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魄星兄弟譚 ~うちの弟は誰にも渡しません!~  作者: 冬佑
幕間 「ソルテの日記」+おまけの章
44/65

ソルテの日記 その三




「僕と茨木くんで作ったんだけど、おいしい?」

「あぁ、うまいぞ。流石、俺の弟だ」

「……おいしいよ」

「啓が手取り足取り教えてくれたおかげ。野菜の切り方とか不格好だし……」

「それでも……おいしいのには、変わりない」

「ソルテいいこと言うじゃん」




~~~~~




〇月●日


 今日、学校に行く途中に変な魔力を感じた。その魔力は鬼で、啓を攫おうとして襲ってきたんだ。なんとか追い払えたんだけど、その後鬼を探しに行った奏が片腕を失くした鬼を連れてきた。どうやら訳ありらしい。鬼の体は頑丈で、ボクの槍でも貫けなかったのに、綺麗に右腕が斬られていた。どうやったらこんなことができるんだろう……


 啓はボクの最初の一番大事な、友達だ。学校にいる間は奏はいないし、ボクが頑張らないと。



〇月▲日


 啓の友達?知り合い?なんなのかよくわからないんだけど、クラミルと戦った時に助けてくれた神様に会いに啓と俊太と神社に行った。最初は啓だけが神様の世界に行ったかと思ったら、いきなりボクと俊太も神様の世界に居た。どういう魔法なんだろう?ボクたちがこっちの世界に来た魔法と関係があるのかなぁ。神様の世界は雲の上みたいなところで明るかった。神聖なところって感じだった。


 啓と神様の話を聞いたら、最初は神様が啓を誘拐して。そしたら奏がやってきて、奏と戦ったんだって。ボクだって啓が攫われたら全力で戦うつもりはあるけど、正直神様に勝てるとは思えない。なんで奏はあんなに強いんだろう。神様が魔法は想像力が大事って言っていた。啓と一緒に魔法の練習をしようかな。



〇月■日


 今日は学校がお休み。はかせに鬼のお姉ちゃん、凜姫のことを見ていて欲しいと頼まれた。奏が刀の女の子を探している間に何かあったときのために見てて欲しいと頼まれた。凜姫は鬼のお姫様で、角も立派だし、綺麗な顔をしてる。でも魔力が枯渇していて目を覚まさないんだ。少しずつ魔力が戻ってきているから、いつ目を覚ましてもおかしくないってはかせは言っていた。結局何もなかったけど。


 夜ご飯は啓と鬼が作ったカレーだった。アイツ……雄飛が作ったにしては、美味しかった。雄飛は毎日夜遅くまで凜姫のそばにいてそのまま寝ちゃってるみたい。奏は刀の女の子と話して、手出しするつもりはないって言っていた。これならボクがいなくても多分大丈夫だよね。


 お母さんはいつ目を覚ますのかな。明日会いに行ってみよう。





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