似合わないけどいい?
続きです!
なにか間違ってる所があったら、教えてくれると助かります!感想よろしくお願いします!
「「「ガサガサ!!」」」
「ちょ、ちょっと待って・・・この体にまだ、慣れてないし、装備何もないのに!!」
ビラルは、悠に聞こえないように心の中で「あいつ、死んだな・・・」と思っていた。
そして、草むらの中から何かが出てきた!
「お兄ちゃ〜ん!!」
白銀の髪の小さな女の子が草むらから、
そう言いながら悠、目掛けて飛んできた。
悠は、そのまま倒れた。
「えっ!?おん、なのこ・・・?」
白銀に輝く短髪が少し汚れ
いきなりお兄ちゃんと、言われて飛んできたので何が何だか、分からなかった。
「へへっ、お兄ちゃん。ユグドラシル行こうよ!」
女の子は、嬉しそうに笑顔で手を掴かみ、僕は、そのまま一緒に女の子が、行く方向に行った。
「君、名前なんて言うの?僕は、黒瀬 悠って名前だよ!」
女の子は、こっちを向いた。
「私の名前は、レヴィだよ!それじゃあ、ユウお兄ちゃんだね!レヴィのお願い聞いてくれる?」
子供のようなキラキラした、目で聞いてきた。
「僕に出来ることなら、するよ!」
嬉しそうに飛び跳ねて、僕の後ろに行った。
「なら、おんぶして!」
僕は、おんぶした。思っていたよりも軽かった。
子供って可愛いなぁ〜
「あと、私のお兄ちゃんになって!」
いきなりの発言だったので、足が止まった・・・
(えっ!?さっきまで「お兄ちゃん」って言われてたけど・・・こんな小さな女の子が妹になる!?そ、そんなのダメだ!他の人がこんなの見たら・・・こんな犬耳の浪人生が、兄なんてでも、よし!断ろう!)
「レヴィちゃん、ごめんね!僕みたいな犬耳は、君みたいな可愛い小さな女の子を妹なんて、他の人がなんて、思うか分からないよ!」
レヴィは、耳を引っ張った。
「い、痛いよ〜!」
引っ張っているが、まだ子供のため力が弱くちょっとだけ、痛みを感じる程度だった。
「い〜や〜だ〜レヴィは、悠お兄ちゃんが、好きなの!この耳がなかったら、レヴィのお兄ちゃんになれるの!」
泣きながら、引っ張っていた。
「わかった。だから、泣きやんで!」
レヴィは、泣きやみ笑顔になった。
素直でいい子だな〜
「それじゃあ、お兄ちゃんになってくれるんだね!」
レヴィを地面に降ろし、しゃがみこんでレヴィと目を合わせた。
「それじゃあ、レヴィのお兄ちゃんになるね!でも、逃げてって言ったり、危ないって言ったら、すぐに僕から離れてね!あと、僕の耳を引っ張っちゃダメだよ!僕の耳がなくなっちゃうから。約束出来る?」
レヴィは、大きく何回も頷いた
「それじゃあ、ユグドラシル?って所に行こっか!」
もう1回レヴィをおんぶして歩き出した。
「レヴィ、ユグドラシルってどんなところなの?」
だが、反応はなく、横を見るとレヴィの顔がありぐっすり寝ていた。
(疲れてたんだな。でも、どうして、あんなところにレヴィだけしかいなかったんだろう?
誰か大人もいなかったし・・・あぁあ、考えても無駄か。とりあえず、レヴィのために、ユグドラシルに行って宿でも、借りなきゃ!)
「おい、悠。お前なんで・・・死んでないんだ・・・?」
聞き覚えのある声だった。
振り向くと・・・
「あれ?なんで、ビラルさんがいるんですか?」
ビラルは、こっちに近づいてきた。僕を抱きしめた。
「お前が死んだと思った・・・良かった」
少し掠れた声だった。
「ビラル・・・さん?泣いてるんですか?」
僕達から、離れて木の裏に行った・・・
「そ、そんなわけないだろ。私は神だぞ。お前が死んだら、私の神というメンツが潰れるんだよ!だから・・・こんなことにもうなるなよ。」
優しい声だった。声だった。
「あっ、すいません?」
(ビラルさんに、こんな一面あるんだ)
「悠、これやるよ。護身用として、持ってきた剣だ。私は、ある程度の魔法使えるから、お前何も装備してないだろ?持ってろ!」
あれ?聞こえてなかったのかな?
「ビラルさん。僕の内心聞こえないんですか?」
不思議そうにこっちを見てきた。
「あっ、ほんとだ。お前のうるさい内心が聞こえないな!変なこと言ったらどうなるか分かるな?」
(さっきまであんなに悲しそうだったのに、いきなり脅迫?なんか怖いから、ビラルさんのこと言うのやめよ。)
「ビラルさん。天界に帰んないですか?」
いきなり怖い目付きになった。
「1回下界に来たら、1ヶ月間は、天界に帰れないんだよ!お前のせいだぞ!」
困惑した。
「・・・酷くないですか?僕、死んだなんて言いましたか?」
ビラルの顔が赤くなった。
「お前が、あんなに死にそうな声してたからだ・・・だから、もし、お前が死んでたら、お前の死体だけは、持ち帰らないと思って・・・い、いちよう、お前を転移させて身だからな・・・」
そのとき・・・
「「「きゃぁぁぁーー!!」」」
前の方から叫び声が聞こえた。
「なんだ?叫び声?ビラルさん行った方がいいですね!」
声のした方に、走った。
「悠。その娘は、任せろ!私は下界に来たら、魔法を制限されていて、1日に1回しか使えない。だから、ステータスが上がってるから、勝てるはず・・・」
「はず・・・ってとりあえず、時間稼ぎまでは、しときます。」
悠は、レヴィをビラルに渡し声のした方に急いだ。5分ぐらい走ったら、ひらけたところに出た。
「大丈夫ですか・・・?」
そこには、狼型のモンスターと白銀の髪のレヴィに少し似た女の人がいた。
「なんかレヴィに似てないか?僕はかてるのか?・・・この人を助けるには、や・・・やるしかないか!」
「行くぞーー!!!」
と走こんだ瞬間コケた。
「あっ、痛った〜〜なんで、こんなところに石が、まさか・・・お前が?」
モンスターは、不思議そうにこっちを見てきた。
「そんなわけないか・・・やっぱり慣れてないのか?まぁそんなのいっか・・・行くよ!!」
狼型のモンスターを目掛け一直線に走り出した。
「早く助けなきゃ!おぉおぉぉりゃーーー!!」
体目掛け剣を振り回すと致命傷を与えた。
(このままなら・・・勝てるはずだ・・・!)
だが、いきなり狼型のモンスターが後ろに後退した。
その瞬間に狼型のモンスターが遠吠えを上げた!
「「「アオォォォォォンン!!!」」」
草むらから小さな狼型のモンスターが出てきた。
「そんなのあり!?やるなら、慣れてからにしてよ!!」
後ろから、ビラルが来た。
「お前・・・まだ、倒してないのか!?もうちょっと頑張れよ・・・私がやる!その女をどけろ!私の後ろにいろよ!」
悠に近づいた。
「お前ら、如きに使うのは、もったいないが・・・悠がまだ弱くてな。悠、剣を貸せ。仕方ない。」
狼型のモンスター目掛け走った。
「悠は、バカだーーー!!!」
(や・・・やめて〜〜)
「ここは、終わったぞ!悠。先を行くぞ。そろそろ、夜になるからな・・・そっちの女の方が重いから、この娘を持ってろ。」
(終わったのは、良かったけど・・・モンスターにも、僕がバカって言わないで欲しかった。メ・・・メンタルが持たなくなる。)
「はっ・・・はい!」