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邪教団の真実

諸事情により、今回は短いです。ご了承ください。

 ――ザッ...ザザ...。


 ……あー、あ、あー、ああー、テス、テステス。

 これ、動いてるのか?ちゃんと取れてるだろうな?後で確認すればいいか?


「うるせぇ、だったらお前、今、分かるのかよ」


 わかんねぇな、はは

 えーと、これを見ているのがだれだかわからんが、少なくとも"地球人"であることは間違いないと思う。願わくば、俺達が遺した人の末裔とかだったら、ありがたい。

 まぁ、ここと同じような『シェルター』は世界中にあるはずだから、それで足りない分は保管してくれ。


 まずは、お前たちのひいひいひいなんとか爺さんからの伝言だ。「すまん」だってさ。困るよな。

 だから、お前さん達か、お前さん達の親が起きるまで、この世界を改造しまくる。生き物も、無機物も。


 最近地球に落ちてきたアンノウンは、【マナ】って微生物を地球上にばらまいた。これは、俺たちが仮称した名前だけどな。人体、と言うか炭素系生物の体内にため込まれる性質がある。

 これを一定量ため込んだ生き物は、多分今のお前たちの世界に闊歩しているだろう。だけど、今の俺達には実験結果しか言えないから、ひょっとしたら違うかもしれないな。

 体内の【マナ】は、一定の法則に従った電気信号を受信すると、自壊してエネルギーを吐き出す。するとどうなるか。今のところ、火を噴く程度しか検証できてないけど、机上での計算だと、恐らく【魔法】のような、物理法則に反した技術が実現できるんじゃないか、って予想してる。

 さらに、この【マナ】は波動であり、物質だ。光子生命体と言ってもいいかな。通信経路の確保や、凝固してノートみたいに使えるようになるはずだ。

 あとは、脳内の電気信号をどうやって効率よく【マナ】に伝えるかだが……。


「おい、ナニ無駄話してんだ」


 おっと、そうだった。ここは研究発表じゃなかったな。すまんすまん。

 とりあえず、俺たちのひいひいなんとか爺さんたちは、そうやって今地球の改造を着々と行ってる所ってことだ。お前さんたちが生きている時代は、改造が終わってるならいいんだが。

 で、ここからは俺達からの報告だ。



 俺たちは、あいつら、「位相次元からの侵略者」に対処できなかった。



 わかったのは、あいつらは【マナ】をしこたまため込んでるってことだ。俺たちが【マナ】の成果に一喜一憂してたら、それを狙って餌場扱いで乗り込んできたのがあいつらだな。


 敵の正体がわかったか?対処法はあるか?できれば、この映像を見ている奴が、これをきっかけに敵の対処を思いついてくれることを願う。

 俺達じゃ、限界だ。もう、日本も、アメリカも、ロシアもない。俺たちは、シェルターで生き延びて、種をつないで、お前たちにバトンを残すことしかできない。


「こっちの準備終わったぞ!」


 おう!

 ……ふぅー……。


 ……俺たちは、今から禁忌の研究に入る。【マナ】系の生物と交配、遺伝子改造による子孫の作成、だ。

 正直、もはや人としての種を、DNAのひとかけでも残すには、これしかない。俺たちの生殖機能は、失われてるんだ。通常の活動では、もう子供ができないのが判った。

 だから、お前たちに頼む。俺達のDNAを、()()()()でも受け継ぐ俺たちの子孫。お前たちだ。生き残った機材を流用して、何としてでも成功させる。


 きっと、この動画を見るお前たちがいると、確信しているから、この動画を残す。

 あいつらを、「位相次元からの侵略者」を、親玉の『アルビデ』を、倒してくれ。


 俺たちが遺すのは、運よく手に入れた『アルビデ』の細胞だ。こいつを生成すれば、奴の能力を持った生物が作れるはずだ。毒を以て毒を制するって奴だな。

 全部で5()()ある。コードネームは『ワールドイーヴィル』。うまく使ってくれ。

 お前たちが、頼りだ。

 頼む。


 ――ブツッ...。

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