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傍から見た関係

今回、演出上短いので二話投稿します。

この話は一話目です。ご注意下さい

「えほっ、えほっ」

「くぉるあ!何すんだ!」

「いや、今のはあんたが悪い」

 

 (むせ)る俺、怒るトネラコさん、トネラコさんをジト目で(たしな)めるデネブさん。

 ネモは、咽る俺の背中をさすってくれた。いつもすまないねぇ。そんなに付き合いは永くないけど。

 それにしても、いきなり何言ってんだこのおっさんは。

 

「おっ、俺とテルヒロはそういうんじゃないから!」

「あぁ?そうなのか?いっつも一緒にいるから、とっくにデキてると思ってたぜ」

 

 はァン?どこをどう見たらそうなるんだ?

 ……と、思ったけど。そもそも今の俺は、俺の理想を体現した美少女だった。

 テルヒロの方は、ほとんどリアルだけど、ぶっちゃけイケメンだ。伊達に合コンした時に必ず過半数からメルアドを聞かれる男ではない。ちっ、リア充め。

 そんなあいつと一緒に並んでいると、そういう風に見えるのだろうか。

 ――見えるんだろうな。

 いやいや、俺もあいつも男ですからね。でも、今俺の中身の性別を話しても、まずNPCには話が通じないし、ネモやらニュウはドン引きするだろう。一般人に、プレイスタイルによるネカマ行為を理解してもらえるとは思ってない。……いや、ネモはどうだろうな?

 それはともかく、これから一緒に冒険するのに、そんな気まずさはいらない。

 

「……と、言いつつの~?」

「違うってば!」

 

 いきなりネモがうざい絡み方をしながら肩を組んできた。こいつ、がっつり酔っぱらってやがる。うっとおしい、と態度に示すために肩に回された腕をほどこうとする。

 ――できない。めっちゃ強い。

 俺、知らなかったよ。女の人の腕ってこんな張りつめたラップみたいな触感するんだね……。カッチカチやぞ!?

 ネモが俺にじゃれている姿を見て、にんまりとトネラコさんが嫌な笑みを浮かべた。

 

「しゃーねぇなぁ!おい、テルヒロぉ!」

「んなっ!?」


 大声で隣の卓に声をかけた。おいおい、何言う気だ!?

 

「まぁまぁ」

「もがが」

 

 トネラコさんの暴挙を止めようとするも、ネモがにやにやと笑いながら俺を羽交い絞めにする。更に、アミィさんが口を押えてくる始末。ええい、ブルータスお前もか!?

 

「なんですか?」

 

 のこのこと獲物がコブ付きでやって来た。……ニュウはテルヒロと手をつなごうとして失敗しているのか、テルヒロの半そでを握って着いてきた。

 ついでに赤い顔でこちらを睨んでいる――お前も酔ってるのか!?お前も中身未成年だろう!?誰が飲ませた?テルヒロじゃないよな?

 

「テルヒロ!お前、シオちゃんの彼氏で合ってるよなあ!?」

 

 うわぁ。どストレートにブッこんできやがった。

 テルヒロもトネラコさんの言葉に目が点になっている。ついでにニュウはガルルとこっちに唸っている。あっれー?こいつ獣人だっけ?色人種のはずだけどな。

 

「えーと……俺とシオはそういうんじゃないです。幼馴染、みたいなもんで」


 おお、100点の回答だ。そうそう、酒に飲んでも飲まれるな。冷静な対応ができるのは、流石、合コンの百戦錬磨。

 なんだー、と覚めた空気が周りに立ち込めて、俺も一安心だ。

 

「でも、いつかなりたいかなと思ってます」

 

 ……はぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 *--

 

 ……はぇ?

 

 気が付くと。朝でした。

 あれ?

ご拝読・ブックマーク・評価・誤字報告にご感想、いつもありがとうございます。


後半へ続く。

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