「クッソォ……この路地裏、妙に狭くて長いじゃないか。しかもあの野郎、時々振り返って挑発してきやがる!」

「だがそれも今の内だ。半数を前方に回り込ませたんだ、挟み撃ちで奴は終わりさ」


 1人が言う通り、反対側からも兵士が押し寄せて来た。


「逃げ場はないぞ、クソ魔法士め!」

「おとなしくしやがれ!」


「フッ……」



 シュン!



「なっ!? 消えただと!?」

「落ち着け、必ず近くにいるはずだ。壁とかをよく調べろ!」

「壁? そんなところに――いや待て! この壁、なんか変だぞ!? 少しずつ動いてるような……」


 そこで何が起こっているのかようやく気付き始めるが……


「お、おい、左右の壁が徐々に狭まってきてるぞ!」

「ひぃっ!? ホ、ホントだ、このままじゃ潰され――グエェェェ……」

「アガガガァァァ……」



 ズシャン!



【最後の1人を追うロニガン隊長】


「待てぇ~~~ぃ!」

「フフ、思いの外しぶといですねぇ。ならば相手をして差し上げましょう。ムーブサイクロン!」



 ゴォォォォォォ!



「ロニガン隊長、後ろから巨大な竜巻が!」

「なぁっ!? こっちに迫って来るだと!? は、走れぇぇぇぇぇぇ!」


 クゥ……、追う側が追われる側になろうとは、なんたる屈辱!


「ダ、ダメです、足を負傷した者が多く、とても逃げ切れな――あぁぁぁぁぁぁ!?」

「クググ……クッソォォォォォォォ!」



 シュ~~~ン……



「ハァハァ……た、竜巻……ハァハァ……消滅……しました……」

「も、もう走れません……」

「クッ…………」


 息を切らしている我々を前に、例の男は更なる挑発を行ってきた。


「遊ぶのも疲れました。ボクはそこの倉庫で一休みさせてもらいますよ」


 そう言って倉庫とおぼしき建物へと姿を消す。


「ど、どうしますか、ロニガン隊長」

「…………」


 あれだけいた兵が今や30を切る程度にまで減ってしまった。分散させた小隊も合流する気配がない。まさか全滅!?

 最悪の可能性が脳裏を過る中、どのような行動に出るかを急ぎ思案する。その結果……


「行くぞ、追跡続行だ!」


 見れば男が隠れた建物は何の変哲もない倉庫。そのような狭い空間で何が出来よう。



 バァン!



「メルゴレス様の仇だ、覚悟しろ!」


 扉を蹴破り中へと突入する。が、そこに例の男の姿はなく……


「ど、どこにも居ません。居ると見せかけて逃げたのでは?」

「バカ者、散々おちょくってきた相手だぞ? 逃げるならとっくに逃げてるはずだ、奴は必ずここにいる。――フン!」


 バカン!


 壁際にあった大樽を剣で叩き割った。そこには人1人がようやく入れる程度の穴が空いていた。


「見ろ、この大穴を。奴はこの先だ、行けぇい!」

「「「了解!」」」


 送り込んだのは7人。すぐ近くに奴が居れば拘束する、そうでなければ報告に戻れと命じておいた。しかし……



「「「ギャァーーーーーーッ!」」」

 


 報告代わりに聴こえてきたのは隊員たちの悲鳴。


「まさか!」


 何が起きたか分からない。しかし、この目で見ないことには決断は下せない。

 やむ無く全員で突入し、辺りを見渡す。狭い入口とは裏腹に広々とした洞窟だ。


「これは……ダンジョン?」


 何度か遠征で足を踏み入れた時の記憶が(よみがえ)る。洞窟や森、遺跡のような造りで侵入者を待ち構え、ノコノコとやって来たところを殺すのだ。そしてダンジョンへと吸収され、跡形もなく消え去る。


「ほ、本当にダンジョンなのでありますか? ただの洞窟のように見えますが」

「倉庫の奥にこんなデカイ洞窟があると思うか? 自然発生なら災害級だぞ。恐らく倉庫の壁が入口になっていたのだろう。そして先に入った奴らは全員……」


 冷や汗が流れる。ここへ誘導したあの男はダンジョンマスターに違いないからだ。


「そうです、皆様には糧となっていただきました。ええ、実に生命感溢れる顔で最後の時を迎えてましたよ? フフ……」

「「「!?」」」


 あの男だ! 通路の奥で我々を嘲笑っている!


「今度こそ逃がさん! 者ども掛かれ~~~ぃ!」

「「「うおぉぉぉ!」」」



 ガコン!



「しまっ――うわぁぁぁぁぁぁ!」

「おおお助けぇぇぇぇぇぇ!」

「ひっ!? お、俺の足を引っ張るなぁぁぁぁぁぁ!」


 落とし穴!? クッ、油断した! ダンジョンと言えば罠は付きもの、周囲には常に気を配らねばならなかったのだ! そう罠は避けねばならん、罠は……


「罠?」


 いや待て、おかしいぞ。我々はすでに町中で罠に掛かったではないか。分けた小隊も罠で殺られたに違いない。つまり……


「ま、まさか、町全体がダンジョンだとでも言うのか!?」


 そうでなくては説明がつかない。そうだ、我々はダンジョンの奥深くに誘い込まれてしまったのだ。


「マズイぞ、奥に入り過ぎては退却が間に合わん、すぐに引き返すのだ!」


 ――が、時すでに遅しという言葉をこの時初めて体感することになろうとは思いもしなかった。後退しようとした我々に、まるで逃がさないと告げているかのように突然床が跳ね上がったのだ、それも落とし穴のある背中側に向けて!



 ボコン!



「「「ぬわぁぁぁ!?」」」


 これにより全員が穴の中へと転落した。唯一の私を残して。


「おや、運良く逃れましたか。では1対1で勝負しましょうか。いわゆるタイマンというやつです」

「クッ、どこまでも小馬鹿に――死ねぇぇぇぇぇぇ!」



 キィィィン!



「しょ、障壁が!」

「ええ、ボクのような魔術師であれば、この程度は可能ですよ。さて、そろそろ終わりにしましょうか。ボクはこの後で異世界人たちの有り難いお説法を聞きながら研究を続けねばならないのでね。――ファイヤースラッシュ!」



 ズバッ!



「グハァ……」


 その一撃を最後に私の意識は闇へと落ちた。異世界人……ハハ、そうか。最初から我々に勝ち目はなかったのか。どうやら我々は踏み入れてはいけない領域に入り込んでしまったらしい……。



★★★★★



「ど、どうでしょうか?」

「ふ~む。筋は良い、だが言葉の節々に闇を抱えている姿や、勝手に手が(うず)くところを表現せねば、私のように魔王の生まれ変わりを豪語する事は叶わない。特に突発的に右手が暴走するのがポイントなので、以後注意するように」

「なるほど! ありがとう御座います、メグミ師匠!」


 所々でトルネオさんが役者になってたのはお前が原因か!


「皆さん初めまして、瓶底学びんぞこまなぶデス。さて、このたび本作品も第1章を迎えたわけデスが……ええ、大変苦労しておりますデス。ダンジョンの拡張と言えば単純作業のように聞こえるでしょうが、とんでもない! それを行うためのDPを確保しなければならないのデス。そしてマジックアイテムによるDP収入に期待が高まった今、それを確保する動きが加速していきますよ~。ええ、ついに次回から町の外へ出るんデス!」


「あ、ネタバレしちゃマズイんデスか? すみません……」


 登場人物紹介


 名前:ロニガン

 性別:男

 年齢:38歳

 種族:人間

 備考:エルバドール帝国のメルゴレスという貴族の下で兵士長を勤めていた男。約300という少数でライジングバレーに攻め込んだものの、トルネオとダンジョントラップに苦しめられ部隊は全滅。自身も最後はトルネオにトドメを刺された。


 魔法の紹介


 名前:フライ

 属性:風

 備考:見た目的には大ジャンプをしたように見える。飛行魔法とは別。今回はトルネオが地上から屋根に上がった時に使用している。


 名前:トルネードシェイバー

 属性:風

 備考:触れると切り裂かれる巨大な風の渦。硬い鎧をも粉砕するため、不用意に近付くのは危険。


 名前:シャドーグラデーション

 属性:闇

 備考:自身を分身させる魔法。各々が思考を持ち、行動することができる。但しこの魔法を使用していると、他の魔法が使えなくなるのが難点。


 名前:ムーブサイクロン

 属性:風

 備考:巨大な竜巻を生み出し、対象範囲を練り動く。巻き上げる力は激しく、落下ダメージは凄まじい。


 名前:ファイヤースラッシュ

 属性:火

 備考:手や武器に炎を宿し、対象に向けて斬ったり払ったりする魔法。中には足に宿してかかと落としを決める猛者もいる。火属性に弱い相手に最適。


「では今回はこのあたりで失礼しますね。次回のお相手は――あ、これも言っちゃいけないんでしたっけ? 失敬失敬」


 

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