表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
喪失者  作者: 圧倒的サザンの不足
時代の章
25/58

世界図書館の司書、ヴィオリ

 ヴィオリは頭を上げ、ナズナとグローリアが抱えていた本を見てからデスクの奥へ移動する。猫は気ままにデスクの上へ飛び乗って毛繕いを始めた。

「必要な書類はこれで良かったんだよね…」

 彼はデスクの引き出しから数枚の紙を取り出し、私たちに向けるように置いた。

「お礼と言っては物足りないけど…君たちの貸出期限を無期限にさせてもらうよ。だから…一年後でも十年後でも、いつでも好きな日に返しに来てね」

「へぇー気前がいいじゃない」

 グローリアが微笑しながら言うと、ヴィオリも微笑み返す。

「こんなことしかできないけどね。ただし、ここにある本は全て原本であり、初版本だから、紛失してしまっただけで大罪人になってしまう。そこだけは気をつけて欲しい」

「ご忠告、ありがとうございます」

 ナズナは深々と頭を下げ、感謝の意を述べる。

「それじゃぁ司書君、アラリカちゃん、また来るよ」

 ナズナが頭を上げたところで神様が私の肩の上に飛び乗り、最後に私たち四人の紹介をした。

「それでは…伊倉さん、グローリアさん、ナズナさん、そしてラクイラさん…またのご来館をお待ちしております」

 ヴィオリとアラリカに最短距離で出入口にまで案内され、見送られる。二人は白猫をよそに体を寄せ合い、幸せそうな表情で手を振っていた。

「それじゃ、目的は果たしたし、帰ろうか」

 二人と一匹に見送られる中、神様の体に捕まり、神の力でナズナの屋敷へ瞬間移動をした。

ーーーーーーーーーー

「やっと着いたー!あんまり変わってない…今居るかなー…()()()()

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ