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邸の秘密

「今回も勝ちましたね。防衛成功デス」


 侵入者が全滅したのをスクリーン越しで確認し、瓶底の眼鏡がキラリと光る。これで三度目の勝利だ。いや、負けたら助からないわけだし連勝するしかないんだけどな。


「コレもワイのお陰や。みんな感謝するんやで!」

「では今回もいってみようか瓶底くん」

「分かったデス」

「ちょ、ワイを無視すんなや!」


 2368DP→6245DP


「やりましたね、新記録達成デス!」

「「「素晴らしい~ぃ!」」」

「いや、だからワイを――」

「「「うるせぇ!」」」

「すんません! ほな、また……」


 これだけ有ればしばらくは困らないな。それかダンジョンを拡張するのもありか。う~ん、迷うところだ。


「うぉぉす、これでもっと贅沢できるどぉ! 塩煎餅だどぉ!」


 6245DP→6240DP


「コラァ大恩寺! アンタは食べ過ぎなんだから少しはみんなの事を考えなさい! チーズタルト!」


 6240DP→6228DP


「ではわたくしも、アップルティー」


 6228DP→6225DP


「藍梨ちゃんと永遠ちゃんも注文したんだね~、じゃ~あたしはハバネロチップス~」


 6225DP→6220DP


 うん、予想通り藍梨の消費が一番デカイな。俺は大恩寺の煎餅で我慢しとくぞ。


「まったく、どうしてそうキミたちは欲望を制御できないのか……」

「……悪い? そういう会長だって陰で副会長と――」

「あ、ああ、藍梨くん、ごごごご誤解を招くような発言は、よよよよよよくないのではないかな!? なななな!?」


 どうせ会長と副会長がハグしてたとかそういうのだろう。みんな知ってるしどうでもええわ。


「会長の言う通りですよ藍梨さん、私と会長は普通に抱き合っていただけです!」

「のわっはぁぁぁ!?」


 自らバラしていくスタイルか……。


「あ~あ、開き直ってる。で、まだ会長はシラを切るの~? 副会長はああ言ってるけど~?」

「むぐぅ……お、お茶を一杯もらおうか!」


 6220DP→6219DP


「では会長と同じものを!」


 6219DP→6218DP


「なによ~、アンタたちだって無駄に消費してるんじゃない」


 これに関しては動揺を誘ったというか藍梨の作戦勝ちというか。いや何言ってんだろうな俺。


「でもさ、ポイントに余裕があるなら地上で過ごしたいよなやっぱ。俺としても美的センスを見せつけるギャラリーがいないと張り合いが――ね?」

「……利根川の言う不純な理由はともかくとして、地上で日の光に当たらないのは不健康というもの。ならば……」


 和人とお那須さんが瓶底に視線を向ける。果してそれは想定内だったのか、瓶底は力強く頷くと、新たな計画を話し始めた。


「実はダンジョンについて新たな事実が判明したデス。これまでボクたちは【アイテム】コマンドを使って部屋や通路を付け足してきたデスが、これを外に向けて付け足すことも出来るのデス」

「「「外に?」」」


 瓶底が言うには入口から外もダンジョンに出来るらしいんだ。


「偽入口のトラップもこれの応用デス。更に言うと入口をズラす事も可能であり、町全体をダンジョン化する事も出来るデス。これを利用すれば、地上に居ながら罠に護られた安全な生活も夢ではないデスよ!」

「「「おおっ!」」」


 いいねいいねぇ、外の世界を安全に探索できる日も遠くないな。


「ボクはこれまで通りダンジョン機能の研究を続けるので、手の空いてる皆さんで領主の邸を探索してほしいデス」

「え? でも領主の邸に直接出向くのは危険じゃないのかい?」

「もちろん生身で行くのは危険デス。でも小早川くん、ボクたちには【召喚】というダンジョン機能が使えるのデス」


 つまり瓶底はモンスターを使って様子を探れと言いたいらしい。それに乗っかる形で一ノ橋があるモンスターを勧めてきた。


「1つよいかな? 私なりに調べたのだがね、この世界観にピッタリなモンスターを見つけたのだよ」


 【リビングアーマー】

 DP:30

 備考:甲冑姿で中身の無いアンデッド。物理攻撃に強く1対1で正面から戦うのは厳しい相手。小回りが利かないので囲まれると弱い。


「複数召喚すれば威圧感もバッチリ。我々の(しもべ)としては最適であろう」


 良いかもしれない。横に並べた時の威圧感は相当だろうな。


「ええやん。前衛は一ノ橋の案を取り入れるとしてや、後衛はどないするん?」

「それも考えておいたぞ」


 【シャドウアイスマージ】

 DP:50

 備考:ローブ姿で中身の無いアンデッド。肉弾戦は弱いものの、それを補う魔法の力はピカイチ。使う魔法は氷系専門。


 【シャドウウィンドマージ】

 DP:50

 備考:ローブ姿で中身の無いアンデッド。肉弾戦は弱いものの、それを補う魔法の力はピカイチ。使う魔法は風系専門。


「ちなみに一ノ橋、コレを選んだ理由は?」

「フッ、決まっている。いかにも闇を(まと)っていそうな風貌だろう? きっと彼らも私と同じ闇を抱えて――」

「「「それはない」」」


 取り敢えず召喚出来るモンスターに中二病設定はない……と思う。


「どうするのかね加瀬くん?」

「もち決まりや。偶然かもしれへんがバランスもメッチャええしな。リビングアーマーを5体、中二病マジシャン(←それで呼ぶの止めたれ)を1体ずつ召喚や」


 6218DP→5968DP


「それと1つ欲しいものがある」

「あら、お那須さんもアップルティーを?」

「そうだな、ちょうど(のど)(かわ)いて――って、そうじゃない。私が欲しいのは弓だ」


 そうか、お那須さんなら弓で援護出来そうだもんな。


「なら俺と和人も剣で武装した方がいいかもな」

「いいねぇ、見惚れる剣撃を披露するよ」

「んだよ、なら俺も――」

「「「お前はダメだ!」」」


 本郷はメリケンサックを勝手に召喚しやがったからな。それでフェアだ。

 ってことで最終的には剣2本、弓と矢の10本セットを召喚したぞ。


 5968DP→5928DP


「上手くまとまったデスね。それではモンスターを遠隔操作してサポートするチームと現地入りするチームを編成するデスよ」


 振り分けはスムーズに決まった。面子は以下の通りだ。


 【現地入りチーム】本郷、俺、和人、お那須さん

 【サポートチーム】その他瓶底以外のメンバー。ピンチの際は瓶底も参戦。


 ちなみに和人とお那須さんが現地入りに立候補したのは、捕らわれている貴族の娘が可哀想という理由からなんだとか。

 お那須さんは元々涙脆いところがあるしな。和人の場合は……まぁ貴族の娘が同い年くらいの美少女だと聞かされたからだろう。実に和人らしい邪念に満ちた理由だ。


「決まったな? ほな作戦前にちょいと練習しとこか。操作に慣れたら作戦開始や!」

「「「おお~~~!」」」


 こうして次の目的地である領主の邸に向かう事になった。



★★★★★



「なんという事だ、領主たる私が賊なんぞに捕らえられるとは……」


 私の名はカルシオール・ゴンドラ。レイノス王国の男爵にしてライジングバレーの領主である。

 情けないことに私の邸が盗賊に押し入られ、妻子もろとも邸の地下牢に閉じ込められてしまったのだ。


「あなた……」

「大丈夫だ。すぐに殺さないところを見ると、奴らの目的も古代文明なのだろう。バラさない限りは安全だ」


 とは言ったものの安心は出来ない。賊共が自力で真実に辿り着けば、私たち家族は用済みとなる。生きて出る事はできないだろう。


「テルミアの様子はどうだ?」

「恐らく泣き疲れたのでしょう。今はぐっすりと眠っています」

「そうか……」


 町が攻め込まれたと同時に使いの者を送った。上手く行けば数日で掃討するための部隊が送り込まれる。はたしてそれまで持つのかどうか。せめて一人娘のテルミアだけでも助けてやらねば。


「しかし戦争のためとは言え、兵を本国に送ってしまったのが裏目に出るとはな。例え生きて出れたとしても、賊に攻め落とされたとあっては私の立場も危うい」


 どちらにせよ明るい未来は見えぬ……か。



 ドタバタドタバタ……



「む? 上が騒がしいな? それに微かだが剣を交える音も聴こえる」

「援軍……でしょうか?」

「いや、それはない」


 どんなに速くても軍隊がここに到着するまで4日かかる。生き残った私兵が応戦しているのだろうか? そう思っていたのだが、地下牢にやって来たのは意外な人物だった。


「その甲冑……町の者ではないな?」

「…………」


 地下牢の前でズラリと整列する物言わぬ騎士たち。背後には魔法士とおぼしき姿も確認できる。

 彼らはいったい何者なのか? 少なくとも盗賊の仲間ではないのは確かだ。可能性が有るとすれば……


「お前たちもライジングバレーの秘密を探っておるのか? ならば先に言っておこう、いくら探したとて古代文明は見つからん」


 古代人とおぼしき人物はある日突然やって来たのだ。そして数々の高度な技術品により町は――いや村は発展していった。

 村が大きくなり町になる。そうした移ろいを見た古代人は満足げであったという。

 だが反面その技術品を巡った争いが起こっていたのも事実。いつしか争いは大きくなり、やがて国と国とがぶつかる戦争へと発展。原因を作った責任として、古代人はライジングバレーを去ってしまった。


「かれこれ100年以上も前の話だ。当時の技術品の殆どは古代人が持ち去った。今では機能を失った技術品の幾つかが残されているのみ。欲しければ持って行くがいい」


 専門家や研究者でも知っている者がいる程度の情報だ。代わりにもっとも重要な秘密は明かしていない。

 ライジングバレーの秘密、それを調べていくうちに誰しもが行き着く場所がある。それが我が邸の地下牢。古代人は地下牢に秘密の抜け穴を作り、そこから立ち去った――いや()()したのだ。

 欲深き者たちは古代人を追跡しようとするだろう。彼らの殆どは技術品という名の兵器を求めている。これ以上世を乱さぬためにも、それだけは阻止せねばならん。


「なるほどな、地下牢(ここ)に秘密があるって話は本当だったんだな」

「「!?」」


 物言わぬ騎士が喋った! いや、よく見ると騎士を掻き分けて後ろから少年や少女が前に出てきたではないか。


「き、キミたちはいったい……」

「う~ん、何て言おう。偶然居合わせた通りすがり? いや違うな。ひょっこり迷い込んだ少年少女たちってとこか? ……まぁ盗賊に襲われた側だと言っておきますよ」

「…………」


 敵意は感じない。彼の言う盗賊というのは邸を襲撃した連中と同じ者たちだろう。


「鳥居、彼らが不振がっているぞ? もう少しまともな事は言えないのか」

「いやお那須さん、そうは言っても他に何て言えばいい? 偶然この町にやって来て勝手に倉庫で寝泊まりしてるけど、なぜか盗賊が襲ってきたから仕方なく迎撃して、領主様も助けに来ましたとでも言えばいいのか?」

「「「それでいいんだよ!」」」


 あまり緊張感のない子供たちだ。が、不思議と不快にはならない。この雰囲気はいったい……。


「ふぁ~~ぁ……。あ、お父様にお母様、おはよう御座います」


 テルミアが起きてしまったか。しかしこの状況、何と説明しよう――などと迷っていると、突然テルミアが立ち上がり、彼らの方へと近付いて行く。


「皆さんこんにちは。新しい私兵さんですか?」

「え? いや、私兵ってわけじゃ……」

「でもとっても良い匂いがするんです。以前にも嗅いだことのあるような」


 以前にも? 確かにテルミアは私たち夫婦より鼻が利く。鑑定士よると、先祖返りにより過去の出来事や匂いなどの記憶が甦ることがあるのだとか。つまり彼らに近い血統の者と過去に出会っているのかもしれない。


「良い匂い? 塩煎餅が好きなのかな?」

「何でもいいって。それよりそこの可愛いお嬢さん、すぐにここから出してあげるよ」

「ありがとう!」


 見張りの持っていた鍵で牢を開けてもらった。


「ありがとう。しかしキミたちはライジングバレーの者ではないな? なぜ我々を助けてくれたのかね?」

「う~ん、強いて言えば成り行きですね。この街に来たのも偶然ですので。まぁ詳しい話は避難が完了してから話しますよ。まずはここから脱出しましょう」

「うん、脱出しよう!」


 不思議と疑念は感じない。彼らを信用しても良い気がしてくる。初対面であるはずの娘も懐いているし、今は彼らに身を委ねるとしよう。


「うっ……」

「テルミア、落ち着いて目を閉じるのです」

「うん……」


 転がっている死体を見たテルミアが顔を伏せる。このような惨状、娘に見せたくはなかったがな。



 ピタッ!



「むぅ? どうしたのだね?」

「どうやら敵が残っていたようです」

「なんと!」

「でも大丈夫ですよ、相手はたったの6人ですので」

「そ、そうか?」


 こちらの人数が多いとは言え、6人も相手をするのは危険だ。いざとなれば私も剣を取らねば……いや、剣は寝室か。このような時に役に立てぬとは……。

 そう危惧していたのだが、この後の展開は私の予想を大きく上回るものであった。


「こっちが地下牢だっ――ぎゃぁぁぁ!?」

「おいどうし――ぐほぉ!?」


 角で待ち伏せをしたかと思えば曲がって来た賊2人を透かさず血祭りに上げた。やったのは物言わぬ騎士だが、まるで来るタイミングが分かっていたかのような動きだ。


「おっし、後は4人だ、突っ込めぇぇぇ!」


 物言わぬ騎士を先頭に突撃を仕掛けた。すでにダガーを構えていたが、甲冑を着込んだ騎士による突撃だ。跳ね返せるはずもなく首を跳ねられていく。


「な、なんだこれは! 全然話と違うじゃないか! こんなのやってられるか!」

「クソッ、逃げるなチキショウ!」


 5人が倒れたところで残る1人が逃走を始める。が、逃げた男の背中を見た私は思わず声をあげた。


「あの背中は……カークランド!」

「は? 知ってんのかオッサン?」

「ああ。我が邸の執事だよ」

「「「執事!?」」」


 そう、信頼できる1人だと思っていたのは大きな間違いだった。奴が裏切り、賊を手引きしたに違いない。

 すると事態を把握した1人の少女が執事に向かって弓を構えた。


「主人を裏切るとは許しがたい奴め、ここで滅びよ!」


 ザクッ!


「ぎゃはぁ!?」


 見事に少女の矢は命中し、カークランドの足を止めることに成功した。


「ク、クソゥ……計画は完璧だった。なのになぜだ、貴様ら何処から来た!?」

「俺たちの事はどうでもいい。それよりご主人様に謝った方がいいんじゃないか?」

「クゥ……」


 物言わぬ騎士に両脇を固められ、その場に伏せられたカークランド。どうやら少年たちは生殺与奪(せいさつよだつ)の権限を譲ってくれるらしい。


「カークランドよ、なぜ裏切った?」

「なぜ? 強い方に付くのは当たり前だろう? 今のままでは弱小のレイノス王国はエルバドール帝国に飲み込まれる。だったら町を手土産に寝返るのが得策というもの」

「ま、待て、エルバドールだと? まさかこの盗賊共はエルバドールが差し向けたというのか!」

「ハッ、今ごろ気付いたのか? おめでたい奴だなぁ。こんな辺境に盗賊がノコノコやって来るものか」

「…………」


 何という事だ。エルバドール帝国め、この町を手薄にするため敢えて他の場所で進軍を始めたのか。


「だが盗賊は撃退した、彼らの活躍でな」

「フン、ここに来た盗賊連中はな。だがこれが全てとは限らんぞ? 他にも潜んでいるのだからな」

「何っ!?」


 まだ新手がいるというのか!?

 

「さぁどうする? 俺を逃がすなら襲撃は成功したと偽り、引き上げさせてやってもいいんだがな?」

「むぐぅ……」


 裏切り者を生かして帰すだと?

 だが背に腹はかえられぬ、コヤツを逃して時間を稼ぐのが得策か。――等と考えていたのだが、またもや少年たちから好転させる一言が飛び出る。


「別に言わなくてもいいぜ? 南の山の方に敵国の貴族と盗賊の首領が待機してるのは把握してるからな」

「なっ!?」

「しかも2人とも少数の護衛しか居ないみたいだしこっちには攻めて来れないだろ」

「…………」


 カークランドが苦虫を噛み潰したような顔をしている。つまり彼らの言うことは真実なのだろう。どうやって知ったのかは気になるが。


「で、どうする? これ以上の有益な情報が無いって言うんなら、ヤることヤらないといけないんだけどねぇ」


 スチャ……


「ひっ!? まま、ま、待ってくれ!」


 少年の1人がカークランドの首に剣を当てる。さわやかそうに見えて恐ろしい真似をするな。まるで一度は死を垣間見たかのように落ち着いている。


「そ、そうだ、盗賊の頭だ、奴の名は――」

「ハングリーズの首領はビネガーっていう名のダークエルフだろ?」

「んなっ!?」


 そんな事まで……。


「この様子だと他には何も知らなそうだな。手荷物は増やしたくないし……」

「ひ、ひやぁ! ぁ……」


 あれだけ冷静に振る舞えた男が簡単に気絶してしまうとはな。何とも恐ろしい子供たちだ。

 いや、だからこそ頼もしくもある。まるで全てを知っているかのような言動だった古代人のよう――


 ――いや、そうか、そうだったのか!

 かつての古代人も突如としてフラりと現れたのだと記されている。今の彼らは正しくそれ! 彼らは古代人の末裔なのだ!


「ありがとう末裔たちよ! キミたちのお陰でライジングバレーは救われる!」

「「「?」」」


 すでに覚悟は決まった。例えこの先祖国を裏切ることがあろうとも、ライジングバレーの全てを彼らに委ねる!


「大恩寺だと。オラ飯さ食ってるだで、勝手に眺めててくんろ」


 名前:カルシオール・ゴンドラ

 性別:男

 年齢:42歳

 種族:獣人

 備考:犬獣人。ライジングバレーを任されているレイノス王国の男爵。穏やかで争いを好まない性格。レイノス王国から見たライジングバレーは価値の低い辺境であるため、他の貴族からはお飾り領主と言われていたりする。


 名前:セルナシオン・ゴンドラ

 性別:女

 年齢:37歳

 種族:獣人

 備考:狐獣人。カルシオールの妻でテルミアの母親。


 名前:テルミア・ゴンドラ

 性別:女

 年齢:13歳

 種族:獣人

 備考:犬獣人。カルシオールとセルナシオンの娘。同年代の友達が少ないため、主人公たちを見て羨ましく思っている。


 名前:カークランド

 性別:男

 年齢:58歳

 種族:羊獣人

 備考:長らくゴンドラ家の執事を勤めていた男。このまま付き従っていては未来が無いと考え、ライジングバレーを手土産として敵国であるエルバドール帝国に寝返った。盗賊と内通したまでは良かったが、肝心の盗賊連中が主人公たちにより壊滅状態にまで追いやられ、最後は呆気なく拘束された。


「ハグッ――ハグッ――ん? ほんだらまただでな~」(←それだけ!?)


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