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幼馴染との再会

「行ってきまーす」


 俺はそう告げて家を出た。


 今日は一様、高校の入学式だそのため時間にゆとりを持って家を出た。ちなみに我が校の制服はかっこいい可愛いいで有名である。白を基調としたデザインでシンプルだがそれがとてもいい。俺もこの制服だけは気に入っている。


 そしてしばらく歩いているとあっという間に高校に着いてしまった。


 外装は全然底辺校とは思えないほど豪華だ、まぁ一様私立だから当たり前なのだがそんなことを考えていると突然目の前が真っ暗になり、後ろから声をかけられる。


「誰でしょーう? 」


 こんなことをしてくるやつは一人しかいない。


「なんでお前がいるんだ、涼」


「ピンポーン! 当たりー! 」


このふざけた男、藤島涼(ふししまりょう)は中学の頃にできた俺の唯一の友達だ。こう見えてもかなり勉強やスポーツが出来、顔もよくしかも彼女まで居る圧倒的高スペック男子だ。


「お前、俺とは別の高校受けたろ、まさかとは思うがお前……」


「落ちちった! あはは! 」


「笑い事じゃないだろ」

 

 だが拓真的に直輝の存在はとてもありがたかった。恐らく拓真1人ではぼっちコース一直線だったので自分をよく知ってる友人がいるのはとても心強かった。


「……ちょっとあまり2人だけで話すのはやめてくれない? 」


 ふと後ろから聞こえた声の方向へ振り向くとこっちを見ながら顔を膨らませ焼きもちを焼いてる黒髪ロングの美少女がいた。


「由紀、お前もか」

 

「そうよ、私と涼はずっと一緒だもの」


 この涼にラブラブなのが涼の彼女である一ノ瀬由紀(いちのせゆき)だ。彼女もまた高スペックで涼の隣に立つと、本当に非の打ち所のないカップルが誕生だ。


「とゆうか、たくまんもこの高校だったのね」


「まぁな」


 本当はここ以外に行くところがなかっただけなんだがそのことは黙っておく。

 

 そんなことをしていると次第に生徒たちが玄関の方へ集まっていくのが見えた。


「お、どうやらクラス毎の名簿がはりだされたみてーだな俺たちもいこーぜ!」


 涼にそう言われに俺たちは玄関へと向かった。





「お、俺たちクラス一緒じゃーんやったね!」


「ふふ、私はわかってたわ、だって涼と私はそういう運命だもの。」


「由紀……」


「涼……」


「俺も同じクラスなんだが……」


 そう問いかけても返事はない。


 もうすでに二人だけの世界が形成されていてそこに拓真が入る余裕はなかった。


 こうなると中々元に戻らないのでそれまで他のクラスのメンバーの名前をチェックしていると見覚えのある名前あった。


「姫宮…雫……」


 その名前を見ると同時に思い出したのはかつて結婚を約束した幼馴染みの顔だった。


 いやありえない、彼女は俺よりも優秀だ。こんな高校に入学するはずがない。


「何を考えているんだ。ただの同姓同名なだけだろう。」


 拓真は自分にそう言い聞かせ、歩きだそうとした時誰かと肩がぶつかった。


「すみません!」


「こちらこそ、すみませーー……て、あれ? もしかして……たっくん?」


 そう呼ばれて拓真は激しく動揺した。なぜならそのあだ名で呼ぶ人間を拓真は1人しか知らないからだ。


 まさか……


 顔を上げると茶髪の髪に麻色の目をした美少女。


「雫……」


 それは間違いなくかつて結婚の約束をした清楚系美少女の幼馴染み、姫宮雫だった。

 







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