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喪失者  作者: 圧倒的サザンの不足
出会いの章
2/58

ある日の夢の続き(中編)

 完全に足を捕らわれ。その場から動けなくなる。縛り付ける植物の根がくい込み、痛みを伴い始めた。それを狙っていたかのように「私」が剣を振り下ろした。先程よりも強く感じる剣の重さに、両手に一本ずつ持った二本の刀が押されている。このままでは抵抗虚しく殺られるだけだった。夢の内容とほとんど変わりがない。そんなのはゴメンだ。

(物質構造変化、左手の刀をナイフに。根っこを切断!)

 変化させたナイフはひとりでに動き、絡みついた植物の根を断つ。くい込んでいたからか、足も切ってしまい、痛みが走ったが、許容範囲内だった。再び能力を使用し、ナイフを刀に戻す。両足を縛っていた根はその場で生命力を失った。そしてこのタイミングで背後から二本のツタが伸び、腕を標的に絡みつこうとしていた。足の痛みで弱まった力で「私」の攻撃を防がず、刀身で剣を滑らせて回避する。そうしてできた隙を見逃さず、ツタに縛られる前に「私」の体を斬った…はずだった。明らかに手応えがない。痛みに叫ぶ「私」の声もなければ、血滴が落ちる音も聞こえない…避けたのかと思われたが動いた様子もない。しかし明らかに「私」を捉えて斬った。その証拠に、脇腹に切り口が開かれていた。しかし、その傷口も一瞬にして塞がれ、私の脳内に衝撃が走った。私が斬ったものは実体がなかった。

 驚きを隠せずにいるうちにいつの間にか両手を縛られ、大の字で縛られていた。物質の速度と構造を変化させることしか出来ない私に対し、植物の成長を異常なまでに加速させられる「私」とでは明らかな力量差があった。それも私が移動速度を上げても埋められないほどの差が…

 ツタの拘束を逃れようともがいていると、一瞬のうちに体の三箇所に焼けるような痛みが走った。両肩と右胸…肩を撃たれて刀を落とし、胸を打たれて肺から空気が抜けていく。どくどくと血が流れ、少しずつ意識が遠のいていき、視界がだんだん暗くなっていく。

「私」は何をしたのか。一瞬のうちに銃創が三箇所、拳銃は一丁だけ。初めに私とグローリアの間に一発撃った時と同様に早撃ちの可能性もある。しかし、今回は同時に三箇所、さらにいうなれば銃声も聞こえなかった。血の巡らない頭で考えて出した結論は…時を止めてから撃ち込んだ。

 ツタは抵抗しなくなった私を地面に投げ捨て、「私」がゆっくりと歩いてくる。銃を向けられて死を確信する。腕、腹、両足…わざと急所を外して何発も打ち込む。力無くして頭が傾いた先に、グローリアが柱の陰から撃たれる私を見ていた。彼女は逃げ出さず、決死の覚悟で飛び出し、「私」の頭を殴り付けた。それも当たることなくすり抜け、「私」は弾切れを確認すると拳銃を仕舞い、グローリアの方を睨んだ。

「まさかデータ元がこんなに弱いとはな。この場で殺すのすら時間の無駄に思う。何発も銃弾を打ち込んだ…そのうち勝手に死ぬだろう。惨めだなぁ全く…オリジナルから複製した個体の方が優れているなんてなぁ」

「私」が私の動かすことが出来なくなった体を何度も蹴る。グローリアはそんな「私」を一撃でも当てようと、何度もすり抜ける体を殴っていた。

「あんたねぇ!勝った相手を罵って楽しいわけ!?データ元とか!殺すのが時間の無駄とか!」

 グローリアの拳は何度も「私」の体をすり抜ける。それでも、無駄だと分かっていても殴り続ける。出会って間もない私を見捨てて逃げ出しても誰も咎めないのに…

「勝手に死ぬとか…惨めとか!あんたの方が優れてるとか!!ラクイラの何がわかるのよ!私だって何も分からないのに!!」

 慟哭が響きながら、視界が霞ながらも無意味に殴り続けるグローリアの手を「私」は掴み、もう片方の手で顎を持って顔を見せた。彼女はそれを見て後に私の顔と見比べたことだろう。

「お前…どっかで…そうだった…殺さずに連れて来いって命令されてたの、こいつだっけ。殺さなきゃいいんだから傷だらけにしてやったのにもう治ってやがる…それならもっと傷つけてやればよかったなぁ」

「私」が邪気にまみれた笑いをする中、グローリアは私と「私」のことを見比べ、そしてゆっくりと口を開けた。

「ねぇ……ラクイラ…なんでこいつ…あんたと同じ顔をしているのよ…」

 見るな。なんて声を出せるはずもなく、彼女は「私」の掴む手を振り払って私の体を揺さぶった。

「アハハハハハハハ!!その何も知らないアホみたいな顔、滑稽だなぁ!俺から逃げたご褒美にいくつか知りたいこと教えてやるよ!」

 グローリアが私の体を揺さぶる光景を嘲笑いながら「私」がそう答える。後に悲哀から怒りへと変わり、私の血に濡れた服を強く掴んでいた。

「俺はな、お前を欲しがってる種族に作り出されたんだよ、こいつの記憶を元に作られた実体のないクローンだ」

「私」が正体を明かし始めたところで、意識を保つ事が厳しくなり、目の前がチカチカと点滅し始めた。もう時期私は死んでしまうのだと体が理解させた。

「次の質問…どこの種族よ…」

「そんなもの後で見せてやるよ、お前、風景の夢を見たことあるだろ?ないなんて言わせねぇぞ」

「……………………」

「それがどうしたって言うのよ」

「…よし、その夢…無理やり見せられてるものだとしたらどうだ」

「…………………」

「だからなんだと言うのよ!さっさと話進めなさいよ!」

「はぁ…全部お前を欲しがってるある種族がお前をここまで導くために見せた洗脳だ」

「……………」

「それって夢なのか洗脳なのかどっちなのよ」

「こいつみたいに馬鹿だなぁお前…なんで風景で出てきただけなのにそこに行こうとしたんだ?」

「…………」

「それは……なんだっていいでしょ?気まぐれよ…」

「自分に嘘をつくだけで精一杯か…よし、じゃ手っ取り早く最終結論だけ行こう」

「………」

「…早く言いなさいよ」

「お前に姉なんて元々居ない」

「……」

「…なんで私のお姉ちゃんのこと知ってるのよ!」

「さぁな!知りたければゲート開けてやるからいつでも来いよ!じゃぁな!」

「…」

 意識が遠のく、「私」の声もグローリアの声も掠れていく。

 体温が奪われていく。自分が今どこにいるのか、溶鉱炉の中なのか南極の中なのか…

 感覚がなくなっていく。地面の上に立っているのか海の上に浮かんでいるのか…

 これが「死」という感覚なのか…まだ死にたくないのに、まだ楽しいことしたいのに。まだグローリアを守れていないのに…まだ……まだ……

 ーーーーーーーーーー

 ラクイラと同じ顔をした男がどこかへと繋がるゲートを開き、飛び込んだ。私の命は助かったけれど…ラクイラが目を覚まさない。いくら名前を呼んでも、いくら揺さぶっても、いくら叩いても…

「きっと…疲れて寝ているのよ…あいつと互角だったもの…」

 分かってる。ラクイラがもう動くことが出来なくなっていることくらい、分かってる。

「ねぇラクイラ…あんた…家族っている…?私ね…ずっといるって思い込んでたんだ…でもね…さっきあいつにね……ねぇ、聞いてるの…?」

 知ってる。もう聞こえてないことくらい知ってる。でも私がそうしたいから話し続ける。

「…いいわ……いまさっきね…最初からいないって言われたのよ…何も知らない奴からね…信じられないでしょ?」

 軽く笑いながら話す。何も面白くないのに、冗談じゃないのに、辛いのに…

「それでね…それ…でね……ぐずっ……悲しくなんかない…悔しくなんかない…」

 涙を我慢しながらも溢れさせ、自分に嘘をつく。お姉ちゃん以外で初めて仲良くなった人が目の前で殺されて悲しくないわけが無い…あんたは私を守るって言ってくれたけど、私は何もしてあげられなくて、悔しくないわけが無い。

「わた…し……私…ね……まだ…言ってないこと…あるの…あんたに…言いたいことあるから……目…開けなさいよ…目を開けて…ください……おねがい……します……」

 なぜ出会って1日しか経ってないのにここまで悲しいのか説明を求められたとしても分からない。助けてくれたからかもしれない、暖かくしてくれたからかもしれない。ご飯をくれたからかもしれない。落ち着かせてくれたからかもしれない。私を守ろうとしてくれたからかもしれない。その全部かもしれない…私はラクイラに助けてもらうまではお姉ちゃんしか知らなかった。でも今はもう…いや、あの話が本当なら元々居ない、最初から私独りだった。お母さんとお父さんの顔も知らない、だから私の中でラクイラの存在が大きかった。たった一日だけの付き合いでも、彼の背中の上が、私が安心出来る場所となっていた。

「そうだ…これ…あんたのでしょう……返すわ…」

 私はそう言ってラクイラから借りてた上着を返す。今朝がそうだった。これを返したら目を開けた。だから今回も…

 そんなことはありえないとわかっていながらも、どこかで私のことを見ているであろうあいつの意識に向かって叫んだ。

「起きなさいよ…あんたに…ラクイラに…面と向かって…言いたいの…ありがとうって言いたいの!!まだあんたに一回もありがとうって言ってないの!!」

 涙が止まらない、でも零れようが、ラクイラの傷口に当たっちゃおうが関係ない、ラクイラが起きてくれれば私は…

 なんでもいいの

 ーーーーーーーーーー

 雨が顔に当たる。悲しい雨が、どうもお天道様は私が死んで欲しくないらしい。私だって死にたくない、やりたいこと、やらなきゃいけないこと沢山あるから…でももう体に力が入らない。頭が体に命令しない。

 こんなことなら最後の一個のおにぎりを食べれば良かったと後悔する。

 暗闇の中でふと気がつくと、両肩、両腕、両足、右胸、腹部に集中的に雨が降り出す。未だに穴が開き、塞がることの無い場所に…雨に打たれたところで治るはずがなく、穴は開いたままだった。

「目を開けて…ください……おねがい……します……」

 グローリアの声が暗闇の中で響く。自分の目覚めが悪くなるから、目の前で死なれたらトラウマになるから…どんな理由だって良い。こんなに思ってくれていることが嬉しかった。

 大粒の雨が降り続け、これがグローリアの涙だと錯覚する。赤の他人である私にこんなにも泣いている。それだけでここに来てよかったと思える。

 全身にじわじわと熱が伝わり、撃たれた場所が全て塞がり、考えが巡っていることに気づいた。この意識も段々と体に定着し始めている。

「起きなさいよ…あんたに…ラクイラに…面と向かって…言いたいの…ありがとうって言いたいの!!まだあんたに一回もありがとうって言ってないの!!」

 グローリアの願いが私の体に届いたのか、今まで離れ離れだった意識が結びつき、そしてゆっくりと目を覚ました。目の前には…涙で顔をぐしゃぐしゃにしている彼女がいた。

 ーーーーーーーーーー

 もう目の前が涙でグチャグチャになっていると、頬に誰かの手が添えられた。私は涙を拭いてその手を握る。大きくて、暖かくて、安心する手だ。

「お…はよ…」

 気づけば傷口は完全に塞がり、そいつは笑っていた。

「もう…遅いわよ…この寝坊助…!どれだけあんたが起きるの待ったと思ってるのよ…!このバカ!ばかぁ!」

 遅いなんて思ってない。寝坊助なんて思ってない。バカだなんて思ってない…でも…起きるのは待っていた。

「…ありがとう」

 ラクイラが血だらけの体を起こし、私に笑顔を向けてそう言った。ボロボロだったはずの体が完治し、まるで、私を直した時のようなありえないことが同じようにラクイラに起きたようだった。

 急に感謝されたことによる驚きと恥ずかしさから顔が熱くなり、また涙が出そうになった。

「き…急に何言ってるのよ…!感謝されるようなことしてないんだけど…!」

 私は血まみれのラクイラの手を離さないように握り、人肌を感じる。もしも、本当に、お姉ちゃんがいないのなら、ラクイラが…私に初めての熱をくれた人となる。そう考えると、この出会いをこれで終わりにしたくなかった。

「グローリアが泣いてくれたおかげで生き返ることができたんだ。だから…ありがとう」

 理由を添えられて言われ、また顔が熱くなる。溢れる涙を見せないようにラクイラに抱きつき、顔を擦り付けた。

「な…何を馬鹿なこと言ってるのよ…!私…泣いてなんか…泣いてなんか…!」

 ありえない出来事があまりに嬉しくて次々と涙が溢れ、泣き声を上げる。もう嘘も言い訳もできない。それでもいい。生き返ってきてくれたから。

「ラクイラ…らくいらぁ……良かったよぉ…!」

 震えた声で名前を呼ぶ。彼は何も言わず、私の頭に手をのせた。その手が血塗れだとしても、汚いとは思わない。それが、戦った証だから…

 その後も頭を撫で続けられ、少しずつ涙が引き、すすり泣く程度にまで落ち着いた。

「もう…大丈夫…その…ぁ…ありがとぅ…」

 勇気を振り絞り、今まで恥ずかしくて言えなかったことを伝える。

「うん?なんのことだ?」

 とぼけた顔を向けられて少しムカついた。自分が何をしたのか自覚がないようで、知らしめるためにこれまでにしてくれたことを全部挙げた。

「えっと…その…助けてくれたこととか…ご飯くれたこととか…上着貸してくれたこととか…おんぶしてくれたこととか!」

 今思うと、年相応の扱いではなく、恥ずかしくなり、また顔が熱くなる。

「なんだ。そんなことか」

「そんなことって…!私にとっては大事なことなのよ!このバカ!ちょっとは自覚しなさい!」

 ラクイラはわかっていない。自分の善意でやったことがどれほど相手にとって大きなことをやったのかが…

「むぅ…いいわ…ありがとうって言えたし…これからについて話すわ」

「あいつがなにか言ってたんだな」

 ラクイラが意識を手放していた間の変化と言えば彼に酷似していたやつの存在の有無だった。あいつが開いたゲートに目を向け、指さした。

「私が探している人について知りたかったらあそこのゲートに入れって…」

「罠の可能性もある…だが今はそれしか手がかりがない…」

 ゆらゆらと動くゲートの先は真っ白で何も見えない。あの先は天国なのか雪国なのか…情報が何も無い中で無策に飛び込むのは怖かった。それでもあいつが言っていた情報が嘘ではないと信じ、確かめに行くことに決めた。

「…まだもうしばらく付き合ってくれる…?」

 おずおずと顔色を伺いながら聞いた。彼は顔をしかめることも、怯えることも無く、さっきまで倒れていたとは思えないほどに快活に答えた。

「もちろんだ。どこへ行っても、最後まで守ってやる!」

 その言葉はとても嬉しくも、どこか寂しさを感じさせた。これが終わったら、もう私といる必要が無くなってしまうからだ。

 ーーーーーーーーーー

 グローリアと話しているうちに、段々と体が元の調子に戻ってきた。血溜まりから起き上がり、手足を大きく動かすも、痛みが走ることは無かった。

「ちょっと…あんまり無理して動かないでよね…あいつ、いつでも来いって言ってたんだから、もう少し休みなさいよ」

 心配そうな表情を向けるグローリアに両腕を大きく回して全く問題がないことをアピールした。

「そういう訳にも行かない。グローリアが会いたい人の居場所を早く見つけてあげたいから。それに、あのゲートもいつまで開いているのか分からないんだ。早いに越したことはない。」

 私の用は終わった。結果は私の負け。まだ「私」には勝てない。ゲートの向こうで戦うことがあれば、その時は負けないように立ち回り、逃げることに専念した方が良さそうだ。

「…私の会いたい人を言ってなかったわね…私のお姉ちゃんなのよ…存在するかどうか分からない」

「存在すら分からない…?」

「ええ…詳しいことは分からないのだけど…あいつが言っていたことが本当だった場合、私には家族が誰一人としていないことになるのよ…お父さんとお母さんの顔も見たことがなくて…」

 グローリアが深刻な面持ちで話す。そんな中、一つの疑問が浮かび上がった。

「なら…誰がグローリアを育てたんだ…?」

 ほんの少しだけ間が空き、彼女が小さな声で答えた。

「…お姉ちゃんなのよ」

 彼女の話をまとめると、彼女自身を育てたのは姉の存在。しかし、その存在は「私」が否定している。仮に彼女の話が本当で、姉の存在がゲートの向こうに居たとするならば、「私」はなぜ嘘を着いたのか…反対に、姉が本当にいないとするならば、グローリアを育てた存在は一体誰なのか。そしてどちらにも共通する疑問としては、なぜその存在はグローリアの前から消えたのか…探していると言っていたからには突如として行方不明となったのだろう。

「私ね…風景の夢を見たのよ…見たことも無い風景の夢…」

 そんなことを考えているうちにグローリアが静かにそう言った。

「夢…」

 もしかすると、グローリアもここの光景を夢で見て、それが姉の手がかりになるのだろうと思って来たのだろう。

「今思うとね、おかしいのよ…夢を見て、そこに行こうとするのって…」

「それも…あいつが言っていたのか?」

「その通りよ…ムカつくけどね…」

 あいつはグローリアの姉のこと、夢のことをどこまで知っているのか、知る度にわからなくなってくる。

「実は…私も夢を見てここに来たんだ…あいつに殺される夢を…」

「それでその夢を覆そうと…?ふふっ…私達、似た者同士ね」

 グローリアがクスリと笑う。私と出会ってから初めて笑ったような気がした。その笑顔は姿相応で、とても可愛かった。

「あのゲートの向こうに行けば…お姉ちゃんについてわかる…」

 彼女がゲートを凝視し始めたところで視界へと割り込み、しゃがみ込んだ。

「グローリア、乗って」

「もう…行くのね」

 服に着いた血もだいぶ固まった頃だろう。グローリアが私の荷物を背負い、彼女を私が背負う。重量的には変わらないはずだが、幾分か楽だった。

「どうしたの?行きましょう。あんたの背中が血まみれだろうが、汚れていようが構わないわ」

 ゲートを見て立ち止まっていたところにグローリアがそう言った。私の心を読んでいたかのように的確だった。

「そうか…じゃ行くぞ…!」

 そうして私達はどこへつながっているかも分からないゲートの中へと飛び込んだ。

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